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学校は当初いじめの存在を否定し、市教育委員会は過失責任を否定したが、その後生徒からのアンケートのうち15名の「昼休みに毎日自殺の練習をさせられていた」との証言を市教委が隠していたことが明らかとなった。 | 学校は当初いじめの存在を否定し、市教育委員会は過失責任を否定したが、その後生徒からのアンケートのうち15名の「昼休みに毎日自殺の練習をさせられていた」との証言を市教委が隠していたことが明らかとなった。 |
2012年7月22日 (日) 03:23時点における版
大津市中2いじめ自殺事件とは、2011年10月11日に起きた、滋賀県大津市の皇子山中学校の卓球部の2年生本多広樹がいじめを苦に自宅マンションから飛び降り自殺した事件である。
学校は当初いじめの存在を否定し、市教育委員会は過失責任を否定したが、その後生徒からのアンケートのうち15名の「昼休みに毎日自殺の練習をさせられていた」との証言を市教委が隠していたことが明らかとなった。
担任は体育担当の森山進。主犯は、木村束磨呂(きむらつかまろ。水泳部、京都へ転校、父親は木村真束)、山田晃也(やまだこうや。京都へ転校)、小網健智(こあみたけさと。柔道部、転校せず、祖父が滋賀県警OB、親が小網修で23年度PTA会長)の3人である。
目次
- 1 被害者の受けた数々のいじめ
- 2 隠蔽の露呈経緯
- 2.1 市教委、いじめ認める。大津・中2転落死(2011年11月)
- 2.2 中2のいじめ自殺「過失なし」大津市側が主張へ(2012年5月)
- 2.3 生前に自殺練習強要(2012年7月)
- 2.4 加害者の親が抗議活動
- 2.5 「先生、怖がっていじめ放置してた」自殺生徒の父、3度も被害届→警察は全スルー
- 2.6 皇子山中学校と大津市教育委員会の隠蔽
- 2.7 「暴力」「いじめ」227件「家族全員死ね」
- 2.8 「担任へは泣きながら電話が来ていた」
- 2.9 校長、泣きながら「"自殺の練習"はもともと嘘」「報道にも嘘がある」
- 2.10 市教委が遺族に第三者委設置打診せず
- 2.11 自殺練習、葬式ごっこ「見落とした」大津市教委、学校に責任転嫁「因果不明」
- 2.12 滋賀県警がいじめ捜査の専従チーム 全生徒を聴取へ
- 2.13 大津市教育長「学校内でのいじめもあるが、家庭内でも問題があったのでは」
- 2.14 「おじいちゃん、おばあちゃん、お金を盗ってごめんなさい。僕は悪い友達とは付き合っていません」
- 2.15 皇子山中学校の教師50人全員が自殺した男子生徒へのいじめを認識していなかったと答える
- 2.16 主犯はやはり3人・体育祭での集団リンチ、女性教諭が目撃し主犯3人に優しく注意
- 2.17 大津市教委、抗議FAXが殺到したので警察に被害届を出すか検討中(7月17日)
- 3 「死んでくれてうれしい」加害少年発言
- 4 加害者の木村束麿呂
- 5 加害者の山田晃也→改名して佐田晃也
- 6 加害者の小網健智
- 7 いじめを黙認、韓国賛美者の担任の森山進
被害者の受けた数々のいじめ
- 運動着に精子をかけ体育の時間に臭いと馬鹿にする
- 給食の配膳の際、中に痰・唾・精子をこっそりいれる
- 恐喝した上に親の銀行から現金を引き出し豪遊
- 万引きを強要されて警察に言うと脅される
- 刺激物等(辛子)を陰部に塗りたくり痛がる姿を笑う
- 今日のヘアカットと呼び出し陰毛をライターであぶる
- 死体の画像写真を見せお前はどうなりたい?と聞く
- 毎日のようにズボンをずらし笑いものにする
- 全裸にされ射精を強要される
- 蜂の死骸を食べさせられる
- 雀の死骸を口に入れほお張らせる
- 高所やロープで自殺の練習をさせられる
- 上記の事を携帯で撮影し鑑賞会をする
- ネットに定期的にいじめ写真を掲載し本人に連絡
- 睡眠薬を被害者に盛って服を脱がせて公園に放置した
- 小便付いた雪を食わせる
- 枕投げの時に特大の枕を用意して被害者に集中攻撃
- 真夏の夜に精子が入った水を飲ませる
隠蔽の露呈経緯
市教委、いじめ認める。大津・中2転落死(2011年11月)
大津市内の中学2年の男子生徒(13)が10月11日朝に自宅マンション14階から転落死する事故があり、市教委は11月2日、この生徒が数人の男子同級生からいじめられていたことを確認したと発表した。
