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『ワイルドアームズ セカンド・イグニッション 』は、メディア・ビジョンが開発しソニー・コンピュータエンタテインメントが1999年9月2日に発売したプレイステーション用ゲームソフト。CD-ROM2枚組で、定価7,140円(税込)。2001年12月6日にPSone books として再販 (2,205円(税込))。
ワイルドアームズシリーズ2作目。シリーズではおなじみ、「ファルガイア」を舞台としたコンピュータ・ロールプレイングゲーム(RPG)。「シリーズ最高傑作」と評するファンも多い。全体的に特撮ヒーローや怪獣映画を連想させるような演出が多いのが特徴。そして前記を含めシリーズ内では断トツにパロディが多い。
麻生かほ里が初めてヴォーカル曲に登場した。彼女はこれ以降WA4まで主題歌を歌うことになる。
目次
ストーリー[編集]
とある事件が元で黒騎士・ナイトブレイザーに変身できるようになってしまった主人公・アシュレーが、仲間とともに世界を統一せんとするテロ集団「オデッサ」の野望を阻止する為、そして世界の滅亡を防ぐ為に戦う物語。
今作のテーマは「英雄」。物語には様々な英雄像が描かれている。『人々を救済する英雄たらんとする者』『かつて英雄と呼ばれ、その責務を果さんとする者』『近親に英雄がおり、それへの尊敬の念とコンプレックスに悩む者』『英雄に祭り上げられ、その宿命を負わされる者』『英雄の末裔に生まれ、血統の束縛に苦しむ者』など、登場人物は「英雄」と言うモノに多かれ少なかれ思いを託し、あるいはその在り方に思い悩みながら、旅路の中でそれぞれの「答え」を追い求めていく。
はたして「英雄」とは卓越した個人なのか、力の象徴なのか、あるいは犠牲の別名なのか、それとも単なるシステムなのか。幾重にも折り重なり紡がれた物語の先に、きっとその答えは示される。
ARMS[編集]
今回のARMSとは「Awkward Rush & Mission Savers」(緊急任務遂行部隊)の略称を指す。リルカ曰く「お役所のすぐやる課」みたいなもの。
システム[編集]
ターン制を採用したコマンドバトル方式や、グッズを利用して進んでいくパズル的なダンジョンと言った基本は前作同様だが、新システムも導入されている。
- フォースポイント(FP)
- いわゆる「MP」は完全に廃止され、「戦闘技能の全てをFPでまかなう」ことになった。戦闘技能はFPを消費しないオリジナルコマンド(ARM系なら弾は消費する)と、消費するフォースアビリティとに分かれる。
- 戦闘開始時にはレベルと同じ数のFPが溜まっている。攻撃したり受けたりすることでFPは溜まっていき、コマンド入力時に必要量に達していれば戦闘技能を使用可能になる。オリジナルコマンド頼みで戦うのであれば、FPを所定量溜めた時点で使い放題になる便利さがこのシステム最大の売りと言える。ダンジョンの奥へ進む過程でMP消費を気にせずに戦えるように、というシステムでもある。
- フォースアビリティは強力な反面、多大なFPを消費してしまう。特に魔法系のキャラクターは基本的にはオリジナルコマンドをメインに使用するため、使うタイミングをよく考える必要がある。
- 移動中は魔法不可
- 上記のMP廃止に伴い、移動中は魔法が使えなくなった。今作では移動中のHP、ステータスの回復は主にアイテムに頼ることになる。以後のシリーズでもこれは受け継がれ、MPが復活した作でも移動中は使えない。
- 弱点属性
- これを突くことで魔法なら3倍(前作の2倍から強化)、物理なら2倍のダメージを与えられる。その際にダメージ数値が赤で表示されるようになったのでより鮮明に実感できる。また通常なら白、半減・無効なら灰色、吸収なら緑の数字である。そしてダメージ値も万の位まで算出されるようになったので、事実上カウントストップは起こらない。
