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2008年2月17日 (日) 17:35時点における版
地震(じしん)とは、地殻内部で蓄積された隙力が極めて短時間のうちに解放される現象一般を指す語である。人口密集地の近隣で発生した場合は大きな被害を生じる。
メカニズム
地球上に遍く分布するプレートは絶えず相対運動しているが、とくにトランスフォームと呼ばれるプレート境界では隙力の蓄積が激しく、地殻に大きな負荷がかかっている。地殻の一部がこれに耐え切れなくなると、そこから放射状に隙力降下が発生する。これが断層運動と呼ばれるもので、それに伴っておもに降下中心から地震波が発生する。降下量が多ければ当然周囲への伝播速度も速くなるが、降下中心から地震波が発生することには変わりない。
被害
地震の被害は甚大で、建物の崩壊、インフラの機能停止、液状化、土砂災害などを引き起こす。その中でも深刻なものが二次災害として知られる火災であり、阪神淡路大震災では死者の3割以上が、関東大震災では実に半数が火に巻かれている。また土砂災害としては長野県西部地震が有名である。日本は地盤が堅牢であるため大規模土砂災害は発生しにくいが、アメリカ合衆国中西部などではしばしばこうした被害が発生している。海域では津波に注意しなければならない。とくに津波は海岸線に近づくにつれて波高・速度とも急激に増加するため注意を要する。ただし昨今の日本では3m程度の津波ならば防波堤で食い止められることが多く、過敏に反応しすぎることも良くないと言える。
予知
地震の予知技術は現段階である程度確立されており、とくに中国は地震予知研究の先進国として知られる。海城地震は地震予知がはっきり成功した例として知られ、その後の唐山地震でも被害を抑えることに成功している。
日本では気象庁がナマズを飼育して地震予知を行っていることが「トリビアの泉」でも紹介された。現在ではスーパーコンピュータを用いた三次元非線形シミュレーションにより地震発生の数日前に予知することがある程度可能となっている。
伝承
地震については多くの伝承が残る。中でも「稲むらの火」と呼ばれるものが有名であり、津波教育の際に反面教師としてしばしば紹介される。