市教委は現場の状況から自殺の可能性が高いとみているが、遺書はなく「事故といじめとの因果関係は判断できない」として調査を打ち切る。
学校が10月17日から全生徒にアンケートや聞き取り調査をした結果、いじめが複数の生徒に目撃されていたことが分かった。具体的には、死亡した生徒は数人の男子から
- 教室やトイレなどで繰り返し殴られる
- ズボンをずらされる
- 昼食のパンを食べられる
- ハチの死骸を食べさせられそうになる
- 成績カードを破られる
-などの行為を受けていた。
担任の男性教諭は生徒間でプロレス技のかけ合いをしている場面を目撃し、死亡した生徒に10月に二度声をかけた。
生徒は「大丈夫。お互いにやってることだし、仲良くしたいし」と答えたため、担任はいじめと認識しなかった。
いじめに加わったとされる複数の生徒は暴力行為は認めたが「じゃれあって遊んでいた」と話したという。
死亡した生徒が同級生からお金を取られていたとの情報もあったが、いじめに加わったとされる生徒は否定した。
市教委によると、生徒の父親は9月に二度「家から金がなくなっている」と息子の金遣いを学校に相談。事故後、知人から「息子さんがいじめられていたようだ」との話を聞き、10月13日に「何があったのか知りたい」と学校に調査を依頼。学校がアンケートしていじめが発覚した。
28日に事実を報告された父親は市教委に聞き取りの継続を要望した。父親は本紙の取材に「息子のように、いじめられてしまう子が、二度と出てこないような環境をつくってほしい。一日も早く、いじめの起こらない学校になれば」と話した。
中2のいじめ自殺「過失なし」大津市側が主張へ(2012年5月)
滋賀県大津市のマンションで昨年10月、いじめを受けていた市立中学2年の男子生徒=当時(13)=が飛び降り自殺したのはいじめが原因だったとして、男子生徒の両親が、いじめ行為をした男子生徒3人とその保護者、大津市に約7720万円の損害賠償を求めた訴訟で、市側が22日に大津地裁で開かれる第1回口頭弁論で「市は自殺に過失責任はない」と主張することが16日、明らかになた。
生前に自殺練習強要(2012年7月)
大津市で2011年10月、同級生からいじめを受けていた市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自宅マンションから飛び降り自殺した問題で、学校が全校生徒に実施したアンケートに対し、15人の生徒が「自殺の練習をさせられていた」と回答していたことが2012年7月3日、関係者への取材で分かった。市教委は2011年11月の記者会見でこの事実を明らかにしていなかった。
【15人の生徒が回答】「死んだスズメを口の中に入れろと言われていた」「昼休みに毎日自殺の練習をさせられていた」
男子生徒の両親が2012年2月、大津市や加害生徒3人と保護者を相手取り、約7720万円の損害賠償を求めて大津地裁に提訴。5月の第1回口頭弁論で市はいじめがあったと認めたが、「いじめを苦にしての自殺と断じることはできない」と主張していた。両親の代理人はアンケートの回答について、17日に開かれる第2回口頭弁論に提出する準備書面で主張する。
アンケートは男子生徒の自殺後にいじめについて実施し、約320人が回答した。15人の生徒は「自殺の練習とか、トイレで殴られていたとか、死んだスズメを口の中に入れろと言われていた」「何回も自殺の練習をさせられていた。先生に相談したけど何もしてくれなかった」などと回答。「昼休みに毎日自殺の練習をさせられていた」「がんの友達に自分の命をあげるなどと言っていたらしい」との回答もあった。
また、13人が「友達なのにお金を恐喝されていた」「脅して銀行の番号を聞き出し、その銀行からとったお金を使っていた」と回答、15人が「万引きを強要されていた」と書いた。
男子生徒は2011年10月11日朝、自宅マンション敷地内で倒れているのが発見され、滋賀県警大津署が自殺と断定した。学校側は当初「いじめは把握していない」としていたが、全校生徒へのアンケートでいじめの事実が判明した。
これまでに明らかになったのは、ヘッドロックをかける▽トレーニングと称して押さえ込む▽毎日のようにズボンをずらす▽蜂の死骸を食べさせようとする--などで、担任が目撃していたが、軽い注意にとどまっていた。
