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2020年1月8日 (水) 03:54時点における版
{{story}}
{{Infobox Film|
| 作品名 = スター・ウォーズ<br/>エピソード5/帝国の逆襲
| 原題 = Star Wars Episode V: The Empire Strikes Back
| 監督 = [[アーヴィン・カーシュナー]]
| 製作総指揮 = [[ジョージ・ルーカス]]
| 製作 = [[ゲイリー・カーツ]]<br/>(特別篇:[[リック・マッカラム]])
| 脚本 = [[リイ・ブラケット]]<br/>[[ローレンス・カスダン]]
| 出演者 = [[マーク・ハミル]]<br/>[[ハリソン・フォード]]<br/>[[キャリー・フィッシャー]]<br/>[[アンソニー・ダニエルズ]]<br/>[[ビリー・ディー・ウィリアムズ]]
| 音楽 = [[ジョン・ウィリアムズ (作曲家)|ジョン・ウィリアムズ]]
| 撮影 = [[ピーター・シャシツキー]]
| 編集 = [[ポール・ハーシュ]]
| 配給 = [[20世紀フォックス]]
| 公開 = [[1980年]][[5月21日]]{{flagicon|USA}}<br/>(特別篇:[[1997年]][[2月21日]])<br/>[[1980年]][[6月28日]]{{flagicon|Japan}}<br/>(特別篇:[[1997年]][[7月5日]])
| 上映時間 = 121分(特別篇:126分)
| 製作国 = {{USA}}
| 言語 = [[英語]]
| 制作費 = $18,000,000 (概算)
| 興行収入 = $797,900,000
| 前作 = [[スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望]]
| 次作 = [[スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還]]
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| kinejun_id = 4738
| amg_id = 1:15750
| imdb_id = 0080684
}}
『'''スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲'''』('''Star Wars Episode V: The Empire Strikes Back''')は、[[1980年]]の[[アメリカ映画]]。[[SF映画]]。
== 概要 ==
映画[[スター・ウォーズ]]シリーズの2番目に発表された作品。[[1997年]]には最新CG技術などを使ってシーンの差し替えなどが施された『スター・ウォーズ/帝国の逆襲 特別篇』が公開された。現在発売されているDVDは、さらに変更が加えられている。
前作とは打って変わって[[SFX]]を全面に押し出した質の高い戦闘シーンや宇宙戦、当時としては考えられない、話が途中で終了してしまうという展開、[[ジョージ・ルーカス]]の[[南カリフォルニア大学|USC]]時代の恩師である[[アーヴィン・カーシュナー]]の丁寧な演出などからファンの評価も高い。また、[[銀河帝国 (スター・ウォーズ)|銀河帝国]]および[[ダース・ベイダー]]のテーマ曲である「[[インペリアル・マーチ]](The Imperial March)」等完成度の高い楽曲が使用され、映画スター・ウォーズにおける音楽の[[分水嶺]]となった作品とも言える。
== 受賞 ==
第53回[[アカデミー音響賞]]・[[アカデミー特別業績賞]]([[視覚効果]])受賞(1980年度)。
== ストーリー ==
遠い昔、遥か彼方の銀河で・・・
[[ヤヴィンの戦い]](エピソード4)から三年。[[デス・スター]]を[[反乱同盟軍]]に破壊された[[銀河帝国 (スター・ウォーズ)|銀河帝国]]軍の反撃は激烈を極めた。反乱軍は帝国軍によりヤヴィン秘密基地から撤退を余儀なくされ、氷の惑星[[ホス]]に[[エコー基地]]を設立したのである。[[ダース・ヴェイダー]]は反乱軍、そして[[ルーク・スカイウォーカー]]を捜索するため調査用の[[プローブ・ドロイド]]を銀河系の各地に大量に放っていた。