- パーソナルスキル(PS)
- レベルが上がる毎に溜まるPSポイントを消費して様々なスキルを習得する。1回習得すると修正が効かない。前作では標準装備だったクリティカル、カウンターなども習得しなければ発動しない。
- エンカウントキャンセル
- パーティー平均よりもレベルの低い敵相手なら、白い「!」マークが出ている間にボタンを押すことで戦闘そのものをキャンセル出来る。バトルに入る度に逃げるくらいならバトル自体を最初からキャンセルすればいい、という発想による。下記の怪獣図鑑とも連動している。
- サーチシステム
- ゲーム開始時、今作のフィールド上には一見して街などが何も見当たらないように見える。そこで「何かありそうだ」「ここに○○と言う街がある」と言った情報を得て(フラグを立てた上で、重要情報は色違いで表示される)フィールド上でボタンを押してサーチしていくと、街やダンジョンなどが「発見」出来る仕組みになっている。これで既に踏破した場所にも新たにダンジョンを設置出来るようになった。あちこちサーチを掛けていくことで思わぬアイテムを発見できることも。
- 怪獣図鑑
- 戦闘で倒した敵を、カードとして閲覧出来る。初めは専用の店で見るのみだが、あるアイテムを入手することでメニュー画面でも見られるようになる。雑魚敵や中ボスだけでなく、ラスボスまで閲覧可能。昔のバッタもんっぽい絵だけではなく各モンスターの属性特性、盗める・落とすアイテムなどの攻略情報も入っている。
- 画面
- 画面を回転させることが出来るようになり、8方向の視点からフィールドやダンジョンを見渡せるようになった。それに合わせてコンパスも表示されているため、方位を把握していれば視点を無闇に変更しても迷いにくくなっている。
- アニメムービー
- データをロードする時とセーブ後に「終了する」を選択した際に、ヴォーカル曲と共に流れる仕様となった。Disc1と2でそれぞれ違ったものが用意されている。殊にDisc1のOPはその歌と映像共に非常に高く評価されている。
キャラクター[編集]
※()内はドラマCDのキャスト
プレイヤーキャラクター[編集]
- アシュレー・ウィンチェスター (櫻井孝宏) 19歳
- メリアブール銃士隊に所属している新米隊員。誘拐事件を解決することにより「ARMS」に抜擢されるが、結成式典にてオデッサの降魔儀式の実験に巻き込まれた事により心の内的宇宙に魔神を宿してしまう。また、魔神を心に宿した事で、魔神の力に相反する存在であるガーディアンブレード「アガートラーム」を引き抜き、これも内的宇宙に宿してしまう。これらの力により黒騎士・ナイトブレイザーに変身できるようになった。この事件に巻き込まれながら唯一生存したと言うことでアーヴィングに眼をつけられ、新生ARMS隊員となる。
- 使用武器は銃剣(バイアネット)。なお、前作の主人公ロディと様々な点を対比して設定している(具体的には少年→青年、モテモテ→既に特定の彼女がいる、無口→喋る、トリコロールは継承)とのこと。好きな英雄(ヒーロー)はレッド全般。赤いバンダナはそこからであり、ナイトブレイザーになってもそのこだわりの想いから、スカーフ状へと変化しつつも巻き続けることになった。
- プロトブレイザー
- アシュレーの内的宇宙に魔神が宿った直後の形態で、外見は怪物そのもの。しかしアシュレーの意識は一応保てているようだ。ロードブレイザー以外の魔物を宿らされた他のARMS隊員もこの姿となったが、アシュレーが全体的に白いのに対して、他の物は緑となっている。
- ナイトブレイザー