市立中の教頭は「アンケートをしたのは事実。訴訟中であり、コメントは差し控えたい」と話した。
加害者の親が抗議活動
1000人近い大規模校なのに、別の学年を含め全校生徒のほぼ全員がイジメを知っていた。自殺後の緊急保護者会の日、校門前で加害者の親が「ウチの子は被害者です」という内容のビラを配っていた。
主犯格がPTAの会長の息子でその親は うちの息子がやった証拠があるんですか?うちの子の未来はどうなるんですか?と認めなかった。
11月は何度も何度も緊急保護者会があったけど、加害者の親たちが喚き散らして、学校側も言い訳ばっかりでわけわかんない状態だったらしいって、その学校に子供を通わしてる保護者さんから事件当時よく聞いてたよ。
「先生、怖がっていじめ放置してた」自殺生徒の父、3度も被害届→警察は全スルー
生徒が同級生から暴行を受けていた事実があるとして、父親(46)が2011年末にかけ3回にわたり警察に被害届を提出しようとしたが、大津署から受理を拒否されていた。
男子生徒への暴行については、自殺後の2011年10月中旬に学校が全校生徒に実施したアンケートで、44人が記名の上、「体育大会で集団リンチに遭っていた」「万引をさせられ、殴る蹴るの暴行を受けていた」などと具体的な証言を行っている。
男子生徒の父親は、複数の同級生から独自に聞き取った暴行の証言と学校の調査結果を基に、生徒が自殺した後の2011年10月に2回、同12月に1回、大津署に出向き、暴行容疑の被害届を提出したいと申し出たという。しかし、関係者によると、対応した署員は「犯罪としての事実認定ができない」として受理を断ったという。父親は大津署の対応について「真相究明のために、死んだ息子に代わって被害届を出したかった。どうして受理してくれないのか」と憤る。同署は「一切、答えられない」としている。
教諭の放置を示す回答は記名8人、無記名6人で、直接見聞きした内容が1人、伝聞が13人。「先生も見て見ぬふり」や「一度、先生は注意したけれどその後は一緒になって笑っていた」と記されていた。また「先生もいじめのことを知っていたけどこわくて言えなかったらしい」などとするものもあった。 一方、男子生徒が先生にも泣きながら電話でいじめを訴えたが、あまり対応してくれなかったらしい、と指摘する回答も。市教委は昨年、事実確認できたアンケート内容のみを公表し死亡した男子生徒がいじめを受けていたことを認めたが、いじめと自殺との因果関係は不明としていた。しかし「自殺の練習」や教諭の放置を示す回答は、追加調査しても事実確認できないとの理由で公表を見送っていた。
皇子山中学校と大津市教育委員会の隠蔽
学校や教育委員会は、いじめの調査結果を一部しか公表していなかったが、不誠実な対応は、それだけにとどまらなかった。
「(学校は)事件当日から『誰かに聞かれても無視しとけ』」
「このこと(自殺の件)は、あまりしゃべらないようにとか。口止めみたいな」
男子生徒の自殺後、学校は在校生に対し、生徒個人やいじめについて口外しないよう、口止めしていた。大津市の越直美市長も、この口止めを認めた。
「昨年、この事件があったとき、『いろいろ聞かれても無理に話す必要はない』と言ったことは聞いた。新しく何か(口止めについて)言ったという事実はなかったと聞いている」(大津市・越直美市長)
しかし、7月6日。「きょう(校内)放送あった。全校集めた(校内)放送で、『変なことしゃべるなよ』って」(同じ中学の生徒)
「暴力」「いじめ」227件「家族全員死ね」
市教委が自殺直後に全校生徒(859人)を対象に行ったアンケートで男子生徒が「暴力」「いじめ」を受けていたとする回答が、伝聞も含めて計227件あったことが7月7日、分かった。
産経新聞の取材によると「直接目撃した」との申告は、回答全体の約3割となる104件(記名67件、無記名37件)。「男子生徒に『おまえの家族全員死ね』と怒りながら言っていた」「体育大会で集団リンチのようなものに遭っていた」「(いじめたとされる同級生が)亡くなる2週間前に殴ったり頭をふんだりしていた」など、具体的な回答も目立った。
内容別では、伝聞も含めると「暴力」は114件、「いじめ」は113件。「(男子生徒が)口の中にハチとかカエルを入れられた」「(いじめたとされる同級生が)あざができたら先生にばれないように伏せさせた」という回答もあった。
