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== 概要 ==
 
== 概要 ==
観光客が集まる繁華街の一等地にありながら、数多くの安宿が密集しているビルとして有名で、世界中の[[バックパッカー]]にその名が知れ渡っている。一時は同じく彌敦道沿いの70mほど北側にある美麗都大厦(ミラドールマンション、広東語:美麗都大廈 メイライドウダーイハー、英語:Mirador Mansion)と安宿香港一の座を競っていたが、軍配は重慶大厦に上がっている。
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本来は[[1961年]]に完成した、個人住宅を主な目的とするビルであるが、現在、観光客が集まる繁華街の一等地にありながら、数多くの安宿が密集しているビルとして有名で、彌敦道70メートルほど北側に面した同じく安宿が連なる美麗都大厦(ミラドールマンション、広東語:美麗都大廈 メイライドウダーイハー、英語:Mirador Mansion)と共に世界中の[[バックパッカー]]にその名が知れ渡っている。
  
また、[[両替]]商・[[カレー]]店・[[アフリカ]]料理店・[[南アジア]]等の[[民族衣装]]店や紳士服の仕立て屋、雑貨店の多さでも知られており、これらの店を目的に訪れる観光客も少なくなく、また、南アジア・[[中東]]・[[アフリカ]]などの出身者のコミュニティができている場所でもある。[[2006年]]には日本で言う2階の一部が[[エスカレータ]]で上がれる現代的なショッピングモール・「重慶站(Chungking Express)」が開業し、[[化粧品]]店、[[ブティック]]などが入居している。なお、この英語名は映画・[[恋する惑星]]の英字題に由来している。
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また、[[両替]]商・[[カレー]]店・[[アフリカ]]料理店・[[南アジア]]等の[[民族衣装]]店やCD店、紳士服の仕立て屋、雑貨店の多さでも知られており、これらの店を目的に訪れる観光客も少なくなく、また、南アジア・[[中東]]・[[アフリカ]]などの出身者のコミュニティができている場所でもある。そのため、香港の複雑な民族構成を象徴する建物として、数多くの映画や小説の舞台となっている。
  
正面から見ると、ひとつの立方体のビルに見えるが、日本で言う4階以上は後ろに井の字のような型のビルがあり、3棟合体の構造となっている。最高階は18階。ブロックで分けられているので、同一階内での横移動は基本的にできない構造のため、エレベータに乗るときは、目的の部屋の直近のもので、目的の階に止まるものを選ぶ必要があり、基本的にどれか1台のエレベータしか目的の部屋にたどり着かない。隣のビルとの間には通路があるが、彌敦道に面している場所で露天商が出ているため、一見すると商店に見える。今は無き[[九龍城砦]]を彷彿させ、古き香港を今に伝える[[建築物]]のひとつであり、また、複雑な人間模様を感じさせる場所として、いくつかの映画や小説の舞台ともなっている。
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[[2006年]]には日本で言う2階の一部が[[エスカレータ]]で上がれる現代的なショッピングモール・「重慶站(Chungking Express)」が開業し、1階(階層表記は、地階をグランドフロア(G階)とするイギリス式。以下同じ。)には[[化粧品]]店、2階には[[ブティック]]や雑貨店などが入居している。[[2008年]]に大規模な改装が行われ、2階の部分にスペースが拡張。ファストフード店の[[大家楽]]などが開業した。開業当初は空きテナントが目立ったが、現在はその立地から盛り上がりを見せ、尖沙咀髄一のショッピングモールへと成長した。なお、この英語名は映画・[[恋する惑星]]の英字題に由来していた。[[2008年]]末に、このショッピングモールの名称は'''Cke'''に改名された。
  
過去に何度か一部の部屋が燃える火事がおきているが、内部の複雑さから、迅速な避難には困難があり、安全性に不安がある。
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正面から見ると、ひとつの立方体のビルに見えるが、3階以上は後ろに井の字のような型のビルがあり、5棟合体の構造となっている。最高階は17階。ブロックで分けられており、同一階内での横移動は基本的にできない構造のため、エレベータに乗るときは、目的の部屋の棟内の、目的の階に止まるものを選ぶ必要があり、基本的にどれか1台のエレベータしか目的の部屋に直接たどり着かない。隣のビルとの間には通路があるが、彌敦道に面している場所で露天商が出ているため、一見すると商店に見える。今は無き[[九龍城砦]]を彷彿させ、古き香港を今に伝える[[建築物]]のひとつであり、また、複雑な人間模様を感じさせる場所として、いくつかの映画や小説の舞台ともなっている。
  
