「EVE burst error」の版間の差分
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+ | テキスト内における年代表記が「[[1990年代|9x]]」に統一されたほか、演出面・テキスト面における卑猥な要素が削減された。 | ||
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+ | 演出上の変更点としては、ほぼ全てのCGが[[アニメ絵]]風に統一されたことと、オープニングや戦闘シーンなどのアニメーションが追加されたことがあげられる。これに伴い、銃器の使用シーンが新規のアニメパートに置き換えられており、原作では設定だけで終わっていた[[照準器#オプティカルサイト(Optical sight)|レーザーサイト]]の照射や、[[ファーストパーソン・シューティングゲーム|FPS]]視点のみだった発砲シーンに俯瞰のカットを追加するなどしている。 | ||
+ | なお、新規追加されたアニメーションは、『[[#EVE burst error R|R]]』のオープニングアニメの素材として一部が採用された。 | ||
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+ | エンディングの順番も変更されており、裸体のカットが「起きる時間です」の後に、[[ポートレイト]]風カットが[[クロージングクレジット]]の前になっており、人物の衣装が私服から劇中準拠に変更されている。また、クレジット演出もキャラの立ち絵を用いた紹介ではなく単なる文字のみで、最初のクレジット者が小次郎ではなくまりなになっている。加えて、今作は[[レイティング]]の関係によるアダルトシーンの改変に端を発するシナリオやビジュアルに手が加えられた最初の作品でもあり、それらは剣乃ではなく別人(非公開<!-- シナリオ担当のクレジットが無いため -->)、田島(松本、薄)ではなくスタジオ旗艦などが担当した。 | ||
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+ | また、SS版におけるパロディとして『[[シーズウェア#エイミーと呼ばないでっ|エイミーと呼ばないでっ]]』の篠原栄美(しのはらエミ)をはじめとする様々なキャラクターがモブキャラクターとして登場した。 | ||
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+ | BGMは梅本および高見ではない別人(非公開)の手によるアレンジが施され、一部[[効果音]]が変更された<ref name="ssbgm"/>。 | ||
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+ | * '''限定、特典、廉価版''' | ||
+ | **『EVE burst error Premium Pack』 - 初回限定版。 | ||
+ | **『EVE burst error & EVE The Lost One VALUE PACK』 | ||
+ | * '''書籍、グッズ''' | ||
+ | **『EVE burst error オフィシャルガイド』[[アスキー (企業)|アスキー]]、1997年3月7日発売、{{ISBN2|4-89366-677-0}} | ||
+ | **『EVE burst error SPECIAL TRADING CARD』[[トレーディングカード]]、[[イマジニア]] - 全99種類、1パック12枚入り、1BOX15パック入り。 | ||
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2020年1月17日 (金) 11:32時点における版
EVE burst error [イヴ] | |
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対応機種 | PC-9801VX/UX以降 EVE同梱版:Windows 98/Me/2000Pro/XP |
開発 | シーズウェア |
発売元 | シーズウェア EVE同梱版:ホビボックス |
発売日 | 1995年11月22日 EVE同梱版:2003年11月28日 |
価格 | |
ジャンル | アドベンチャーゲーム |
レイティング | EOCS:18歳未満お断り EVE同梱版:メディ倫:成人指定 |
コンテンツアイコン | |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 2 |
セーブファイル数 | EVE同梱版:6 |
セーブファイル容量 | |
メディア | 3.5インチFD7枚 EVE同梱版:専用DVD-ROM1枚 |
ゲームエンジン | |
画面サイズ | 640×392(原画部分は512×288) |
BGMフォーマット | FM音源(YM2203) |
キャラクターボイス | なし |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり(コントロールキー) |
オートモード | なし |
備考 | * EVE同梱版:Version 1.01
|
『EVE burst error』(イヴ・バーストエラー、イブ バーストエラー)は、シーズウェアが製作したパソコンゲームを原作とする同名および別名の移植作やリメイクなどを含めた美少女ゲーム/アドベンチャーゲーム。後のEVEシリーズの第1作目でもある。
発売の年表は以下の通り。
- 1995年 - EVE burst error