「お金」は13件で、「(男子生徒が)万引をしたくないからお金を渡していたと聞いた」との内容も。その他の項目では、いじめたとされる同級生が「『まだやることがあったのに』『何や、死んだんか』という発言をした」という情報もあった。
大津市教委は集計後、記名回答した生徒からの聞き取りで信憑性が高いと判断した一部の内容しか公表しなかった。今回の問題を受け、越直美市長は、自殺をめぐる一連の事実関係について再調査に乗り出すことを表明している。
「担任へは泣きながら電話が来ていた」
学校が全校生徒に実施したアンケート結果に「担任の森山先生には(自殺した生徒から)泣きながら電話が来ていた」という内容の記名回答があることがわかった。市教委と学校は2011年11月、アンケート回答のうち、「生徒が直接確認した内容」で事実確認ができたものについて公表したが、市教委はこの内容は明らかにしていない。
市教委は7月9日、取材に対し、この回答があったことを認めたうえで、「担任が生徒から電話を受けていたのは事実。学校が担任に確認したところ、いじめについての相談ではなかったと言っており、回答した生徒には内容を確認していない」と説明。市教委は電話の時期は不明とし、内容は「プライバシーにかかわる」と明らかにしていない。
アンケートは自殺6日後の2011年10月17日から3日間、全校生徒約860人を対象にあった。3項目あり、生徒について「知っていることはありますか」との質問には約330人から有効回答があり、 殴る蹴る、手足を縛る、ハチを食べさせるなど、いじめをうかがわせる回答があった。
校長、泣きながら「"自殺の練習"はもともと嘘」「報道にも嘘がある」
テレビ朝日系「モーニングバード」(2012年7月9日)でも、この中学の生徒の証言が放送された。
「(自殺した生徒の)家族がいじめられていることを言ったらしい。でも、先生が軽く流して終わった」「担任の先生もその場にいたけど、見て見ぬふりをしていたということになっていて、この先生は大丈夫なのかと思う」
そして、7月6日に校内放送で、校長が泣きながら全校生徒に語りかけたことも明かした。内容は、報道されている事には嘘が含まれていて、「自殺の練習」は隠していたのではなく、もともと嘘だと言ったというのだ。これについて生徒は、
「何が本当で嘘なのかわからない。ちゃんと本当のことだけ教えて欲しい」
「泣きながら話すのは頼りないと思います。正直はっきりさせて、みんなが安心して過ごせる学校になってほしい」などと訴えていた。
どうしてこのように学校は、事件の解明に消極的で、曖昧な発言を繰り返し、生徒たちの不安と不信を掻き立てることになってしまうのだろうか。
市教委が遺族に第三者委設置打診せず
大津市立中学2年の男子生徒の自殺を巡り、市教委が全校生徒アンケートなどを基にした内部調査の打ち切りを決めた際、原因調査のための第三者委員会を設置するかどうかを、遺族側に打診していなかった。
第三者委員会については、文部科学省が2011年6月、生徒の自殺に際して遺族が望んだ場合などに「設置するのが望ましい」と都道府県教委に通知していた。同省は「近く市教委から経緯を聞き取る」としている。
同省によると、生徒が自殺した場合、教諭や生徒らから迅速な聞き取りを行った上で遺族から詳細調査を求められた場合などに「中立的な立場の医師や弁護士等の専門家を加えた調査委員会を早期に設置することが重要」とする通知を2011年6月に出している。
市教委は「調査打ち切りを決めた際に外部委員会の設置について遺族側に伝えなかったのは配慮不足だった」としている。
一方、生徒の父親(47)は「学校側や市教委からは一切、外部委員会についての説明は聞いていない。提案があれば設置を求めたはずだ」と憤慨している。
自殺練習、葬式ごっこ「見落とした」大津市教委、学校に責任転嫁「因果不明」
「今月6日まで見落としていた」-。大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒が飛び降り自殺した問題で10日、初めて明らかにされた2回目のアンケート。「自殺の練習と言って首を絞める」「葬式ごっこ」という痛ましい記載があったが、市役所で緊急会見した澤村憲次・市教育長が説明した市教委の対応はずさんきわまりないもので、批判が強まるのは避けられない。