== 主なゲストハウス ==
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過去に何度か一部の部屋が燃える[[火事]]が起きている。階段が途中で脇にそれて降りる構造の個所もあるなど、内部が複雑な構造であり、迅速な避難が困難な場合がある。
  
前述の通り、ビル内には非常に多くのゲストハウスが存在し、香港には安宿が少ないこともあって、世界中の旅行者で毎日賑わっている。ゲストハウスの格もさまざまで、主に値段を特に重視する[[アフリカ]]系の利用者が多い[[香港ドル|HK$]]70程度のドミトリーから、HK$250程度の、日本のビジネスホテル並みのサービスが期待できるホテル(厳密にはゲストハウスでないもの)なども存在する。基本的に、低層階には後者、高層階には前者が多い傾向にある。
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以前は犯罪の温床であると言われ長らく治安面で不安を抱えていたが、A座3階に警備員詰所が設けられるなど2000年代以降警備の強化が続いている。問題となっていたがG階での強引な客引きも2008年末から規制の強化が行われ、以前よりは悪質な客引きは大幅に減っている。
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== 主なゲストハウス ==
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[[Image:Chungking-interior.jpg|right|thumb|200px|重慶大厦内部]]
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前述の通り、ビル内には非常に多くのゲストハウスが存在しており、香港には安宿が少ないこともあって世界中の旅行者で毎日賑わっている。値段の安さを重視する[[アフリカ]]、南アジア系の利用者が多い[[香港ドル|HK$]]70程度のドミトリーから、ホテルに近い設備を備えたHK$400程度のもの(ゲストハウスではなく「酒店(ホテル)」の名を冠しているものもある)まで様々である。高層階には前者、低層階には後者が多い傾向にある。
  
 
*A座
 
*A座
**重慶招待所 (Chungking House)
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**重慶招待所 (Chungking House) (重慶大厦で唯一、香港観光協会の認定を受けている)
 
**惠康賓館 (The Welcome Guest House)
 
**惠康賓館 (The Welcome Guest House)
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**百樂賓館 (Park Guest House)
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**第一招待所 (First Guest House)
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**トラベラーズ・ホステル (Travellers Hostel) (ドミトリーとして有名)
  
 
*B座
 
*B座
 
**龍匯賓館 (Dragon Inn)
 
**龍匯賓館 (Dragon Inn)
**快樂招待所 (Happy Guest House) ([[深夜特急]]の撮影が行われたゲストハウス)  
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**快樂招待所 (Happy Guest House) [[深夜特急]]の撮影が行われたゲストハウス)  
  
 
*C座
 
*C座
  
 
*D座
 
*D座
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**恒生賓館 (Head Sun Guest House)
  
 
*E座
 
*E座
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[[Image:Chung king mansions.jpg|right|thumb|200px|彌敦道から見た重慶大厦全景]]
  
 
== 交通 ==
 
== 交通 ==
*[[香港MTR]]荃灣線[[尖沙咀駅]]下車
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*[[香港MTR]]荃灣線[[尖沙咀駅]]・西鉄線[[尖東駅]]下車
*[[九広鉄路]](九広東鉄)[[尖東駅]]下車
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*[[香港国際空港]]からA21[[バス (交通機関)|バス]]
 
*[[香港国際空港]]からA21[[バス (交通機関)|バス]]
  
 
==関連項目==
 
==関連項目==
*[[恋する惑星]](原題:重慶森林)
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* [[恋する惑星]](原題:重慶森林)
*[[深夜特急]]
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* [[深夜特急]]
*[[カオサン通り]]
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* [[バックパッカー#各国の安宿街]]
  
 
==外部リンク==
 
==外部リンク==
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{{commonscat|Chungking Mansions}}
 
*[http://www.chungking-mansions.com/ 重慶大厦への招待]
 
*[http://www.chungking-mansions.com/ 重慶大厦への招待]
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2010年1月25日 (月) 08:08時点における最新版