[[ホス]]にも一体のプローブ・ドロイドが隕石に擬態して着地した。その時ホスではルークと[[ハン・ソロ]]は原住生物[[トーントーン]]に乗ってパトロールを行っていた。ルークは落ちてきた隕石を発見、ソロは先にエコー基地に帰る。ルークは隕石を調査しようとしたが雪原の怪物[[ワンパ]]に襲われ気を失ってしまう。一方エコー基地に戻ったソロは司令官の[[ライカン将軍]]に反乱軍を離れ、[[ジャバ・ザ・ハット]]に金を返したいと告げた。[[レイア・オーガナ|レイア姫]]はソロに残るよう説得するが、失敗に終わる。
やがてソロはルークがまだ戻っていないことを知り、危険も顧みずルークの救出に向かった。その頃ルークはワンパの洞窟に、貯蔵の為両足を氷の天井に貼り付けられていた。ルークは決死の思いで[[フォース]]を使って[[ライトセーバー]]を拾い、両足の縛めを解くと共にワンパの片腕を切断し脱出。しかし猛吹雪の中でルークは倒れてしまう。が、そこにフォースと一体化した[[オビ=ワン・ケノービ|ベン・ケノービ(オビ=ワン・ケノービ]])の霊体が現れ、ルークに惑星[[ダゴバ]]へ行きジェダイ・マスターの[[ヨーダ]]からフォースに学ぶよう告げたのである。幸運なことにルークはその直後ソロに救出された。翌日基地に戻ったルークは治療を受け、ソロに感謝するのだった。その後偵察機から不審な物体を発見したとの通報を受け、ソロとチューバッカはそれを調査、帝国軍の放ったプローブ・ドロイドだと突き止める。報告を受けたライカン将軍は帝国軍に基地の場所が察知されたことを悟り、基地の全軍に撤退命令を出した。
ベイダー率いる銀河帝国軍の「死の小艦隊(Death Squadron)」はホス近辺に到着するが、艦隊[[提督]]の[[ケンダル・オゼル]]のミスで反乱軍に艦隊到着を気付かれてしまい、基地は[[シールド]]が展開されていた。ヴェイダーは失態を犯したオゼルを処刑した後に、艦長の[[ピエット提督|ファーマス・ピエット]]を提督に任命。[[マキシミリアン・ヴィアーズ|ヴィアーズ将軍]]に[[AT-AT]]による地上攻撃でシールド発生装置を破壊させるよう命じた。同盟軍は貴重な物資を積んだ貨物船が脱出する時間を稼ぐため、歩兵・スピーダー部隊が必死に応戦を試みるが厚い装甲に覆われたAT-ATに歯が立たず、遂にシールド発生装置を破壊されてしまう。ファルコンを修理していたソロと[[チューバッカ]]は逃げ遅れたレイアと3POを乗せ基地から脱出。そして生き残ったルークは地上戦が終了した後[[Xウイング]]に乗り[[R2-D2]]を伴って、オビ=ワンの言葉に従い惑星ダゴバへ向かう。
ソロ達を乗せたファルコンは執拗な帝国軍の追撃を受け、[[ハイパードライブ]]の起動を試みるが、修理が不十分であったため失敗。機転を利かせたソロはホスの付近にある[[小惑星帯]]に逃げ込み、何とか追っ手を振り切る。ファルコンの修理を行う中で、ソロとレイアは急速に距離を縮めていく。しかし、逃げ込んだ[[小惑星]]の穴は巨大な宇宙の怪物[[スペース・スラッグ]]の巣であることが分かり、ファルコンは飲み込まれる寸前に脱出する。
業を煮やしたヴェイダーは[[ボバ・フェット]]を始めとする銀河中の腕利きの[[賞金稼ぎ]]を呼び寄せ、報酬を与える代わりにファルコン号を見つけ出すよう命じていた。ソロは再び帝国軍に見つかりながらも[[スター・デストロイヤー]]の[[索敵]]範囲外に逃れ、旧友[[ランド・カルリシアン]]が執政官を務める[[クラウド・シティ]]のある雲の惑星[[ベスピン]]に向かう。しかし、ボバの乗る[[スレーヴ1]]が不気味にその後に追随していくのだった・・・。
その頃ルークはダゴバに不時着するも、ダゴバは泥と沼だらけでとても人の住めるような星ではなかった。そんな折に現れた小柄な老人はR2にイタズラをしたり、ワガママを言うなどしてルークを困らせるが、この老人こそがルークの探している偉大なるジェダイ・マスター、ヨーダであった。ルークを試していたヨーダは年齢と短気な性格を理由にルークを教えることをためらうが、オビ=ワンの説得により修行を始める。だがルークはフォースを完全に信じきることが出来ずに訓練ははかどらず、ヨーダは失望に似た感覚を抱く。
