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2012年8月26日 (日) 01:14時点における版
AIESEC(アイセック、Association Internationale des Etudiants en Sciences Economiques et Commercialesの略語)はオランダのロッテルダムに本部を置き、世界約100以上の国と地域にグローバルネットワークを持つ学生による世界最大規模の国際的非営利組織。
「国際的な視野に立ち、且つ自国の社会や人々の発展と成長に貢献しうる人財を世に送りだす事」を活動理念としている。主幹事業は、海外インターンシップによる実務経験と国際理解の経験を提供すること(海外研修生交換事業)。
現在では、世界110の国と地域で活動、日本では24の委員会から構成される。
2012年8月、インターン参加していた聖心女子大学2年の益野友利香さんが、ルーマニアにて輪姦殺害された。
目次
ルーマニアでの日本人女子大生殺害、渡航アレンジは「アイセック」という学生だけで運営するNPO法人
海外インターンシップで訪問した東欧のルーマニアで、聖心女子大学に在学中の女子大生が殺害されるという悲劇が起きています。彼女はアイセックという100%学生が運営するNPO法人のあっせんで今回の渡航をアレンジしたといいます。この手の事件では、本人の油断と言う問題も指摘されるところではありますが、今回の件では仲立ち役のアイセックのアレンジに甘さはなかったのかという点も焦点になりそうです。
と言いますのも、彼女がルーマニアのブカレストに飛行機で到着したのは深夜で、かつそこから目的地までは、夜行の電車で約3時間、距離にして240キロほどあったと。彼女はなぜか電車に 乗らずに犯人の誘いに乗って車での移動を選択して今回の事件に巻き込まれた模様です。 女性の一人旅は国内でもそれなりの注意が必要ですが、ましてや海外、治安面で不安の大きい東欧諸国へのインターンシップ・アレンジをしたアイセックに落ち度はなかったのでしょうか。
本人の希望がどうであれ、ルーマニアという国への女子大生単身でのインターンシップアレンジが果たして適当であったのか否か。さらには現地での深夜移動というあまりにも危険極まりないスケジュールはなぜ組まれてしまったのか。これらの点を焦点として、学生が運営する海外インターンシップ事業における運営上の問題点やその是非については、今後十分な検証がなされる必要があると思います。
大きなリスクが伴う恐れがある事業を、学生と言うビジネス素人が手掛けることが本当にいいのか。ネットの書き込みを見る限りにおいては、これまでにもアイセックのアレンジによる海外インターンシップ先で
「行ってはみたものの、ろくな仕事が得られなかった」
「大学を休学手続きをした後で、突然キャンセルになり困った」
などのクレームも聞かれ、その運営に不安を感じさせるものが見受けられもするのです。
そしてなにより今回の対応。事件発生と共にいきなりのホームページ閉鎖。これが意図的なものなのか、アクシデントによるものなのか現時点では分かりかねますが、事件当事者として全くのノーコメント状態が続いており、少なくとも「インターンシップのアレンジ組織として、現在事実関係を鋭意調査中です。分かり次第公表します」ぐらいのコメントは発する義務があろうかと思われるのです。
まずいことが起きてしまい、「ヤバイ、隠せるものはすべて隠せ!」「黙って嵐が過ぎるのを待とう」ととれる今回の対応では、最悪のリスク管理体制であると言わざるを得ません。やはり子供の“ビジネスごっこ”に過ぎなかったか、と言われても仕方のない状況ではないでしょうか。大人のマネをしてビジネスまがいのことをしてはみたものの、リスク管理が甘く事件が発生。挙句にこれはまずいとダンマリでは、全く子供の仕業です。
大人と子供の一番の違いは、「リスク管理」ができるか否か。「リスク管理」とは自己の事業におけるリスクの最小化を図りつつ、万が一最悪の事態に陥った際の対処を想定することです。それができていないと思える今回のアイセックの一連の活動は、まさしく子供の遊び半分状態です。 尊い若い命が、子供の遊び半分に犠牲になったのかと思うに、ご家族の思いを察するにいたたまれない気持ちにさせられます。
収益目的であるか否かにかかわらず、学生のビジネス活動については、利用者等第三者に大きなリスクが及ぶ危険性のあるものについては、リスク管理ができないのならばやるべきではないでしょう。これらの活動には政府関係機関をはじめ“大人”が、改めて監視の目を光らせる必要があると感じた次第です。
危険すぎた「女子大生ルーマニア一人旅」アイセックに「説明不十分」と批判噴出。関係者はツイッター非公開に
NPO法人「アイセック・ジャパン」(アイセック)の海外インターンシップでルーマニアに渡った女子大学生(20)が殺害された事件は、女性が海外で夜間に単独行動をせざるをえなかったことが 引き金になったのでは、との声が上がっている。
アイセックはこの事件に関して一切の説明を控えるとしており、公式サイトはつながりにくい状態が続いている。事件の詳細はわからないままで、インターネット上ではアイセックに対する批判が 噴出している。
アイセック「一切の説明を差し控える」
地元メディアの報道などによると、女子学生は2012年8月15日にルーマニアの首都・ブカレストの空港に到着後、ブカレストから西に約420キロ離れたクラヨーヴァに向かう予定だった。ルーマニア人の男と一緒にタクシーに乗り込み、空港近くのバス停で降車したことがわかっているが、その後、消息が途絶え、17日、道路脇の森の中で遺体で発見された。地元警察は17日夜、タクシーに同乗した男を殺害容疑で逮捕した。男は容疑を否認しているという。
