「水色の塔」の版間の差分

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『'''水色の塔'''』(みずいろのとう、''A Light-Blue Tower'')は、[[2003年]][[11月9日]]に公開された[[犬と猫]]による[[ファンタジー]][[コンピュータRPG|RPG]]。ジャンルは「シンプルなダンジョン探索RPG」とされ、マウスのみで操作可能なコマンド選択型のゲームとなっている。フリーウェアとして公開されているが、大創出版から『ザ・ゲームシリーズ 58 水色の塔』として販売も行われていた<ref>[http://www.daiso-syuppan.com/product/product05-09.html 大創出版ホームページ ザ・ゲームシリーズ] 大創出版</ref>。また[[2007年]][[6月18日]]にはOTOMURA SOFTからiアプリ版の配信が開始されている<ref>[http://www.otomura.co.jp/otsoft/app/lbt/index.html 【水色の塔】 - OTOMURA SOFT feat.犬と猫] OTOMURA SOFT</ref>。なお後継作品である『水色散歩道』については後述する。
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『'''水色の塔'''』(みずいろのとう、''A Light-Blue Tower'')は、[[2003年]][[11月9日]]に公開された[[犬と猫]]による[[ファンタジー]][[コンピュータRPG|RPG]]。ジャンルは「シンプルなダンジョン探索RPG」とされ、「晴れたり曇ったり」シリーズの1作目にあたる。マウスのみで操作可能なコマンド選択型のゲームとなっている。フリーウェアとして公開されているが、[[大創産業]]から『ザ・ゲームシリーズ 58 水色の塔』として販売も行われていた<ref>[http://www.daiso-syuppan.com/product/product05-09.html 大創出版ホームページ ザ・ゲームシリーズ] 大創出版</ref>。[[NScripter]]によって制作されたパソコンゲームであるが、[[2007年]][[6月18日]]から[[OTOMURA SOFT]]からiアプリ版の配信も開始されている<ref>[http://www.otomura.co.jp/otsoft/app/lbt/index.html 【水色の塔】 - OTOMURA SOFT feat.犬と猫] OTOMURA SOFT</ref>。なお本作の後継作品であり、「晴れたり曇ったり」シリーズ4作目にあたる『水色散歩道』については後述する。
  
 
== 内容 ==
 
== 内容 ==
 
[[主人公]]である剣士の少女シオ・ミサキが、空にそびえる「水色の塔」に巣食う魔物を退治するストーリーとなっている。海洋都市「イシュワルド」の街はずれに位置するこの塔の正式な名称は「カルヴァーンの塔」であり、古い時代に富豪が権力の象徴として築いた30階建ての巨大な建造物であるが、後代には魔物が巣食うようになってしまい[[ギルド]]に魔物退治の依頼が行われていいる。
 
[[主人公]]である剣士の少女シオ・ミサキが、空にそびえる「水色の塔」に巣食う魔物を退治するストーリーとなっている。海洋都市「イシュワルド」の街はずれに位置するこの塔の正式な名称は「カルヴァーンの塔」であり、古い時代に富豪が権力の象徴として築いた30階建ての巨大な建造物であるが、後代には魔物が巣食うようになってしまい[[ギルド]]に魔物退治の依頼が行われていいる。
  
ダンジョンとなっている塔の内部では、「探索」コマンドを選択することによってイベントが発生する。5階ごとに外部への脱出が可能な階があり、そこから街に戻ると経験値を獲得し、これを使用することによってキャラクターの能力を強化できる。なお塔の内部で「体力」または「満腹度」がなくなると、所持していたすべてのアイテムと所持金の一部を失い街に戻される<ref name=v>[http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/040107/n0401075.html 水色の塔 - 新着ソフトレビュー] ベクター 2004年1月7日</ref><ref>[http://www.forest.impress.co.jp/article/2004/01/07/mizuiro.html 【Review NEWS】30階建ての塔を探検するコマンド選択型RPG「水色の塔」v1.18が公開] 窓の杜 2004年1月7日</ref>。
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ダンジョンとなっている塔の内部では、「探索」コマンドを選択することによってイベントが発生する。5階ごとに外部への脱出が可能な階があり、そこから街に戻ると経験値を獲得し、これを使用することによってキャラクターの能力を強化できる。なお塔の内部で「体力」または「満腹度」がなくなると、所持していたすべてのアイテムと所持金の一部を失い街に戻される<ref name=v>[http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/040107/n0401075.html 水色の塔 - 新着ソフトレビュー] ベクター 2004年1月7日</ref><ref name=m>[http://www.forest.impress.co.jp/article/2004/01/07/mizuiro.html 【Review NEWS】30階建ての塔を探検するコマンド選択型RPG「水色の塔」v1.18が公開] 窓の杜 2004年1月7日</ref>。
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作中には「オーブ」と称されるアイテムが登場し、これは装備することによって効果を発揮する。宝箱の鍵を開ける能力を付与するものや必殺の攻撃が出やすくなるものなど、それぞれのオーブが異なる効果を持っている。なおゲーム開始初期の状態では一つしか装備できないようになっている<ref name=v/><ref name=m/>。
  