- 魔神の力とそれに相反する聖剣の加護、そしてその両方に力を与える人の心が奇蹟的なバランスで均衡が取れたことにより誕生した、人の心と魔神の絶対的な力を併せ持つ焔の騎士。アシュレーが内なる存在に接触、力を解放してこの姿に変身(変身時は魔神の力を接続するために自身の内的宇宙に入り込むため、瞬間的に三次元世界に存在しなくなる。その為、変身中に攻撃されることは無い)する。しかし、強い破壊の力で戦う事で生まれる負の感情はアシュレーの中のロードブレイザーの力を増し、魔神の復活を招いてしまう。変身条件はシビアだが戦闘力は凄まじく、ゲーム内の戦闘バランスを崩すほど。変身時はボス戦だろうと専用BGMに切り替わる。使用武器は無いが、技としてライトセイバーの様な剣ナイトフェンサーやロードブレイザーの焔の力の一端を解放したバニシングバスター(粒子加速砲、荷電粒子砲、反物質粒子砲とも言える)を使う。
- オーバーナイトブレイザー
- 精神的な支えであったマリナが攫われ命の危機に瀕した事による怒りにより、アシュレーの心のバランスが崩れたことでロードブレイザー力が増し、破壊の本性がより表に出たナイトブレイザー。漆黒と赤の甲冑姿から全身金と赤という燃え上がる様な色彩になり、鎧の形も禍々しい物へと変形している。更に強大な焔の力を行使できるようになった。ロードブレイザーの力が増した為にいつ暴走してもおかしくない存在であり、仲間内からも危険視される様になってしまう。強化されたナイトブレイザーの技に加え、欲望のガーディアンの協力を得ることで魔剣ルシエドを使う。ちなみに、その赤と金色の色彩や変形した鎧の形から、ファンの間では金魚と呼ばれる事もある。
- ブラッド・エヴァンス (梁田清之) 31歳
- スレイハイム開放戦線にて「英雄」と呼ばれていた男であったが、今は戦犯として首に「ギアス」という高性能爆弾を埋め込まれ、囚人となっている。ナンバーは666。イルズベイル監獄島に投獄されていたが、解放戦線所属時の実績をアーヴィングに見込まれアシュレー、リルカによって脱獄させられ、新生ARMS隊員となる。寡黙なプロフェッショナル。
- 本名は「ビリー・パイルダー」。本物のブラッド・エヴァンスとは親友であり、お互いの無事を祈ったゲンかつぎで、お互いの認識票を交換した。その後、天使兵器エンゼルハイロゥにより、本物のブラッドは行方不明になり、追跡部隊がビリーが落とした認識票を発見した事で、ビリーはブラッドと認識された。
- 使用武器はマイトグローブ(炸薬式機械手甲)。ヘヴィアーム(いわゆる重火器に相当する物)を使う。
- リルカ・エレニアック (有島モユ) 14歳
- シエルジェ自治領の魔法学校で魔法を勉強していた魔女っ子。明るく前向きなムードメーカー。魔法の才能はあまりないらしく、特にテレポート用アイテムとは相性が悪く目的地にも飛べないほど。本来なら姉が新生ARMS隊員になる予定であったが、とある事件により参加できなくなってしまい、代わりという名目で押しかけ隊員となった。ちなみに好物はヤキソバパン。
- 使用武器はパラソル。札に記録しておいた魔法を発動するクレストソーサーを使う。ステータスのパラメーター的にも実は魔力が低く、襟元やマントに魔力のアンプを付けて何とか補おうとしている。その魔力数値はアシュレーら物理攻撃系よりは高いが、"天才"ティムの3分の2程度でしかない。この設定のおかげで、共通能力である召喚魔法の効果はちゃんと召喚士であるティムの方が抜きん出る形になっている。クレストソーサーはガーディアンロアよりも支援効果に長けているし素早さも高いので、リルカが性能的に引き離されているわけでもない。
- ティム・ライムレス (ゆかな) 12歳