緊急会見は午後8時半に始まり、澤村教育長ら市教委幹部が冒頭「調査が不十分」と謝罪。しかし2回目の回答の内容についても「裁判の中で明らかにしていく」などとして一部分しか答えなかったり、「学校としては調査をがんばっていたと思う」と釈明したりする場面もあった。
市教委によると、学校から2回目のアンケートの結果について報告があったのは2011年12月上旬。市教委の学校教育課が確認作業にあたったものの、「市教委が公表の基準とする、いじめの確証が得られる情報がなかった」として、アンケートの存在自体を公表しなかったという。
ところが、今月6日に市教委で改めてアンケートを見直したところ、「自殺の練習と言って首を絞める」「葬式ごっこ」と具体的な記述を発見したという。なぜアンケートを見直したのかについては明確な説明がなく、会見した幹部からは「学校が『新たな情報』として市教委に報告していなかった」と、学校側に“責任転嫁”するかのような説明もあった。
昨年秋に行った1回目のアンケートで、学校や市教委はいじめの存在を認めながら「自殺との因果関係は不明」と判断。しかし今月に入って「(男子生徒が)自殺の練習をさせられていた」、「教諭が見て見ぬふり」-など問題のある回答が含まれていたことや、男子生徒が「暴力」「いじめ」を受けていたとの回答が伝聞も含め計227件にのぼっていたことなどが判明した。ところが市教委側は10日夜の会見でも、「自殺との因果関係は不明」との主張を繰り返した。
滋賀県警がいじめ捜査の専従チーム 全生徒を聴取へ
大津市立中学2年の男子生徒(当時13)が自宅マンションから飛び降り自殺をした問題をめぐり、滋賀県警は7月11日、生徒に対するいじめの犯罪性や自殺との因果関係を調べる専従捜査チームを立ち上げた。この日から、いじめに関わったとされる生徒のほか、生徒が通っていた中学校の在校生約800人と卒業生の一部、全教職員、市教委の関係者らを対象に事情を聴く方針。
県警によると、チームは少年課や大津署の捜査員ら25人で構成。学校などが実施した全校生徒へのアンケート結果などの提供を受け、いじめについて記入した生徒を中心に事情聴取する。アンケートの記述にあった「自殺の練習」「葬式ごっこ」といった伝聞情報も含めて自殺との関連を調べ、強要や暴力行為等処罰法違反などの容疑での立件の可否を慎重に捜査をするという。
自殺した生徒の父親はこれまで、大津署に3回、暴行容疑の被害届の提出を相談したものの、「被害者が死亡しており、犯罪事実が特定できない」などとして受理されなかった。この事実が明らかになると、同署や県警本部に対応を批判する電話やメールが殺到していた。
大津市教育長「学校内でのいじめもあるが、家庭内でも問題があったのでは」
大津いじめ自殺:因果関係断定できぬ、教育長認識変わらず
大津市教委の沢村憲次教育長は7月12日、報道陣の取材に応じ、男子生徒の自殺原因について「さまざまな要因が考えられる。私どもの認識そのものは変化していない」と語った。この日午前の会見では「いじめが要因の一つ」と発言していたが、改めて真意を問われ、いじめと自殺との因果関係は断定できないとする従来の姿勢を示した。
また自殺した生徒が生前、「泣きながら担任に電話をしてきた」とする在校生アンケートの回答について、「電話内容の詳細はプライバシーの問題があり言えないが、家庭内のことと聞いている」とした。
警察による強制捜査については、「背景には学校内でのいじめもある」としながらも、
「亡くなったお子さんが家庭内でどんな環境に置かれていたのか、家庭内で何が起きていたのかということも、背景調査で明らかになるのではないか」
と述べ、自殺にはいじめ以外の要因もあるとの見方をにじませた。
「おじいちゃん、おばあちゃん、お金を盗ってごめんなさい。僕は悪い友達とは付き合っていません」
滋賀県大津市で2011年10月、当時中学2年生だったAくん(享年13)は、14階建ての自宅マンションの最上階から飛び降りて、自ら命を絶った。その直後、Aくんの自殺について、学校が全校生徒に実施したアンケートでいじめが発覚した。
しかし、大津市教育委員会は「いじめと自殺との因果関係は判断できない」と主張し、昨年11月に調査を打ち切っていた…。
卓球部に所属していたAくんは、後輩の面倒見もよく、クラスでもムードメーカーだった。祖母の作った卵焼きが大好物で、祖父母思いの優しい子でもあった。