 
== 制作背景と評価 ==
 
== 制作背景と評価 ==
 
制作の動機は「もともと制作していた作品の収拾がつかなくなってしまい、それを反面教師として、もう少しシンプルな作品を作ろう……と思ったこと」であるとされ、「ユーザフレンドリーな、お手軽にできるフリーゲームを目指して」開発したという<ref name=v/>。
 
制作の動機は「もともと制作していた作品の収拾がつかなくなってしまい、それを反面教師として、もう少しシンプルな作品を作ろう……と思ったこと」であるとされ、「ユーザフレンドリーな、お手軽にできるフリーゲームを目指して」開発したという<ref name=v/>。
  
ベクターの「新着ソフトレビュー」では、「シンプルだがゲームバランスがよく、おもわず延々とプレイしてしまう良作のRPG」「基本となるステータスが『攻撃力(剣の精度)』と『防御力(鎧の強度)』だけというのは、わかりやすくてよい」「主人公シオと、町の人たちとの会話はバラエティに富んでおり、おもしろい」と評価されている<ref name=v/>。
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[[ベクター]]の「新着ソフトレビュー」では、「シンプルだがゲームバランスがよく、おもわず延々とプレイしてしまう良作のRPG」「基本となるステータスが『攻撃力(剣の精度)』と『防御力(鎧の強度)』だけというのは、わかりやすくてよい」「主人公シオと、町の人たちとの会話はバラエティに富んでおり、おもしろい」と評価されている<ref name=v/>。
  
 
== 水色散歩道 ==
 
== 水色散歩道 ==
 
『'''水色散歩道'''』(みずいろさんぽみち、''Light Blue Warking Path'')は、[[2006年]][[4月3日]]にフリーウェアとして公開されたファンタジーRPG。上述した『水色の塔』の後継作品であり、ジャンルは「やりこみ系ダンジョン探索RPG」とされる。[[2008年]][[11月14日]]にはOTOMURA SOFTからiアプリ版の配信が開始されている<ref>[http://www.otomura.co.jp/otsoft/app/lbw/index.html 【水色散歩道】 - OTOMURA SOFT feat.犬と猫] OTOMURA SOFT</ref>。
 
『'''水色散歩道'''』(みずいろさんぽみち、''Light Blue Warking Path'')は、[[2006年]][[4月3日]]にフリーウェアとして公開されたファンタジーRPG。上述した『水色の塔』の後継作品であり、ジャンルは「やりこみ系ダンジョン探索RPG」とされる。[[2008年]][[11月14日]]にはOTOMURA SOFTからiアプリ版の配信が開始されている<ref>[http://www.otomura.co.jp/otsoft/app/lbw/index.html 【水色散歩道】 - OTOMURA SOFT feat.犬と猫] OTOMURA SOFT</ref>。
  
Hot Soup Processorによるゲーム制作が初めてであったため、『水色の塔』の後継作品として制作を行ったという。ベクターの「新着ソフトレビュー」では「ミニゲーム、アイテムコレクト、育成など、盛りだくさんな内容のダンジョン探索型RPG」として紹介され、「『遊休の羽』というアイテムを持っていると設定できる『友好度』もおもしろい」「イベントなどで見られるキャラクタ同士のやりとりも、見ているだけでおもしろい」と評されている<ref>[http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/060513/n0605134.html 水色散歩道 - 新着ソフトレビュー] ベクター 2006年5月13日</ref>。
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[[Hot Soup Processor]]によるゲーム制作は初めてであったため、『水色の塔』の後継作品として制作を行ったという。ベクターの「新着ソフトレビュー」では「ミニゲーム、アイテムコレクト、育成など、盛りだくさんな内容のダンジョン探索型RPG」として紹介され、「『遊休の羽』というアイテムを持っていると設定できる『友好度』もおもしろい」「イベントなどで見られるキャラクタ同士のやりとりも、見ているだけでおもしろい」と評されている<ref>[http://www.vector.co.jp/magazine/softnews/060513/n0605134.html 水色散歩道 - 新着ソフトレビュー] ベクター 2006年5月13日</ref>。
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[[フリーソフト超激辛ゲームレビュー]]では、「飽きないクリックゲーとしてかなりの面白さ」「シンプルなシステムで長く遊べる傑作」と評されている<ref>[http://gekikarareview.com/review_slg/slg_toukou003.html#04 水色散歩道] フリーソフト超激辛ゲームレビュー</ref>。
  