クラウド・シティに到着したソロ達はランドからもてなしを受けた。しかしランドは帝国のクラウド・シティへの不干渉と引き換えに、ベイダーに彼らを売り渡す。ソロ達の危機を予知したルークは、ヨーダとオビ=ワンの制止を振り切ってべスピンへ飛ぶが、それを察知したベイダーはルークの捕獲・護送の手段として彼をカーボンフリーズ(炭素冷凍)にかける事を画策、ソロがその実験台とされてしまう。
べスピンに到着したルークはベイダーと対決するが、その強大なフォースに翻弄され、ライトセーバーごと右手を斬り落とされてしまう。満身創痍のルークに、彼をダークサイドに誘うベイダーは驚愕の事実を告げるのだった…。
== スタッフ ==
== キャスト ==
* [[ルーク・スカイウォーカー]]:[[マーク・ハミル]]
* [[ハン・ソロ]]:[[ハリソン・フォード]]
* [[レイア・オーガナ]]:[[キャリー・フィッシャー]]
* [[ダース・ベイダー]]:[[デイヴィッド・プラウズ]](演技)、[[ジェームズ・アール・ジョーンズ]](声)
* [[C-3PO]]:[[アンソニー・ダニエルズ]]
* [[R2-D2]]:[[ケニー・ベイカー]]
* [[ヨーダ]]:[[フランク・オズ]]
* [[ランド・カルリシアン]]:[[ビリー・ディー・ウィリアムズ]]
* [[ボバ・フェット]]:[[ジェレミー・ブロック]](演技)、[[ジェイソン・ウィングリーン]](公開版の声)[[テムエラ・モリソン]](DVD版の声)
* [[ピエット提督]]:[[ケネス・コーリー]]
* [[マキシミリアン・ヴィアーズ]]:[[ジュリアン・グローヴァー]]
* 皇帝[[ダース・シディアス|パルパティーン]]:[[クライヴ・レヴィル]](公開版の声)[[イアン・マクダーミド]](DVD版)
: 公開時の皇帝は無名の役者にレヴィルの声をあてたものだったが、DVD化の際にエピソード6、1、2、3でパルパティーンを演じたマクダーミドで撮影しなおして、シリーズ全体の整合性を図った。
他
== 日本語吹替 ==
* 「THE STORY OF THE STAR WARS」(映画本編のダイジェスト版ともいうべきレコード)
: 日本語版は製作されなかった。
* 劇場公開版
** ルーク・スカイウォーカー:[[奥田瑛二]]
** ハン・ソロ:[[森本レオ]]
** レイア・オーガナ:[[森田理恵]]
** ダース・ヴェイダー:[[南原宏治]]
** ベン・ケーノビ:[[河原崎国太郎]]
** ヨーダ:[[永井一郎]]
** C-3PO:[[高山栄]]
** ランド・カルリジアン:[[樋浦勉]]
** ボバ・フェット:[[宮村義人]]
** オゼル提督:[[宮内幸平]]
** ニーダ艦長:[[石井敏郎]]
** ピエット提督:[[横森久]]
** ウェッジ・アンティリーズ:[[千葉繁]]
** ライカン将軍:[[細井重之]]
* 日本テレビ「[[金曜ロードショー]]」
** ルーク・スカイウォーカー:[[水島裕]]
** ハン・ソロ:[[村井国夫]]
** レイア・オーガナ:[[島本須美]]
** ダース・ヴェイダー:[[鈴木瑞穂]]
** ベン・ケーノビ:[[滝田裕介]]
** ヨーダ:[[高木均]]
** C-3PO:[[野沢那智]]
** ランド・カルリジアン:[[内海賢二]]
** ヴィアーズ将軍:[[池田勝]]
* 1992年10月25日(日)テレビ朝日「[[日曜洋画劇場]]」
** ルーク・スカイウォーカー:[[塩沢兼人]]
** ハン・ソロ:[[山寺宏一]]
** レイア・オーガナ:[[小山茉美]]
** ダース・ヴェイダー:[[石田太郎]]
** ベン・ケーノビ:[[宮川洋一]]
** ヨーダ:[[内田稔]]
** C-3PO:[[富山敬]]
** ランド・カルリジアン:[[田中信夫]]
*** 制作:コスモプロモーション
*** 演出:福永莞爾
*** 翻訳:平田勝茂
*** 効果:新音響
*** 調整:兼子芳博
*** プロデューサー:福吉健
*** 解説:[[淀川長治]]
* ビデオ・DVD版(特別篇は従来のビデオ版に追加録音)