- タウンメリアに住む孤児であったが、実はガーディアンの力と縁深いバスカーの民であり、ガーディアンの力を復活させる「柱」の資質も持っていた為にオデッサに狙われてしまう。試練場にてその能力を覚醒させた後に新生ARMS隊員となる。自分の命を捧げてガーディアンの力を解放する「柱」として資質から、自分の祖父や故郷の人々やプーカ、さらには幻影とはいえコレットなどに「死んでくれ」「死ね」「死んで」「死ぬのダ」など、かなり酷い言われようをされる。
- 使用武器は杖(大人用)。ガーディアンのミーディアムから得る能力ガーディアンロアを使う。その資質ゆえに魔力が極めて高い。
- カノン (高森奈緒) 年齢不詳
- 体内に様々な武器が内蔵されている義体(シルエット)を持つ女渡り鳥。アシュレーを内に宿る魔神共々禍祓う(殺す)為に付け狙う。魔神が蘇った際はすぐに屠るという名目で後に仲間となる。実は聖女の血族の家の分家の生まれ。スラム街にて貧しい暮らしをしており、母は娼婦であった。アシュレーに対する執念も、少女時代の家庭環境や、魔神を封印した聖女の血族として『英雄』に縛られているため。かつては美しい亜麻色の髪を持っていたが、禍祓いの過酷な生活の中で黒髪に変色。本名は「アイシャ・ベルナデット」。禍祓いで磨り減らした身体は、壊れては義体へと交換していったため、生身の部分は脳と眼帯に隠された左目しかない。
- 使用武器はショートソード。義体による体技を閃いて使う。
- マリアベル・アーミティッジ (堀江由衣) 年齢不詳
- 透き通る白い肌と赤い瞳を持った伝説の不死種族・ノーブルレッドの少女。実年齢はかなりのものだが、寿命が悠久と思えるほど長く、老化も非常に遅いため、種族的にはまだまだ少女。吸血鬼風のルックスだが、アンデッドやヴァンパイアなどの怪物とは別物の存在であり、十字架やニンニクで撃退されるわけでもないし、鏡などにも映る。太陽の光には弱い。理由はお肌の大敵だから、というわけでそこまで深刻なものではないような感じだが、長時間浴びることは死を意味する。よって陽が昇っている時は珍妙な着ぐるみを着用している。吸血能力はあるが、生存には必要なく、あくまで嗜好品としての位置にしかない上に、ノーブルレッドに血を吸われた人間は、老化スピードと寿命がノーブルレッドと同じになるため、特別な理由でもなければマリアベルが血を吸う事はない。かつて、焔の災厄と戦った聖女アナスタシアの友人であり戦友。彼女の居る「記憶の遺跡」にも現れる。
- 使用武器は精神感応デバイスの「アカ&アオ」。敵の能力を吸収して同様の能力を「レッドパワー」として使う。またゴーレムも操る。
ARMS隊員[編集]
- アーヴィング・フォルド・ヴァレリア (森川智之) 22歳
- ヴァレリア家の当主。オデッサの降魔儀式の実験によって結成直後に壊滅したARMSを買い取り、私設特殊部隊として再結成する。
- アルテイシア・ルン・ヴァレリア (岡村明美) 22歳
- アーヴィングの双子の妹。ARMSの給食担当。カレーしか作らない。
- ケイト・リンドバーグ (大原さやか) 20歳
- 通信担当のテレパスメイジ。少女マンガオタク。エイミーから「ケイちゃん」と呼ばれる。
- エイミー・フェアチャイルド (高野直子) 21歳
- ケイトと同じくテレパスメイジ。怪獣マニア。自称「ミーちゃん」。
- ガバチョ
- エベチョチョ (大竹美佳)
- エルウィン
その他[編集]
- マリナ・アイリントン (前田愛) 19歳
- トニー (斎賀みつき) 13歳
- ティムの友人。「少年ARMS」を名乗る活発な少年。
- スコット (瀧本富士子) 12歳
- ティムの友人。「私なりの○○~」という特徴的なしゃべり方をする。
- テリィ
- リルカの学友。彼女に何かとちょっかいをかけてくるが…
- プーカ
