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(概要)
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逆に原作にてCGスタッフの1人だった野口征恒、セガサターン版から参加した見留明広や渡辺豪などは複数作に関わっている。
 
逆に原作にてCGスタッフの1人だった野口征恒、セガサターン版から参加した見留明広や渡辺豪などは複数作に関わっている。
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== EVE burst error ==
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当記事では混同を避けるために略記では'''原作'''とし、[[2003年]]発売の『[[#EVE|EVE]]』に同梱された完全移植版については'''EVE同梱版'''とする。[[アダルトゲーム|18禁]]作品。[[EVEシリーズ]]の中で剣乃が関わった最初で最後のタイトルであり、移植や続篇を経てからは「オリジナルEVE」「オリジン」とも総称され、「[[シーズウェア]]のNo.1ヒット作」「シリーズ最高傑作」などと評された。
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男主人公で私立[[探偵]]・'''天城小次郎'''視点の「Kojiroh」と、女主人公で国家エージェント・'''法条まりな'''視点の「Marina」のどちらかを選んで始め、それぞれ別のデータでのセーブを繰り返しながら「マルチサイトシステム」で相互干渉するイベントを消化しつつ進めていき、[[エピローグ]]直前にて問われることになる連続猟奇殺人事件の犯人名をプレイヤー自身で推理して解答し、その正否で分かれる2つの内のどちらかのエンディングで締め括られる。
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最初の移植作となった[[#EVE burst error (セガサターン)|セガサターン版]]からは、18禁表現がそのまま再現できない事情もあっていくつかのイベントの変更が常となり、特に直接的[[性交]]のアダルトシーンは[[#EVE|PLUS18禁版]]を除いて<!-- ただし当該作でも完全移植ではない -->全てカット、あるいはシナリオと原画そのものを変えて表現され、中でも小次郎編での[[EVEシリーズの登場人物#burst errorシリーズ|シリア]]との[[#設定|6日]]冒頭イベントはほぼ全タイトルで改変されていった。
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また、コマンドや会話では他のキャラを怒らせたり呆れさせたりする「おバカなこと」「突拍子もない選択肢」「[[猥談]]」が含まれていることも特徴としており、特に猥談については18禁ゆえの過激かつストレートな表現や記述が多く、PLUS18禁版でもこれらの表現の採用は見送られた。
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当作の時点ではサイトチェンジのタイミングガイドや[[データログ]]機能はまだ存在せず、セーブに関しても[[コンシューマーゲーム]]版のようないつでも開けるポーズメニュー制ではなく「あまぎ探偵事務所」か「サン・マンション403号室」、あるいは特定の場面までストーリーを進めることでコマンドに「セーブ・ロード」の選択肢が現れるという仕様となっている。
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制作期間は4か月。出荷本数は数万本<ref name="ssbgm">CDアルバム『[[#参考文献|THE PERFECT]]』付属[[ライナーノーツ]]での梅本竜による解説「Chaptor 1 "The Game Music" The Perfect」。</ref>。
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* '''音楽、書籍'''
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**{{Cite book |和書 |title=EVE burst error [イヴ] 原画&設定資料集 |date=1996-12-25 |publisher=[[ソフトバンク]] |isbn=4-7973-0173-2 |ref=EVE G&S }}
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**『梅本竜RARE TRACKS Vol.4 EVE burst error "THE PERFECT"』[[D4エンタープライズ|EGG MUSIC RECORDS]]、2009年1月9日発売、品番 EMCA-0009 - FM音源チップ「[[YM2203]]」で鳴らしていたゲーム収録版ではなく、多重[[PCM音源]]を使用し[[Programmable Sound Generator|PSG]]パートを復元しての豪華な音で新録した2枚組の[[サウンドトラック]]。[[カバーアート]]はSS/Win95版のサントラとは逆で、Win95版の[[ボックスアート]]などで使用された裸体の真弥子のものを転用している。[[#BGM]]も参照。
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**『EVE burst error "THE ORIGIN"』非売品 - [[コミックマーケット]]75やAC-MALL(EGG MUSIC直販サイト)で上述の『THE PERFECT』を購入した先着1000名のみに配られたもので、『THE PERFECT』とは逆でゲーム収録版そのままのサントラ。ただし、曲名が全く同じになっているため混同されやすい一面がある。
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2020年1月17日 (金) 11:30時点における版