- 1997年1月 - EVE burst error (セガサターン)
- 1997年5月 - EVE burst error (Windows 95)
- 2003年7月 - EVE burst error PLUS
- 2003年11月 - EVE
- 2010年 - burst error -EVE The 1st.-
- 2016年4月 - EVE burst error R
- 2016年11月 -EVE burst error A
概要
本作は、1995年にPC-9801VX/UX以降の機種をプラットフォームとしてリリースされたアダルトゲームであり、シナリオライター・剣乃ゆきひろ(当時)の代表作の1つである。
原作の発売から約2年後には、セガサターン向けに移植された『EVE burst error』が発売され、そのSS版を逆移植してアダルト要素を追加した、Windows 95以降OS向けの『EVE burst error』も発売された。 また、SS/Win95版をベースとしキャラクターデザインや原画を一新したPlayStation 2向けの新たなコンシューマー版『EVE burst error PLUS』、その『PLUS』に18禁のアダルトシーンを追加したWindows 98以降OS向けの3度目のパソコン版『EVE』、Win95版のダウンロード版、『PLUS』とも異なるキャラデザ&原画の一新のみならず、原作のシナリオ(ストーリー・設定・トリックなど多数)までも改変されたPlayStation Portable向けの3度目のコンシューマー版『burst error -EVE The 1st.-』、原作/SS版/PLUSなどをミックスしてのデジタルリマスター版とでもいうべき『EVE burst error R』(後にRをベースにアダルトシーンもデジタルリマスターし、追加した『EVE burst error A』もリリース)などをそれぞれリリースし、合計35万本超の累計販売本数を達成した。
ゲーム自体は「コマンド総当り方式」で進められ、フラグを立てるには用意されている選択肢を手当たり次第に選択しなければならないが、シーズウェアの過去作『DESIRE』を初出とするマルチサイトシステムと名付けられた2人の主人公の選択機能を継承しており、片方の主人公だけでプレイしていても必ずどこかで行き詰るようになっている。言うなればプレイヤーが積極的に進めている主人公側のストーリーでたまたま死体を発見してしまったためトラブルは御免だとその場を立ち去った後は、もう1人の主人公のストーリーを進めていないと殺人事件として発覚しないため、新しいコマンドが追加されない(次の展開が起こらない)というようなもので、2人の主人公を切り替えながらゲームを進めていく。ただし『1st』だけは「ビジュアルノベル方式」が採用されたため読み進めるだけのゲームになっている。
舞台となる時代は作品ごとで差異があり、原作では1995年、SS/Win95/PLUSシリーズ/Rでは199x年となっている。
オリジナルスタッフの剣乃ゆきひろが関わったのは原作のみであり、セガサターン版以降の全作に一切関わっておらず、BGMを担当した梅本竜と共に2011年に他界した。
逆に原作にてCGスタッフの1人だった野口征恒、セガサターン版から参加した見留明広や渡辺豪などは複数作に関わっている。
EVE burst error
当記事では混同を避けるために略記では原作とし、2003年発売の『EVE』に同梱された完全移植版についてはEVE同梱版とする。18禁作品。EVEシリーズの中で剣乃が関わった最初で最後のタイトルであり、移植や続篇を経てからは「オリジナルEVE」「オリジン」とも総称され、「シーズウェアのNo.1ヒット作」「シリーズ最高傑作」などと評された。
男主人公で私立探偵・天城小次郎視点の「Kojiroh」と、女主人公で国家エージェント・法条まりな視点の「Marina」のどちらかを選んで始め、それぞれ別のデータでのセーブを繰り返しながら「マルチサイトシステム」で相互干渉するイベントを消化しつつ進めていき、エピローグ直前にて問われることになる連続猟奇殺人事件の犯人名をプレイヤー自身で推理して解答し、その正否で分かれる2つの内のどちらかのエンディングで締め括られる。
最初の移植作となったセガサターン版からは、18禁表現がそのまま再現できない事情もあっていくつかのイベントの変更が常となり、特に直接的性交のアダルトシーンはPLUS18禁版を除いて全てカット、あるいはシナリオと原画そのものを変えて表現され、中でも小次郎編でのシリアとの6日冒頭イベントはほぼ全タイトルで改変されていった。
また、コマンドや会話では他のキャラを怒らせたり呆れさせたりする「おバカなこと」「突拍子もない選択肢」「猥談」が含まれていることも特徴としており、特に猥談については18禁ゆえの過激かつストレートな表現や記述が多く、PLUS18禁版でもこれらの表現の採用は見送られた。
当作の時点ではサイトチェンジのタイミングガイドやデータログ機能はまだ存在せず、セーブに関してもコンシューマーゲーム版のようないつでも開けるポーズメニュー制ではなく「あまぎ探偵事務所」か「サン・マンション403号室」、あるいは特定の場面までストーリーを進めることでコマンドに「セーブ・ロード」の選択肢が現れるという仕様となっている。
制作期間は4か月。出荷本数は数万本[1]。
- 音楽、書籍
- (1996-12-25) [ EVE burst error [イヴ] 原画&設定資料集 ] ソフトバンク 1996-12-25 4-7973-0173-2