- 他の生物の姿と能力を一時的にコピーできる変身亜精霊。語尾に「~なのダ」とつけるのが口癖。
- コレット・メイプルリーフ 12歳
- 隠れ里バスカーに住む少女。ティムと同じ「柱」としての素質を持っており、夢見が出来る。彼女の存在が、ティムの心を支える事になる。
- ワンテンポ遅れた話し方をするが、それは言葉を出す前に、頭の中で深く考える癖があるためで、その脳内の思考スピードは、ビデオにでも録らない限り、まず全文を読むのは不可能。
- アナスタシア・ルン・ヴァレリア (岡村明美)
- かつてアガートラームを振るい、欲望を司る守護獣ルシエドを従え、自らの命と引き換えに「焔の災厄」ロードブレイザーを事象の地平へと封印した英雄。その時の姿から、後世の人々から「剣の聖女」と呼ばれる。彼女の「伝承」が本シナリオのOPクレジットムービーとして使われている。後世の人々には『英雄』視され、神聖視されているが、実際は特別な血筋であったわけでも、特別な能力があったわけでもない、剣に触れたことさえ無いという、社交的な普通の女性であった。しかし、誰よりも『生きたい』『死にたくない』『家族や友人などの大切な人々を守りたい』という『欲望』が強かったため、アガートラームに選ばれ、その加護により焔の災厄とも渡り合える力を手に入れることになる。しかし、アナスタシアの心がいかに強靭であろうと、たった一人の心では世界の数多の人間達の負の心を喰らい力に変えるロードブレイザーを討つことはできず、自らの命と引き換えに封印する事しかできなかった。
- 誰よりも『生きたい』と願っていた故に、魔神に対抗しうる『力』を持つことになり、魔神に対抗しうる『力』を持ってしまったが故に、人々のために逃げ出す事も出来ず、皮肉にも誰よりも生きたいと願っていた故に、平和のための『生け贄』として、『英雄』として、戦って死ななければならない事を強いられる事になる。ロードブレイザーを討つことができなかった事や、その生前の生への執着心の強さから、成仏できずにいる。彼方と此方の狭間の世界に漂い、ルシエドと共にファルガイアの情勢や若い男女の色恋沙汰や面白そうな事を覗いている。かなり暇らしい。完璧な『英雄性』を持ったキャラであり、物語のテーマの【鍵】とも言える存在だが、出番はあまりない。しかし伝承での言い伝えと現実の人間性のギャップまたは、性格、台詞ゆえか、シリーズでも屈指の人気キャラである。またマリアベルのアカ&アオの製作者でもある。
- ファンの間では彼女が発した台詞の影響で「Hなお姉さん」等と呼ばれているが金子氏もそう呼んだり、5thに登場するそっくりさんが「ちょっと色っぽいお姉さん」と呼ばれていることから「ちょっとHなお姉さん」は半ば公式設定となっている。
オデッサ[編集]
- ヴィンスフェルト・ラダマンテュス 49歳
- 元スレイハイム解放戦線の指導者。革命終盤に自らの保身のために仲間を売って以来行方知れずだった。
- テロ組織オデッサを組織し、世界の支配を狙う。
コキュートス
- 四人のオデッサ幹部を指す地位で、氷結地獄(コキュートス)の4つの界円の名をそれぞれ名乗っている。
- カイーナ 21歳
- コキュートスのメンバー。時空を操る魔鍵『ランドルフ』を使う召喚士。降魔儀式で旧ARMSを壊滅に追いやった。
- 名乗っている名前はコキュートスの第一界円から。
- アンテノーラ 24歳
- コキュートスの紅一点。特殊鋼糸『刹』を扱う。ヴィンスフェルトを憎みつつも愛している。主に暗殺任務などを担当。
- 名乗っている名前はコキュートスの第二界円から。
- トロメア 36歳
- コキュートスのメンバー。シュレッダーグローブ『アイアンセイヴァー』を使う。
- コキュートスで一番の常識人。部下が後ろ指を指されない世界を作る為、オデッサに与している。