EVEシリーズ > [[{{{2}}}]] > [[{{{3}}}]] > [[{{{4}}}]] > [[{{{5}}}]] > [[{{{6}}}]] > EVE burst error
EVE burst error [イヴ]
対応機種 PC-9801VX/UX以降
EVE同梱版Windows 98/Me/2000Pro/XP
開発 シーズウェア
発売元 シーズウェア
EVE同梱版:ホビボックス
発売日 1995年11月22日
EVE同梱版:2003年11月28日
価格
ジャンル アドベンチャーゲーム
レイティング EOCS:18歳未満お断り
EVE同梱版:メディ倫:成人指定
コンテンツアイコン
キャラクター名設定 不可
エンディング数 2
セーブファイル数 EVE同梱版:6
セーブファイル容量
メディア 3.5インチFD7枚
EVE同梱版:専用DVD-ROM1枚
ゲームエンジン
画面サイズ 640×392(原画部分は512×288)
BGMフォーマット FM音源YM2203
キャラクターボイス なし
CGモード あり
音楽モード あり
回想モード あり
メッセージスキップ あり(コントロールキー
オートモード なし
備考 * EVE同梱版:Version 1.01
  • 菅野洋之(プログラム)
  • 高岡佳史(CGデザイン、アートコンチ)
  • 野口征恒(CGダイレクト)
  • 北谷恵美、斎藤論薫(CGデザイン)

EVE burst error』(イヴ・バーストエラー、イブ バーストエラー)は、シーズウェアが製作したパソコンゲームを原作とする同名および別名の移植作やリメイクなどを含めた美少女ゲーム/アドベンチャーゲーム。後のEVEシリーズの第1作目でもある。

発売の年表は以下の通り。

概要

本作は、1995年PC-9801VX/UX以降の機種をプラットフォームとしてリリースされたアダルトゲームであり、シナリオライター・剣乃ゆきひろ(当時)の代表作の1つである。

原作の発売から約2年後には、セガサターン向けに移植された『EVE burst error』が発売され、そのSS版を逆移植してアダルト要素を追加した、Windows 95以降OS向けの『EVE burst error』も発売された。 また、SS/Win95版をベースとしキャラクターデザインや原画を一新したPlayStation 2向けの新たなコンシューマー版『EVE burst error PLUS』、その『PLUS』に18禁のアダルトシーンを追加したWindows 98以降OS向けの3度目のパソコン版『EVE』、Win95版のダウンロード版、『PLUS』とも異なるキャラデザ&原画の一新のみならず、原作のシナリオ(ストーリー・設定・トリックなど多数)までも改変されたPlayStation Portable向けの3度目のコンシューマー版『burst error -EVE The 1st.-』、原作/SS版/PLUSなどをミックスしてのデジタルリマスター版とでもいうべき『EVE burst error R』(後にRをベースにアダルトシーンもデジタルリマスターし、追加した『EVE burst error A』もリリース)などをそれぞれリリースし、合計35万本超の累計販売本数を達成した。

ゲーム自体は「コマンド総当り方式」で進められ、フラグを立てるには用意されている選択肢を手当たり次第に選択しなければならないが、シーズウェアの過去作『DESIRE』を初出とするマルチサイトシステムと名付けられた2人の主人公の選択機能を継承しており、片方の主人公だけでプレイしていても必ずどこかで行き詰るようになっている。言うなればプレイヤーが積極的に進めている主人公側のストーリーでたまたま死体を発見してしまったためトラブルは御免だとその場を立ち去った後は、もう1人の主人公のストーリーを進めていないと殺人事件として発覚しないため、新しいコマンドが追加されない(次の展開が起こらない)というようなもので、2人の主人公を切り替えながらゲームを進めていく。ただし『1st』だけは「ビジュアルノベル方式」が採用されたため読み進めるだけのゲームになっている。