重慶大厦(じゅうけいたいか、Chungking Mansions)は中華人民共和国香港特別行政区九龍尖沙咀地区の彌敦道(ネイザンロード Nathan Road)に面して建つ、1960年代に開発された複合ビルである。

| 画像= | 画像の説明= | 簡体字=重庆大厦 | 繁体字=重慶大廈 | ピン音=Chóngqìng Dàshà | 注音符号= | ラテン字= | 広東語=cung4 hing3 daai3 haa3 | 上海語= | 台湾語= | カタカナ=チョンキンマンション(英)
チョンキンダーイハー(広)


概要[編集]

本来は1961年に完成した、個人住宅を主な目的とするビルであるが、現在、観光客が集まる繁華街の一等地にありながら、数多くの安宿が密集しているビルとして有名で、彌敦道70メートルほど北側に面した同じく安宿が連なる美麗都大厦(ミラドールマンション、広東語:美麗都大廈 メイライドウダーイハー、英語:Mirador Mansion)と共に世界中のバックパッカーにその名が知れ渡っている。

また、両替商・カレー店・アフリカ料理店・南アジア等の民族衣装店やCD店、紳士服の仕立て屋、雑貨店の多さでも知られており、これらの店を目的に訪れる観光客も少なくなく、また、南アジア・中東アフリカなどの出身者のコミュニティができている場所でもある。そのため、香港の複雑な民族構成を象徴する建物として、数多くの映画や小説の舞台となっている。

2006年には日本で言う2階の一部がエスカレータで上がれる現代的なショッピングモール・「重慶站(Chungking Express)」が開業し、1階(階層表記は、地階をグランドフロア(G階)とするイギリス式。以下同じ。)には化粧品店、2階にはブティックや雑貨店などが入居している。2008年に大規模な改装が行われ、2階の部分にスペースが拡張。ファストフード店の大家楽などが開業した。開業当初は空きテナントが目立ったが、現在はその立地から盛り上がりを見せ、尖沙咀髄一のショッピングモールへと成長した。なお、この英語名は映画・恋する惑星の英字題に由来していた。2008年末に、このショッピングモールの名称はCkeに改名された。

正面から見ると、ひとつの立方体のビルに見えるが、3階以上は後ろに井の字のような型のビルがあり、5棟合体の構造となっている。最高階は17階。ブロックで分けられており、同一階内での横移動は基本的にできない構造のため、エレベータに乗るときは、目的の部屋の棟内の、目的の階に止まるものを選ぶ必要があり、基本的にどれか1台のエレベータしか目的の部屋に直接たどり着かない。隣のビルとの間には通路があるが、彌敦道に面している場所で露天商が出ているため、一見すると商店に見える。今は無き九龍城砦を彷彿させ、古き香港を今に伝える建築物のひとつであり、また、複雑な人間模様を感じさせる場所として、いくつかの映画や小説の舞台ともなっている。

過去に何度か一部の部屋が燃える火事が起きている。階段が途中で脇にそれて降りる構造の個所もあるなど、内部が複雑な構造であり、迅速な避難が困難な場合がある。

以前は犯罪の温床であると言われ長らく治安面で不安を抱えていたが、A座3階に警備員詰所が設けられるなど2000年代以降警備の強化が続いている。問題となっていたがG階での強引な客引きも2008年末から規制の強化が行われ、以前よりは悪質な客引きは大幅に減っている。

主なゲストハウス[編集]

前述の通り、ビル内には非常に多くのゲストハウスが存在しており、香港には安宿が少ないこともあって世界中の旅行者で毎日賑わっている。値段の安さを重視するアフリカ、南アジア系の利用者が多いHK$70程度のドミトリーから、ホテルに近い設備を備えたHK$400程度のもの(ゲストハウスではなく「酒店(ホテル)」の名を冠しているものもある)まで様々である。高層階には前者、低層階には後者が多い傾向にある。

  • A座
    • 重慶招待所 (Chungking House) (重慶大厦で唯一、香港観光協会の認定を受けている)
    • 惠康賓館 (The Welcome Guest House)
    • 百樂賓館 (Park Guest House)
    • 第一招待所 (First Guest House)
    • トラベラーズ・ホステル (Travellers Hostel) (ドミトリーとして有名)
  • B座
    • 龍匯賓館 (Dragon Inn)
    • 快樂招待所 (Happy Guest House) (深夜特急の撮影が行われたゲストハウス)
  • C座
  • D座
    • 恒生賓館 (Head Sun Guest House)
  • E座
ファイル:Chung king mansions.jpg
彌敦道から見た重慶大厦全景

交通[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

テンプレート:バックパッカーde:Chungking Mansionszh:重慶大廈

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