- 『梅本竜RARE TRACKS Vol.4 EVE burst error "THE PERFECT"』EGG MUSIC RECORDS、2009年1月9日発売、品番 EMCA-0009 - FM音源チップ「YM2203」で鳴らしていたゲーム収録版ではなく、多重PCM音源を使用しPSGパートを復元しての豪華な音で新録した2枚組のサウンドトラック。カバーアートはSS/Win95版のサントラとは逆で、Win95版のボックスアートなどで使用された裸体の真弥子のものを転用している。#BGMも参照。
- 『EVE burst error "THE ORIGIN"』非売品 - コミックマーケット75やAC-MALL(EGG MUSIC直販サイト)で上述の『THE PERFECT』を購入した先着1000名のみに配られたもので、『THE PERFECT』とは逆でゲーム収録版そのままのサントラ。ただし、曲名が全く同じになっているため混同されやすい一面がある。
EVE burst error (セガサターン)
EVE burst error(イヴ・バーストエラー) | |
---|---|
対応機種 | セガサターン |
開発 | シーズウェア(企画・制作) |
発売元 | イマジニア |
発売日 | 1997年1月24日(限定版含む)、1998年7月2日(VALUE PACK) |
価格 | |
ジャンル | アドベンチャーゲーム |
レイティング | 18歳以上推奨 |
コンテンツアイコン | |
キャラクター名設定 | 不可 |
エンディング数 | 2 |
セーブファイル数 | 6 |
セーブファイル容量 | |
メディア | 専用CD-ROM4枚 |
ゲームエンジン | |
画面サイズ | |
BGMフォーマット | |
キャラクターボイス | 全員 |
CGモード | あり |
音楽モード | あり |
回想モード | あり |
メッセージスキップ | あり(Lボタン) |
オートモード | なし |
備考 | * スタジオ旗艦(原画・動画)
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当記事では混同を避けるために略記ではSS版とする。18歳以上推奨のコンシューマーゲーム作品であり、キャッチコピーは「連続猟奇殺人事件の謎。」
原作スタッフの数名と当作からの新メンバーが手掛けた移植版。小次郎編DISC、まりな編DISC、テラー編DISC、Making of EVE burst error DISCとマニュアル、キャラクター設定集で構成されており、小次郎編、まりな編、テラー編の各DISCを入れ替えながらゲームを進める。
「Making of EVE burst error DISC」には、MAKING(製作現場、後日談)、SOUND(俳優、収録風景、MUSIC)、CG GALLERY(未公開映像、ANIME)が収録されており、これらは本篇をクリアしないと閲覧できない。
出荷本数は約20万ないし30万本で、1作目を題材にしたタイトル中で最大の売り上げを達成した。
原作との主な変更点
SS版ではキャラクターに声が追加された一方、小次郎編の小次郎およびまりな編のまりなは、プレイヤーが操作するキャラクターへの感情移入を容易にするために声が当てられなかった。
また、新しく追加された機能としては、サイトチェンジが必要なシーンになると効果音とアイコンの点滅で知らせるガイド機能、既読のテキストをある程度遡って読み返せるデータログ機能が追加された。
テキスト内における年代表記が「9x」に統一されたほか、演出面・テキスト面における卑猥な要素が削減された。
演出上の変更点としては、ほぼ全てのCGがアニメ絵風に統一されたことと、オープニングや戦闘シーンなどのアニメーションが追加されたことがあげられる。これに伴い、銃器の使用シーンが新規のアニメパートに置き換えられており、原作では設定だけで終わっていたレーザーサイトの照射や、FPS視点のみだった発砲シーンに俯瞰のカットを追加するなどしている。 なお、新規追加されたアニメーションは、『R』のオープニングアニメの素材として一部が採用された。
エンディングの順番も変更されており、裸体のカットが「起きる時間です」の後に、ポートレイト風カットがクロージングクレジットの前になっており、人物の衣装が私服から劇中準拠に変更されている。また、クレジット演出もキャラの立ち絵を用いた紹介ではなく単なる文字のみで、最初のクレジット者が小次郎ではなくまりなになっている。加えて、今作はレイティングの関係によるアダルトシーンの改変に端を発するシナリオやビジュアルに手が加えられた最初の作品でもあり、それらは剣乃ではなく別人(非公開)、田島(松本、薄)ではなくスタジオ旗艦などが担当した。
また、SS版におけるパロディとして『エイミーと呼ばないでっ』の篠原栄美(しのはらエミ)をはじめとする様々なキャラクターがモブキャラクターとして登場した。
BGMは梅本および高見ではない別人(非公開)の手によるアレンジが施され、一部効果音が変更された[1]。
- 限定、特典、廉価版
- 『EVE burst error Premium Pack』 - 初回限定版。
- 『EVE burst error & EVE The Lost One VALUE PACK』
- 書籍、グッズ
- 『EVE burst error オフィシャルガイド』アスキー、1997年3月7日発売、テンプレート:ISBN2
- 『EVE burst error SPECIAL TRADING CARD』トレーディングカード、イマジニア - 全99種類、1パック12枚入り、1BOX15パック入り。
- ↑ 1.0 1.1 CDアルバム『THE PERFECT』付属ライナーノーツでの梅本竜による解説「Chaptor 1 "The Game Music" The Perfect」。