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震度とは、[[地震]]が発生したときに伴う揺れの強さを示す度合いである。[[マグニチュード]](以下M)とは別物である。 | 震度とは、[[地震]]が発生したときに伴う揺れの強さを示す度合いである。[[マグニチュード]](以下M)とは別物である。 | ||
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+ | 日本において、震度階級は過去何度か改正されており、最後の改正は1996年。この時、それまで「震度5・6」と表されていたものが、被害の様子の差などから、この2つの階級には'''弱'''と'''強'''の区別がついた。 | ||
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+ | ちなみに、現在の震度階級において最も揺れが激しいのは '''震度7''' だが、これは1948年に起きた[[福井地震]]を機に、はじめて作られたものである。この揺れは、想像を絶するような極めて猛烈な揺れであるため、地震の多い日本でも滅多に観測されることはない。過去に震度7が観測された地震は非常に少なく、[[兵庫県南部地震]](1995年)、[[新潟県中越地震]](2004年)、[[東北地方太平洋沖地震]](2011年)、[[熊本地震#.E5.89.8D.E9.9C.87|熊本地震の前震]](2016年)、[[熊本地震#.E6.9C.AC.E9.9C.87|熊本地震の本震]](2016年)、[[北海道胆振東部地震]](2018年)の6つのみである[https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php]。 | ||
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+ | それぞれの震度における揺れの状況は以下の通り[[https://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/kaikyuhyo/kaikyuhyo.pdf]][[http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/kaisetsu.html]] | ||
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+ | なお、震度計による観測が始まるまで(1996年まで)は、人の体感によって震度を判定していた[https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/jma-shindo-kaisetsu-pub.pdf]。 | ||
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+ | ちなみに、日本国内の観測史上最大の計測震度は、2016年の熊本地震の本震(M7.3)において、益城町にある震度計によって記録された、計測震度6.7(震度7)である。 | ||
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+ | 実は、地震の揺れの尺度を示す震度は、日本に限ったものではなく、世界中であらゆる震度階級が使用されている。 | ||
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+ | 例えば、アメリカなどで使用されている '''メルカリ震度階級''' ('''改正メルカリ震度階級''' とも言う)がその1つ。 | ||
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2019年8月20日 (火) 01:36時点における版
震度とは、地震が発生したときに伴う揺れの強さを示す度合いである。マグニチュード(以下M)とは別物である。
日本の震度
概要
日本においては、現在の震度は10段階あり、揺れが小さい順に、震度0・震度1・震度2・震度3・震度4・震度5弱・震度5強・震度6弱・震度6強・震度7である[1]。
日本において、震度階級は過去何度か改正されており、最後の改正は1996年。この時、それまで「震度5・6」と表されていたものが、被害の様子の差などから、この2つの階級には弱と強の区別がついた。
ちなみに、現在の震度階級において最も揺れが激しいのは 震度7 だが、これは1948年に起きた福井地震を機に、はじめて作られたものである。この揺れは、想像を絶するような極めて猛烈な揺れであるため、地震の多い日本でも滅多に観測されることはない。過去に震度7が観測された地震は非常に少なく、兵庫県南部地震(1995年)、新潟県中越地震(2004年)、東北地方太平洋沖地震(2011年)、熊本地震の前震(2016年)、熊本地震の本震(2016年)、北海道胆振東部地震(2018年)の6つのみである[2]。
それぞれの震度における揺れの状況は以下の通り[[3]][[4]]
震度0
人は揺れに気付かない。
震度1
屋内で安静にしている人のみが有感。
震度2
屋内では多くの人が有感となる。睡眠中の人が目覚めることもある。
震度3
ほとんどの人が揺れを感じる。棚にある食器類が音を立てることもある。
震度4
電灯等が大きく揺れ、置物が倒れることもある。屋外でも有感。
震度5弱
棚から物が落下することがある。固定していない家具が動くこともある。
震度5強
何かにつかまらないと歩行は困難。家具やブロック塀が倒れることがある。
震度6弱
直立が困難。壁や窓ガラス等に被害が出る。木造の建物は被害を受けることがある。
震度6強
ほとんど身動きが不可能。木造の建物の多くは倒壊する。土砂災害や地滑り等も起こる。
震度7
揺れで飛ばされることもある。木造の建物はほとんどが倒壊し、コンクリートの建物でも被害を受けることがある。大規模な土砂災害等が発生する。
震度の判定
ここでは、日本における上記の震度(震度0〜7)がどう判定されるかを解説する。
まず、震度を判定する際に用いられる数値を 計測震度 という。計測震度とは、全国各地に設置されている震度計が、揺れの大きさを計算して数値化したもの。この計測震度を四捨五入すると、初めて上記の10段階の震度階級で表される。
計測震度と震度階級との関連は以下の通り[5]
震度0
計測震度0.4以下
震度1
計測震度0.5〜1.4
震度2
計測震度1.5〜2.4
震度3
計測震度2.5〜3.4
震度4
計測震度3.5〜4.4
震度5弱
計測震度4.5〜4.9
震度5強
計測震度5.0〜5.4
震度6弱
計測震度5.5〜5.9
震度6強
計測震度6.0〜6.4
震度7
計測震度6.5以上
なお、震度計による観測が始まるまで(1996年まで)は、人の体感によって震度を判定していた[6]。
ちなみに、日本国内の観測史上最大の計測震度は、2016年の熊本地震の本震(M7.3)において、益城町にある震度計によって記録された、計測震度6.7(震度7)である。
海外の震度
実は、地震の揺れの尺度を示す震度は、日本に限ったものではなく、世界中であらゆる震度階級が使用されている。
例えば、アメリカなどで使用されている メルカリ震度階級 (改正メルカリ震度階級 とも言う)がその1つ。
関連項目
外部リンク
- 気象庁 | 震度について
- 表層地盤のゆれやすさ全国マップ(内閣府)
- 社団法人日本地震学会:なゐふる:vol.9PDF (日本における震度の歴史)
- 震度の歴史と求め方 岐阜大学地震工学研究室