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2012年3月1日 (木) 22:13時点における最新版
津波(つなみ)は、地震によって発生する波浪の一種である。
メカニズム[編集]
地殻内の隙力降下によって地震が発生すると、降下した分の力がそのまま地表に伝播し、海底が下から突き上げられる。これが津波の発生となる。なお海底が数分かけて徐々に持ち上げられた場合には非常に鈍く波高の小さい津波が生じるため、普通は問題とされない。
被害[編集]
津波は外洋にいる限りほとんど感じらず、遠浅海岸で急激に波高が増大する。そのため砂浜海岸などではとくに被害が大きくなりやすい。またリアス式海岸では湾内で共振するため思わぬ高さに達する。反対に南鳥島やハワイのように遠浅とは程遠い島嶼では、津波の被害はほとんどない。
津波は流速・波高とも大きいことが知られ、木造建築を大破させるほどの威力を持つ。昨今のコンクリート建築はある程度津波耐性があると言われているが、津波の被害を受けやすい辺鄙な漁村などは木造建築が多く、その恩恵を受けられていない。
対策[編集]
まず高い場所に逃げることが鉄則である。そのような場所がなければ海から遠ざかることが効果的であり、短時間で長距離移動できる自家用車の使用が望まれる。海上で津波襲来の危険を察知した場合には速やかに接岸・投錨して備える必要がある。津波は基本的に水面付近の現象なので、潜水艇や潜水夫は海深くに潜って津波が去るのを待つという方法も考えられる。
警報[編集]
津波の発生を知らせる警報には以下のものがある。基本的には警報を聞いてから速やかに避難すれば十分間に合うと言われている。地震発生時にはラジオ等で警報発令に注意すること。
- 津波予報:遠洋で津波が発生し、数時間後に海岸に達することが予想される
- 津波注意報:海岸で50cm程度の津波が予想される
- 津波警報:海岸で1~2m程度の津波が予想される
- 大津波警報:海岸で3~8m程度の津波が予想される
- 重大津波警報:海岸で10m以上の津波が予想される