** ルーク・スカイウォーカー:[[島田敏]]
** ハン・ソロ:[[磯部勉]]
** レイア・オーガナ:[[高島雅羅]]
** ダース・ヴェイダー:[[大平透]]
** ベン・ケーノビ:[[納谷悟朗]]
** ヨーダ:[[辻村真人]]
** C-3PO:[[野沢那智]]
** ランド・カルリジアン:[[若本規夫]]
** ボバ・フェット:[[広瀬正志]]
** ヴィアーズ将軍:[[筈見純]]
** 皇帝:[[千葉耕市]](ビデオ版)、[[小林勝彦]](DVD版)
** ピエット提督:[[嶋俊介]]
** その他:[[岡部政明]]、[[糸博]]、[[城山堅|城山知馨夫]]、[[大山高男]]、[[伊井篤史]]、[[沢木郁也]]、[[小室正幸]]、[[津田英三]]、[[星野充昭]]、[[森一]]、[[西宏子]]
*** 演出:伊達康将
*** 翻訳:平田勝茂
*** 調製:高久孝雄、飯村康雄(テレビ朝日2005.7.10放送時のみ)
*** 制作:ムービーテレビジョン、ブロードメディア・スタジオ(テレビ朝日2005.7.10放送時のみ)
※製作順
== トリビア ==
* 1980年公開時の世界共通[[ポスター]]の[[イラスト]]を担当したのは[[生頼範義]]。
* クライマックスシーンで、[[ダース・ベイダー]]が[[ルーク・スカイウォーカー]]に言うセリフ"No.I am your father."(違う。私がお前の父親だ。)が出演者・製作スタッフ方面から映画公開前に漏れるのを防ぐため、ルーカスは撮影の時、ダース・ベイダー役に本来のセリフとは全く別のセリフを言わせ、完成直前にアフレコで"No.I am your father."のセリフに差し替えるという前代未聞のネタバレ防止策をとった。これはダース・ベイダーが覆面をしているキャラクターだからこそ出来た裏技である。
* 撮影時のダース・ベイダーのセリフは'''「Obi-wan in death!(父親を殺したのはオビ=ワンだ)」'''だった(「新三部作」が製作された後に考えてみれば、確かにオビ=ワンが[[アナキン・スカイウォーカー|アナキン]]を溶岩の前で動けなくし、瀕死の重症を負わせる原因を作ったのだから、完全に間違った事は言っていないとも言える)。しかしながら、この事にベイダーのセリフを言わされた俳優、デヴィッド・プラウズは不満であったとの事。(彼は試写会で本当のセリフを聞き、椅子から滑り落ちるほど驚いたそうである)
* ルーク役のマーク・ハミルが撮影前に自動車事故をおこし、顔を怪我してしまったため、比較的端麗であった彼の容姿が変わってしまった。そのため、一時はハミルではなく別人を使っているのではないかとすら囁かれた。冒頭でルークがワンパに襲われるシーンは、上記の変化に整合性を持たせるために急遽付け加えられたものである。
* 今作の名セリフとしてハン・ソロが炭素冷凍される直前のレイアの愛の告白に対する返事として放った'''“I know.(分かってる)”'''があるが、脚本では“I love you too.”であった。だが、「皮肉屋のソロが自ら『愛してる』と言うだろうか」というハリソン・フォードの提案により、上記のセリフへと変えられたという。『[[ジェダイの帰還]]』ではソロとレイアが互いに逆のセリフを喋るシーンがある。
* ただ、上記の名セリフに関しては、レイア役のキャリー・フィッシャーが本作の撮影中から薬物中毒になり、それが原因でなかなかセリフを覚えられなかったため、業を煮やしたハリソンが[[アドリブ]]で「I know.」と言った為に誕生したとも言われている(キャリーは『ジェダイの帰還』の撮影終了後の[[1985年]]頃にやっと薬物中毒を克服したという。彼女自身も自伝でそう記している。)
* ハン・ソロたちが逃亡する際に小惑星帯を抜ける場面があるが、スタッフのお遊びでその岩石に混じって[[ジャガイモ]]や[[スニーカー]]が飛んでいる。(特別編のパンフレットより)
* 劇場公開時のヨーダの吹き替えは偶然ではあるが、新三部作でのヨーダと同じ[[永井一郎]]であった。これは特別篇のDVD収録時に[[辻村真人]]へと統一されてしまったが、限定発売された劇場初公開版で聴く事ができる。
{{先代次代2
|タイトル = [[星雲賞]]メディア部門
|先代名 = 『[[エイリアン (映画)|エイリアン]]』<br/>[[リドリー・スコット]]監督
|現代名 =<nowiki>『スター・ウォーズ/帝国の逆襲』
ジョージ・ルーカス製作総指揮
|次代名 = 該当作無し
|背景色 = #D4AF37
|代タイプ = 度
|先代 = 第11回 1980年
|現代 = 第12回 1981年
|次代 = 第13回 1982年
}}
外部リンク
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