 
== 脚注 ==
 
== 脚注 ==

2015年9月15日 (火) 20:40時点における最新版

水色の塔』(みずいろのとう、A Light-Blue Tower)は、2003年11月9日に公開された犬と猫によるファンタジーRPG。ジャンルは「シンプルなダンジョン探索RPG」とされ、「晴れたり曇ったり」シリーズの1作目にあたる。マウスのみで操作可能なコマンド選択型のゲームとなっている。フリーウェアとして公開されているが、大創産業から『ザ・ゲームシリーズ 58 水色の塔』として販売も行われていた[1]NScripterによって制作されたパソコンゲームであるが、2007年6月18日からOTOMURA SOFTからiアプリ版の配信も開始されている[2]。なお本作の後継作品であり、「晴れたり曇ったり」シリーズ4作目にあたる『水色散歩道』については後述する。

内容[編集]

主人公である剣士の少女シオ・ミサキが、空にそびえる「水色の塔」に巣食う魔物を退治するストーリーとなっている。海洋都市「イシュワルド」の街はずれに位置するこの塔の正式な名称は「カルヴァーンの塔」であり、古い時代に富豪が権力の象徴として築いた30階建ての巨大な建造物であるが、後代には魔物が巣食うようになってしまいギルドに魔物退治の依頼が行われていいる。

ダンジョンとなっている塔の内部では、「探索」コマンドを選択することによってイベントが発生する。5階ごとに外部への脱出が可能な階があり、そこから街に戻ると経験値を獲得し、これを使用することによってキャラクターの能力を強化できる。なお塔の内部で「体力」または「満腹度」がなくなると、所持していたすべてのアイテムと所持金の一部を失い街に戻される[3][4]

作中には「オーブ」と称されるアイテムが登場し、これは装備することによって効果を発揮する。宝箱の鍵を開ける能力を付与するものや必殺の攻撃が出やすくなるものなど、それぞれのオーブが異なる効果を持っている。なおゲーム開始初期の状態では一つしか装備できないようになっている[3][4]

制作背景と評価[編集]

制作の動機は「もともと制作していた作品の収拾がつかなくなってしまい、それを反面教師として、もう少しシンプルな作品を作ろう……と思ったこと」であるとされ、「ユーザフレンドリーな、お手軽にできるフリーゲームを目指して」開発したという[3]

ベクターの「新着ソフトレビュー」では、「シンプルだがゲームバランスがよく、おもわず延々とプレイしてしまう良作のRPG」「基本となるステータスが『攻撃力(剣の精度)』と『防御力(鎧の強度)』だけというのは、わかりやすくてよい」「主人公シオと、町の人たちとの会話はバラエティに富んでおり、おもしろい」と評価されている[3]

水色散歩道[編集]

水色散歩道』(みずいろさんぽみち、Light Blue Warking Path)は、2006年4月3日にフリーウェアとして公開されたファンタジーRPG。上述した『水色の塔』の後継作品であり、ジャンルは「やりこみ系ダンジョン探索RPG」とされる。2008年11月14日にはOTOMURA SOFTからiアプリ版の配信が開始されている[5]

Hot Soup Processorによるゲーム制作は初めてであったため、『水色の塔』の後継作品として制作を行ったという。ベクターの「新着ソフトレビュー」では「ミニゲーム、アイテムコレクト、育成など、盛りだくさんな内容のダンジョン探索型RPG」として紹介され、「『遊休の羽』というアイテムを持っていると設定できる『友好度』もおもしろい」「イベントなどで見られるキャラクタ同士のやりとりも、見ているだけでおもしろい」と評されている[6]

フリーソフト超激辛ゲームレビューでは、「飽きないクリックゲーとしてかなりの面白さ」「シンプルなシステムで長く遊べる傑作」と評されている[7]

脚注[編集]

外部リンク[編集]