「おばあちゃんは体調が悪くて、ほとんど寝たきりの生活なんですが、Aくんは、“おばあちゃん、つかまりや。男やから、強いんやで”といって、トイレにも連れて行ってあげて。服を脱いだり着たりするのまで手伝ってあげていたそうです」(Aくん一家の知人)
だが、昨年の夏休みが終わったころから、突然、Aくんは仲良しグループの生徒たちからいじめられるようになり、やがて金銭も要求されるようになっていったという。初めは、自分の口座からお金を引き出し、いじめた生徒たちに渡していた。額は12万円以上にも及ぶ。
それを不審に思った父親は、学校の担任教諭に2回にわたって相談した。だが、結局、その理由はわからず、Aくんを問い詰めても、「ゲームに使った」というのみだった。次第にAくんの口座も底がつき、今度は、祖父母の家からお金を盗んで渡していたという。
「お父さんはAくんを頭ごなしに怒ってね。“お金を何に使ったんや?”って。Aくんはただ泣くばかりだったそうですよ」(前出・知人)
盗んだ理由を決して語ろうとはしない息子に対して、父親は祖父母宛てに謝罪の手紙を書かせたという。そこにはこんな文章が書かれていた。
<おじいちゃん、おばあちゃん、お金を盗ってごめんなさい。僕は悪い友達とは付き合っていません>
「もし、いじめのことを明かしたら、いじめっ子たちに何をされるかわからない、そんな恐怖もあったでしょうが、おじいちゃんおばあちゃんに心配かけたくないという思いから、そんな文面になったんでしょうね。Aくんの思いもですが、それを書かせることになってしまったお父さんの気持ちを考えると切なくて、切なくて…。いまにして思えば、お金がなくなったのは“いじめのサイン”。あの時に気づいて、もっといろいろ動いておけばと、お父さんは後悔してもしきれず、いまも自分を責めているんです」(前出・知人)(終)
皇子山中学校の教師50人全員が自殺した男子生徒へのいじめを認識していなかったと答える
自殺の直後に学校がすべての教師を対象に調査したところ、男子生徒へのいじめを「認識していた」と答えた教師は1人もいなかった。全校生徒へのアンケートでは「男子生徒が教師にいじめを訴えた」という回答があることから、大津市教育委員会は事実関係をさらに調べることにした。
この問題で、男子生徒が通っていた中学校では、2011年10月に生徒が自殺した直後におよそ50人いるすべての教師を対象に聞き取り調査を行った。これは、生徒の自殺があった場合、3日以内にすべての教師を対象に調査するよう求めた文部科学省の指導に基づくものだが、大津市教育委員会によれば、このときの調査で、男子生徒へのいじめを「認識していた」と答えた教師は1人もいなかった。
その一方で、自殺のあと、学校が全校生徒を対象に行ったアンケートでは、複数の生徒が「男子生徒が、教師に『いじめを受けている』と訴えたと聞いた」と回答し、さらに「男子生徒の訴えに教師が対応しなかった」とも指摘していて、教師側の見解と食い違いが生じている。このため、大津市教育委員会は、事実関係や当時の学校の対応などをさらに調べることにした。
主犯はやはり3人・体育祭での集団リンチ、女性教諭が目撃し主犯3人に優しく注意
男子生徒の手を縛るなど、滋賀県警が暴行容疑で捜査を始めた体育祭での同級生の行為について、居合わせた女性教諭が注意し、やめさせていたことが分かった。複数の生徒が毎日新聞に証言した。
生徒20人が「目撃した」と学校に答えているが、教諭もこの様子を見ていたとみられる。県警は7月13日にも、この中学の教職員の事情聴取を開始する方針で、容疑の裏付けやいじめの実態解明を進める。
複数の生徒によると、2011年9月29日の体育祭の昼食時間に、会場の観客席で、男子生徒が同級生3人から鉢巻きや粘着テープで手や足、口を何重にも巻かれていた。この状態の男子生徒を同級生の1人が背負い、別の2人が男子生徒の背中を蹴る場面もあった。この様子は、周囲の複数の生徒や教諭が目撃していたという。間もなく、女性教諭が同級生3人に「やめなさい」と注意した。 3人は「はーい」などと言って粘着テープをはがすなどし、男子生徒の拘束を解いたという。
ある生徒は「同級生は男子生徒の背中をかなり強く蹴っていた。周囲の生徒が注意できるような雰囲気ではなかった」。別の生徒は「男子生徒は、いじめられているように見えた」と証言した。2011年10月の男子生徒の自殺直後の学校のアンケートでは、生徒20人が男子生徒が縛られた様子などを目撃したと回答した。