- 名乗っている名前はコキュートスの第三界円から。
- ジュデッカ (高瀬右光) 31歳
- コキュートスのメンバー。短銃『ミリアム』長銃『ダグラス』を使う銃使い。興奮すると眼鏡がずれる。快楽殺人者。
- 名乗っている名前はコキュートスの第四界円から。
トカとゲー
- リザード星からやってきたトカゲ人間。正真正銘の異星人。元ネタは宇宙猿人ゴリとラー。リルカ曰く「世界観の違う二匹」。
- トカ
- 知能指数1300を誇るスペース頭脳を持つという、自他共にアレな方向で認められている天才科学者。突っ込みどころ満載の言動と発明品でARMS(主にアシュレー、そしてリルカ)と対峙する。彼等が現れたが最後、シリアスな空気はそのBGMと共に星霜の彼方に吹き飛び、アシュレーは秘められた(ツッコミの)才能を無理やり開花させられる。また彼等のボケ時空はアシュレーに限らず人格を歪めてしまう性質があり、ブラッドに留まらずあのカノンにさえツッコミをさせるという快挙をなした。ちなみに本人達はオデッサに与していると思っているが、単に利用されているだけであり、一度もオデッサの構成員と一緒に行動する事はなく、オデッサの最終作戦では見事にハブられた。好きな寿司ネタはカブトムシ。
- ゲー
- トカの助手。頭脳派(?)のトカと違い、肉体派。「蜥」と書かれた胸当てを着用している(「蜥蜴」で「とかげ」と読む)。「げー」としか喋られず、トカが翻訳しているのだが、トカの翻訳が正しいのかはとても怪しい。戦闘ではトカに昆虫採集セットの薬を注入されて状態異常になりつつ強力な技を仕掛けてくる。
ガーディアン[編集]
万物に宿り世界を支える神のような存在。かつては肉体を持つものもいたが、永い年月の経過や『焔の災厄』によって、ルシエドを除いた全てのガーディアンは肉体を失いミーディアムと化している。
- シトゥルダーク
- 水を司るガーディアン
- グルジエフ
- 地を司るガーディアン
- ムア・ガルト
- 火を司るガーディアン。
- かつては6枚の翼があったという。
- オードリューク
- 命を司るガーディアン
- フェンガロン
- 風を司るガーディアン
- ヌア・シャックス
- 雷を司るガーディアン
- ステア・ロウ
- 光を司るガーディアン
- アルスレート
- 雪を司るガーディアン
- レイテア・ソーク
- 闇を司るガーディアン
- ステア・ロウが誕生した際に発生した光が作り出した闇から生まれたとされ、ステア・ロウの双子ということになっている。
- ギィ・ラムトス
- 死を司るガーディアン
- リグドブライト
- 星を司るガーディアン
- ダン・ダイラム
- チャパパンガ
- 幸運を司るガーディアン。今作ではガーディアンロード同様、上位守護獣の位置づけ。
- ラフティーナ
- 愛を司るガーディアンロード
- ジャスティーン
- ゼファー
- 希望を司るガーディアンロード。グラブ・ル・ガブルの一部から生まれた最初のガーディアンの片割れ。
- ルシエド
- 欲望を司るガーディアンロード。
- 唯一血肉を現在まで持ったまま存在しているガーディアン。『焔の災厄』において、アナスタシアの強く真っ直ぐで純粋な「生きたい」と願う『欲望』に惹かれ、アナスタシアに付き従い、共に戦った。
- グラブ・ル・ガブルの一部から生まれた最初のガーディアンの片割れ。
- グラブ・ル・ガブル
- 泥のガーディアン。ファルガイアの全ての源。
- ファルガイアの大地奥深くの中心で青く輝く泥の海。
- ガイア
- ガーディアンの力と意思の集合体である超越存在。「柱」の命と引き換えに絶大な力を振るうことができる。
- ロードブレイザー
- 焔の災厄や焔の魔神とも呼ばれる。火を司るガーディアン「ムア・ガルト」の3対の翼のうちの失われし1対から生まれたデミ・ガーディアン。火の持つ破壊の相を強く受け継いだため、破壊の権化のような存在になった。