舞台となる時代は作品ごとで差異があり、原作では1995年、SS/Win95/PLUSシリーズ/Rでは199x年となっている。

オリジナルスタッフの剣乃ゆきひろが関わったのは原作のみであり、セガサターン版以降の全作に一切関わっておらず、BGMを担当した梅本竜と共に2011年に他界した。

逆に原作にてCGスタッフの1人だった野口征恒、セガサターン版から参加した見留明広や渡辺豪などは複数作に関わっている。

EVE burst error

当記事では混同を避けるために略記では原作とし、2003年発売の『EVE』に同梱された完全移植版についてはEVE同梱版とする。18禁作品。EVEシリーズの中で剣乃が関わった最初で最後のタイトルであり、移植や続篇を経てからは「オリジナルEVE」「オリジン」とも総称され、「シーズウェアのNo.1ヒット作」「シリーズ最高傑作」などと評された。

男主人公で私立探偵天城小次郎視点の「Kojiroh」と、女主人公で国家エージェント・法条まりな視点の「Marina」のどちらかを選んで始め、それぞれ別のデータでのセーブを繰り返しながら「マルチサイトシステム」で相互干渉するイベントを消化しつつ進めていき、エピローグ直前にて問われることになる連続猟奇殺人事件の犯人名をプレイヤー自身で推理して解答し、その正否で分かれる2つの内のどちらかのエンディングで締め括られる。

最初の移植作となったセガサターン版からは、18禁表現がそのまま再現できない事情もあっていくつかのイベントの変更が常となり、特に直接的性交のアダルトシーンはPLUS18禁版を除いて全てカット、あるいはシナリオと原画そのものを変えて表現され、中でも小次郎編でのシリアとの6日冒頭イベントはほぼ全タイトルで改変されていった。

また、コマンドや会話では他のキャラを怒らせたり呆れさせたりする「おバカなこと」「突拍子もない選択肢」「猥談」が含まれていることも特徴としており、特に猥談については18禁ゆえの過激かつストレートな表現や記述が多く、PLUS18禁版でもこれらの表現の採用は見送られた。

当作の時点ではサイトチェンジのタイミングガイドやデータログ機能はまだ存在せず、セーブに関してもコンシューマーゲーム版のようないつでも開けるポーズメニュー制ではなく「あまぎ探偵事務所」か「サン・マンション403号室」、あるいは特定の場面までストーリーを進めることでコマンドに「セーブ・ロード」の選択肢が現れるという仕様となっている。

制作期間は4か月。出荷本数は数万本[1]

  • 音楽、書籍
    • (1996-12-25) [ EVE burst error [イヴ] 原画&設定資料集 ] ソフトバンク 1996-12-25 4-7973-0173-2
    • 『梅本竜RARE TRACKS Vol.4 EVE burst error "THE PERFECT"』EGG MUSIC RECORDS、2009年1月9日発売、品番 EMCA-0009 - FM音源チップ「YM2203」で鳴らしていたゲーム収録版ではなく、多重PCM音源を使用しPSGパートを復元しての豪華な音で新録した2枚組のサウンドトラックカバーアートはSS/Win95版のサントラとは逆で、Win95版のボックスアートなどで使用された裸体の真弥子のものを転用している。#BGMも参照。
    • 『EVE burst error "THE ORIGIN"』非売品 - コミックマーケット75やAC-MALL(EGG MUSIC直販サイト)で上述の『THE PERFECT』を購入した先着1000名のみに配られたもので、『THE PERFECT』とは逆でゲーム収録版そのままのサントラ。ただし、曲名が全く同じになっているため混同されやすい一面がある。
  1. CDアルバム『THE PERFECT』付属ライナーノーツでの梅本竜による解説「Chaptor 1 "The Game Music" The Perfect」。