一方、同じ頃の教職員からの聞き取り調査で、全ての教職員が「これまで、男子生徒がいじめられていたという認識を持ったことはない」と答えていた。捜査関係者によると、体育祭での同級生の行為は、生徒だけでなく教諭も見ていた可能性が高いという。県警は7月13日から順次、教職員から事情を聴く方針で、実際に目撃したとされる教諭らから、当時の状況などについて詳しい説明を求めるとみられる。
大津市教委、抗議FAXが殺到したので警察に被害届を出すか検討中(7月17日)
大津市教育委員会には、市教委を非難する500枚以上のFaxが届いている。
教育長などの個人名を挙げて一連のいじめ問題の対応を非難。市教委ではFax回線が長時間塞がれ業務に支障が出るとして警察に相談し、今後被害届を出すかどうか検討している。
「死んでくれてうれしい」加害少年発言
全校生徒を対象にした自殺直後の最初のアンケートに、男子をいじめていたとみられる生徒が「死んでくれてうれしい」と死亡をからかうようなことを話していたとの記述が複数あることが7月12日、関係者への取材で分かった。滋賀県警は実態把握を急ぐ。
アンケートは859人が対象。その中には「(男子は)完全にいじめを受けていた」との記述のほか、「(男子が)亡くなっているのにそれを笑いに変えていた」「死んだって聞いて笑った」と記しているものがあった。この生徒の言動に対し、「人を自殺まで追い込んで、死んでくれてうれしいとかおかしい。(男子の)両親に土下座して欲しい。同じ学校に通いたくない」「顔も見たくない」と記述する生徒もいた。
教員に対しては、「生徒がいじめの相談して助けを求めてるのに何故助けてあげない!」との憤りの記述もあった。
大津市の中2男子自殺で、学校側がいじめの有無を生徒から聞き取った膨大なメモがあることが7月12日、関係者への取材で分かった。市教委幹部はこの日、「いじめも要因の一つ」と因果関係を初めて認めたものの、新たな事実が次々と発覚するなど問題は広がるばかり。文部科学省も事態を重視、異例の職員派遣に乗り出す。
10人「暴行見た」
学校側は、在校生に実施した1回目のアンケートで回答した生徒らに、いじめの有無を聞き取った。メモはその内容を担任らがノートに記載し、学校に残していたという。
県警は7月11日、同級生の3人が2011年9月の体育大会で男子生徒の口に粘着テープを貼ったなどとする暴行容疑で学校などを家宅捜索し、いじめの調査ファイルなど関係資料約130点を押収したが、このメモも含まれているとみられる。
この暴行をめぐって、1回目のアンケートで少なくとも10人が直接見たと記述していたことも判明した。沢村憲次教育長は7月12日、記者会見し、自殺といじめの因果関係について「自殺にはいろいろな要因が考えられる。いじめだけが原因という判断ができない。いじめも一つの要因に入ると思う」と述べた。
市教委が因果関係を認めたのは初めてだが、沢村教育長は「これまでの主張と変わらない」としている。
文科省が職員派遣
一方、中学校が1回目のアンケート結果を父親(47)に渡す際、「部外秘」とする確約書にサインさせるなど、隠蔽とも取れる対応を取っていた。市教委も県警に対し、生徒へのアンケートが2回実施されていたことを伝えていなかった。
12日夜には学校で保護者説明会が開催されたが、校長らは謝罪せずに警察から強制捜査を受けた経緯などを説明。出席者から「言い訳ばかり」と不満の声が聞かれた。
男子の父親も出席し、「真相を明らかにするためご協力をお願いしたい。お騒がせして申し訳ありません」と述べた。
混乱する状況を踏まえ、文科省は職員を市役所に派遣し学校の実態把握を進め、改善支援に乗り出す。同省幹部は「学校や教委は当事者能力が欠けている。混乱をとどめる必要がある」と語った。
14歳なら刑罰適用
暴行したとされる同級生3人は、捜索容疑の2011年9月時点で誕生日を迎えていれば14歳、その前であれば13歳。一般的には、その年齢差で司法手続きは大きく異なる。刑罰を適用できる年齢は14歳以上。殺人など重大事件を犯した場合は、成人と同様に裁判所で裁かれることもある。
「触法少年」と呼ばれる14歳未満の少年は、刑事責任を問われず、逮捕されることもない。ただ重大な罪を犯したと思われる場合は、「おおむね12歳以上」なら少年院送致の保護処分になることもある。