- 概念存在であるガーディアンと同種の存在であるため、通常の物理的な攻撃は一切通じず(ロストテクノロジーの一部の超兵器は一応干渉可能。ただし気休め程度にしかならない)、さらに敵対するものの魂さえ喰らい、打ち砕く事が出来る。このため、肉体が滅びても闇があるかぎり何度でも復活することができる不死種族であるノーブルレッドさえも『殺』されてしまった。
- 秩序の輪から離れた、『暴走したガーディアン』とも言える存在で、人間の持つ負の感情を取り込み力に変える事ができるため、人間が存在する限り無限に近い再生力と破壊の力を得ることができる。そして負の感情から得た破壊の力を元に生命や星を燃やし、喰らい、破壊し、そこから生まれる人々の悲しみや怒りなどの負の感情を喰らい更なる力を得るという、悪循環を成立させてしまっている。
- 数百年前、ロードブレイザーがファルガイアに住む生命全てを敵に回し、星の全域を破壊して回った事件こそ、『焔の災厄』と呼ばれ、その戦いの中で星を守ろうと戦った多くのガーディアンやノーブルレッド一族をマリアベルただ一人を除いて滅ぼし、多くの人間を殺戮した。ガーディアンブレード・アガートラームに選ばれたアナスタシアとの7日間に及ぶ激戦の末、異世界である事象の地平に封印されたが、オデッサの降魔儀式により、偶然アシュレーの内的宇宙に復活を遂げる事となる。
降魔儀式でアシュレーの心に宿った直後、ロードブレイザーの力に反応したアガートラームもアシュレーの心に宿り、長らくその力と意識の大部分を封じられることとなる。復活した直後は実体すらなく、アシュレーに宿っていただけだったが、戦いの中で生き、そしてナイトブレイザーと化して戦うアシュレーとその周りの人間の負の感情を喰らい、その力を蓄えていき、最終的にアガートラームの戒めを打ち破り実体を持つことに成功する。しかし、直後に『アガートラームの剣士』として覚醒したアシュレーに破れ、消滅する。
- アガートラーム
- ガーディアンブレード。未来を司るガーディアンの失われし左腕を鍛えて生み出されたと言われる聖剣。アガートラームは銀の腕という意味。また、剣自体に意識のような物がある。
- 『想い』を喰らい力に変える力を持つ、ある種の精神感応武器であり、使用者の心が強大であればあるほど強い力を発揮するが、常人ではアガートラームに精神を喰い殺されてしまうため、アガートラーム自身の意思で振るい手を選ぶ。そのため常人以上の精神力を持ったアナスタシアは、アガートラームに選ばれ、ロードブレイザーと対等に戦えるほどの力を得た。 またガーディアンと同じ精神的な存在であるため、重さも自由であるし、概念的な存在に攻撃することも出来る。
- 未来を司るガーディアンについての詳細は不明だが、ファンブックで前作の主人公ロディが自ら切り落としてブラックホールに吸い込まれた左腕が元になっている事が示唆されている。
ロードブレイザーがアシュレーの内的宇宙に復活した直後に、魔神の力に反応したアガートラームもアシュレーの内的宇宙に宿り、ロードブレイザーの力を抑えることになる。しかし、侵食異世界との戦いの果てに、ロードブレイザーにその戒めを破られてしまう。しかし、アシュレーと仲間のみならず、ファルガイアに生きる多くの命が、誰かに頼るのではなく、皆と一緒に戦おうと想っていたため、その一つになった『想い』の力により、アシュレーに引き抜かれ、アナスタシア曰く「生きようとする命の力を束ねて未来への扉を開く鍵」としての真の力を発揮し、遠く離れていてもアシュレーに届いていた世界中の人々の『想い』を喰らい、束ね、力へと変え、ロードブレイザーを消滅させる。なお、この『複数人数の想いを同時に喰らい、束ね、力へと変える』というプロセスの副産物として、心が放つ光である『想い』の源たる命たち同士や、アシュレーの心が実際に『一つに繋がる』という現象も起きた。これは後のワイルドアームズ アルターコード・エフのイベントでも、精神感応武器であるARMと、サーフ村の住人達によって、似たような現象が起こされている。