女子学生の名前で書き込まれたフェイスブックやツイッターによると、女子学生は現地で日本語を教えるためにルーマニアに派遣された。ブカレストへのフライトの前には「ルーマニア着いてから一人で深夜電車に3時間乗らなきゃだから、それが最大の不安というか何というか辿り着けたら奇跡だと思う」とツイートしている。
女子学生のツイッタープロフィールには「AIESEC(アイセック)」という記述があり、さらにアイセックの公式サイトで「ルーマニアに渡航した邦人女性が同国内で亡くなられたとの報道がなされておりますが、当団体ではご遺族のご意向を踏まえ、本件に関して一切の説明を差し控えさせて頂きます」との注意書きが掲載されていることから、女子学生はアイセックのインターンシップでルーマニアに渡ったと思われる。
アイセック関係者がツイッター非公開に
インターネット上では、アイセックの説明が不十分かつ公式サイトがつながりにくい状態が続いていることなどから、批判の声が噴出している。
多くは女性のインターン生が深夜の海外で1人になるというスケジュールを問題視しているものだ。アイセックの説明がないので女子学生の旅程がどのように組まれたかは不明だが、元アイセックメンバーを名乗る人は、交通手段や宿泊先などの手配は本人とアイセック現地支部が行うもので、日本のアイセックは助言する程度だ、と書き込んでおり、今回もこのやり方だった可能性がある。
また、あるアイセック関係者がアイセックを非難するツイートに対して謝罪と訂正を求めたことで、「人の死より自分の身を守ることが大事なのか」という批判も上がっている。さらに関係者の一部がツイッターアカウントを非公開設定にしたり、プロフィールからアイセックの記述を削除したりしている。これが事件と関係しているかは不明だが、批判が過熱する結果となっている。
「迎えが来るはずなのに誰もいなかった」ケースも
一般社団法人 海外留学協議会(JAOS)に話を聞いたところ、海外留学やインターンシップをする場合、初めて行く土地では有料の出迎えサービスを手配することが一般的だという。これは本人に任されるわけではなく、通常は団体側が手配を行う。
渡航スケジュールや現地到着後のサポートなどは現地の治安などの情報を受け入れ側の団体から送り出す側の団体に提供し、状況に応じて決めていくのが当然だと話していた。
日本と現地のアイセックの間でのコミュニケーションが不十分だったと考えられるケースがある。2012年2月からアイセックのインターンシップでルーマニアに渡ったある学生のブログによると、ルーマニア北西部の都市クルージュナポカに到着後、マネージャーが迎えに来る予定だったが誰もいなく、連絡もつかない。何とか空港のスタッフに助けを求め、タクシーに乗ってマネージャーと落ち合うことができたそうだ。本人は不備に対して特に怒らなかったと書いているが、事件や事故につながっていた可能性もある。
アイセックはオランダのロッテルダムに本部を置く学生による国際的非営利組織で、世界110の国と地域で活動、日本では24の委員会から構成されている。活動理念は「国際的な視野にたち、且つ自国の社会や人々の発展と成長に貢献しうる人財を世に送り出す事」で、海外インターンシップを主な事業としている。
実績一例
AIESECのメンバーAlumni、またはインターン生Alumniとしては以下のような著名人が存在している。
<海外の著名人>
*Helmut Kohl, 元ドイツ首相
*Aleksander Kwasniewski, ポーランド大統領
*Janez Drnovsek, 元スロバキア大統領
*Alec Erwin, 南アフリカ貿易産業担当大臣
*Martii Ahtisaari, 元フィンランド大統領
*Borislav Skegro, クロアチア中央銀行総裁
*Cavaco Silva, 元ポルトガル首相
<日本の著名人>
*小泉純一郎(慶應大学委員会卒/1967)総理大臣
*高橋はるみ(一橋大学委員会卒/1976)北海道知事
*木俣 佳丈(一橋大学委員会卒/1989)参議院議員(民主党)
*国領 二郎(東京大学委員会卒/1982)慶應義塾大学教授
*佐藤 博樹(一橋大学委員会卒/1975)東京大学教授
*尾上卓太郎(慶應大学委員会卒/1993)ニスコム社長
*武隈 愼一(一橋大学委員会卒/1973)一橋大学大学院教授
*植山周一郎(一橋大学委員会卒/1969)植山事務所代表取締役
*反町 勝夫(慶應大学委員会卒/1965)東京リーガルマインド社長
*小尾 敏夫(慶應大学委員会卒/1971)早稲田大学大学院教授
*長谷 真吾(同志社大学委員会卒/1989)シンカ社長
*坂井 学 (東京大学委員会卒/1989)衆議院議員(自民党)
*玉越 良介(東京大学委員会卒/1970)三菱UFJフィナンシャル・グループ会長
*有村 純一(慶應大学委員会卒/1973)日興コーディアルグループ社長
*若林 拓朗(東京大学委員会卒/1989)先端科学技術エンタープライズ社長
*御木本豊彦(上智大学委員会卒/1968)ミキモト社長
*猪瀬 具夫(一橋大学委員会卒/1973)ニチエレ社長
*前原 金一(東京大学委員会卒/1966)昭和女子大副理事長
*今井 正 (東京大学委員会卒/1967)マレーシア大使
関連鵜目
外部リンク
- AIESEC International
- アイセック・ジャパン
- アイセック・ジャパン 海外インターンシップブログ
- YDP Japan Network(アイセックの加盟する世界的なユース団体のネットワーク)