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2012年2月17日 (金) 19:56時点における版
貧乳(ひんにゅう)とは、女性の乳房が小さいことを現す俗称である。
主観的な概念であって、対象となる乳房の大きさについて明確な基準があるわけではない。「まな板」、「洗濯板」などの俗称もあるほか、侮蔑語とならないように「微乳」などとの言い換えもみられる。対義語となる俗称は、「巨乳」。
文化的背景
日本
古来、日本の文化では、女性の乳房は大き過ぎない方が良いとされていた。これは乳房が大き過ぎると、伝統的な衣服である和服を着用する際にずんぐりとした体に見える上、不様に着崩れしやすく、粋な美しさがなくなると考えられたためである。現在でも、着付け業界では「乳房の大きい女性は和服が似合わない」とされることが多い。
洋服文化が広がり、和服が日常着の地位を失っても、1960年代くらいまでは大きな乳房は「無駄に扇情的」といわれ、コンプレックスの対象になる事が多かった。1970年代頃からは、洋装が完全に定着したこともあり、大きな乳房がコンプレックスになることは少なくなっている。逆に貧乳に対してコンプレックスを抱くケースも出ている(このため、パッドや固形ジェルを乳房にあてることで乳房が大きいように見せる、いわゆる「偽乳」を行う女性もいる)。
※下着メーカートリンプの日本法人が行ったトリンプ「ボディサイズの理想と現実アンケート(2005)」によると、胸のボリュームを出したいと答えた女性が34%だったのに対して、ボリュームを抑えたいと答えた人は5%となっている。
※日本人の女性の平均カップサイズはトリンプ調査によると以下のように推移している。
調査年 | Aカップ | Bカップ | Cカップ | Dカップ | E以上 |
---|---|---|---|---|---|
1980年 | 58.6% | 25.2% | 11.7% | 4.5% | - |
1990年 | 44.7% | 30.5% | 21.4% | 10.0% | 7.6% |
1992年 | 25.9% | 28.3% | 24.1% | 12・8% | 8.9% |
1996年 | 23.8% | 34.2% | 23.9% | 11.7% | 6.4% |
2004年 | 10.2% | 27.8% | 27.8% | 21.5% | 12.7% |
ヨーロッパ
中世のヨーロッパでは高貴な女性は貧乳が是とされた。
成長と個人差
乳房が成長しない原因としては、やせ願望からの継続的な食事制限やダイエット、ダイエット目的の偏食(タンパク質・ビタミンA・チアミン・リボフラビン・ビタミンE不足)や、大胸筋の筋肉不足、過剰なスポーツ、摂食障害、ストレス、睡眠不足や不規則な生活など様々なものが考えられている。特に第二次性徴期(乳房の発達期)に、上記のような要素があると、思春期終了後の成育に影響しやすい。ただし、個人差があり一概にいえない面も多い。
貧乳への執着
日本人男性は、諸外国に比べて(ロリータ・コンプレックスではなく)乳房の小さい女性に対しより性的魅力を感じる人が多いと言われている。和服文化の伝統や日本の平均的美人観の影響があると考えられている。
貧乳への執着を示す表現としてごく一部では、貧乳を好む人のことを『ヒンヌー教』『ヒンヌー教徒』(ヒンドゥー教の語呂合わせ。おそらく貧乳を崇め奉るという意味合い)と呼ぶことがある。