県警幹部は「アンケートには多くの生徒が登場しており、事情を聴くのも時間がかかる」と捜査の課題を指摘するが、いじめが事件化されるケースは多い。警察庁によると、いじめが発端となって刑事事件となったのは、平成22年は133件に上った。逮捕、補導された児童生徒は281人で、うち中学生が228人で8割以上を占めた。平成13年以降の統計では、いじめが発端となった事件は16年から増加傾向で18年に233件とピークとなったが、その後は200件を割り込み減少傾向となっている。
加害者の木村束麿呂
木村束磨呂の転校先は京都市立近衛中学校
木村束麿呂パパは元ポルノ男優
居酒屋に入ると何故か滑車に吊された店の親爺(木村真束)が女給(芦田朋子)を折檻しまくって犯しまくるのである。
マヅカ3Dワークス木村真束(束麻呂親)
木村の母「うちの子を犯人扱い…自殺したらどうする!」と昨年「自殺生徒の親が悪いのに!」ビラ配布
生前、少年の必死の訴えは教師は届かず、死後、事件が公になると責任逃れの発言を続ける学校側の対応に、7月11日、滋賀県警はいじめの加害者3人の暴行容疑で中学を家宅捜査する異例の事態となった。
そんななか、加害者の一人である木村の母親が、信じがたい行動に出ていたことが複数の生徒たちの証言でわかった。木村は、主犯格とされる一人。少年とは同じクラスで、父親は京都市内でデザイン会社を経営。母親は当時PTAの会長だった。
「昨年秋に開かれた緊急保護者会の前に、木村君の母親が校門前でビラを配った。仲のいい何人かの親と一緒だったと聞きました」と保護者の一人がいう、そのビラの内容について社会部記者はこう話す。 「そこには『息子の痛みをわかってやれなかったのはそちら(少年の両親)のはず。うちの子が悪いというのは責任転嫁です』といったことが書かれていたそうです」 木村の母親は昨秋の緊急保護者会でもマイクを握り「うちの子は仲よくプロレスごっこをしていただけなのに、犯人扱いされて学校に行けなくなった。うちの子が自殺したら、ここにいる保護者や先生の責任だ」と言い放った。
木村の家は、大津市内でも高級住宅街とされる一角にある。7月12日、外出から帰宅した木村の母親を直撃した。
ーー 以前、学校でビラなどを配布されたと聞きましたが。
「今は裁判中なので、裁判の中で明らかにしていきますので。すみませーん」
挑みかかるような口調で答えると家に入っていく。この日は、家宅捜査後の臨時保護者会の日だった。
ーー 今日、保護者会がありますが、行かないのですか?
「もう、私たちはあの学校と関係ないんでね」
たしかに木村は事件後、京都市内の学校に転校している。だが、木村はこの事件の説明会に”関係ない”とは、とても言えないはずなのだがーー。
加害者の山田晃也→改名して佐田晃也
さらに改名して、今は足立晃也。転校先は京都府宇治市立広野中学校。
加害者の小網健智
現在も皇子山中学校に在学。
いじめを黙認、韓国賛美者の担任の森山進
各学年の学習内容については,以下の通りである。
- 1年生…国際理解Ⅰ<飛鳥校外学習>
- 国際交流Ⅰ<韓国を知ろう>
- 2年生…国際理解Ⅱ<ハングル講座> 担当:森山進 ←
- 国際交流Ⅱ<韓国美湖中学校との交流> 担当:森山進 ←
- 3年生…職場体験学習<共生社会への参加>
記者の取材に鼻歌で答える森山 進
担任、「お前が我慢したら丸く収まるんだ」と被害生徒に。加害生徒は「俺ら止めたら次はお前だ」と他の生徒に(7月16日)
大津市の中学生いじめ自殺に関して、当時のことを知る女子生徒が語った内容。
「いじめの相談なんですけど、『僕こんなんされてる』と言ったら、先生は『そんなんどうでもいいから』『君が我慢したら丸く収まるから』」
「いじめを認めたくなかったんじゃないですか、学校側は。いじめのある学校となったら、一気に印象が変わるじゃないですか。先生は生徒第一じゃなくて自分第一という先生が多いですよ」
「いじめ、生徒が知ってて先生が知らないとというのはあり得ないと思うんですよ」
「毎日いじめられてアザだらけで、周りの生徒が不信を抱いてるのに、そこでなぜ担任が出ていかなかったのか」
「被害生徒がアザだらけなのを見ているから、加害生徒らに『(いじめを)止めたら次はお前やぞ』と言われた周りの生徒は、怖くて止められなかった」
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会見の校長「学校は気づいてなかったんですわ」