主題歌[編集]
- DISC1オープニングテーマ「どんなときでも、ひとりじゃない」麻生かほ里
- ラストバトルのBGM「バトルvsロードブレイザー」はこの曲をアレンジしている。
- DISC1中断テーマ「夜空」麻生かほ里
- DISC1エンディングテーマ「Atomic ARMS」ゴスペラーズ
- DISC2オープニングテーマ「Resistance Line」麻生かほ里
- DISC2中断テーマ「奇蹟」麻生かほ里
- DISC2エンディングテーマ「Zephyrs’s」麻生かほ里
その他[編集]
- 鉱山町ダムツェンの酒場を遣り繰りしている兄妹アクセルとルカはメディア・ビジョンエンタテインメントが製作したガンナーズ・ヘヴンの登場キャラ。ちなみに酒場の名前も「GUNNERS HEAVEN」。
- 劇中登場する特定のボスモンスターはウルトラシリーズに登場した怪獣がモデルになっている。ボス登場時の演出もウルトラマンのパロディでもある。
- この作品に登場する魔王アンゴルモアは2の発売年が1999年だった所為か異常に強く、ラギュ・オ・ラギュラ以上ともいわれる。またアンゴルモアは、WA3以降弱体化していったため2のアンゴルモアが最強との呼び声が高い。キャラがきっちり成長した上で上手く戦わないと、大抵「The 7th Moon」で全滅させられる。
関連作品[編集]
アニメ[編集]
- ワイルドアームズ -トワイライト・ヴェノム-(全22話、1999年10月18日~2000年3月27日)
ゲーム[編集]
- PS ワイルドアームズ セカンドイグニッション
- PS ワイルドアームズ セカンドイグニッション PlayStation the Best
- PS ワイルドアームズ セカンドイグニッション PSone books
和書[編集]
- 攻略本:ワイルドアームズ セカンドイグニッション EX
- 攻略本:ワイルドアームズ セカンドイグニッション コンプリートガイド
- 設定資料集:ワイルドアームズ ~ファルガイア年代記~
サントラCD[編集]
- ワイルドアームズ セカンドイグニッション オリジナル・サウンドトラック
- 発売日:1999年10月1日
- 発売元:SME・ビジュアルワークス
- 劇中音楽はなるけみちこが担当。「口笛と荒野のRPG」と謳われるシリーズ中において西部劇的テイストがやや薄めの本作だが、魔法と機械と伝承とが混在する世界観を様々な切り口からバラエティ豊かに表現し、その評価は高い。2枚組、全106曲。ムービー中に使用され、人気の高い劇中歌も収録。
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- alone the world ~ワイルドアームズ・ヴォーカルコレクション~
- 発売日:2002年7月24日
- 発売元:SME・ビジュアルワークス
- シリーズ1作目~3作目の曲を中心に、ワイルドアームズの世界観をボーカル曲から表現したコンピレーション・アルバム。2ndのオープニング・テーマとして人気が集まる「どんなときでもひとりじゃない」のフルバージョンも収録。
ドラマCD[編集]
- ワイルドアームズ セカンド・イグニッション オリジナルドラマ
外部リンク[編集]
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