「デジタル数字」の版間の差分
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2007年6月3日 (日) 23:58時点における版
デジタル数字(-すうじ)とは、7セグメントディスプレイによるアラビア数字の表示手法、またはその直線的デザインを模した書体の俗称である。
概説
物事を数量的に表すというデジタル本来の語義に立脚すれば、数字とはそれ自体がデジタルの概念を体現したものであるが、その内の特定の書体を指して「デジタル数字」という(本来的外れな)呼称が世間一般に定着するきっかけとなったのは、1974年にカシオ計算機が発売を開始したデジタルウォッチである。従来の針によるアナログ式腕時計に対比して、時刻を液晶を用いた7セグメントディスプレイで直接表示するスタイルは、当時の消費者に斬新な未来的イメージをもって受け入れられた。まだデジタルという用語や概念が日常になかった時代、この商品をカシオは山口百恵の声による「デジタルは、カシオ」の印象的なキャッチコピーで大々的に宣伝したことから、デジタルの語がその特徴的な7セグメントディスプレイそのものを指す語として一人歩きし、さらにそこから派生して用いられるようになった文字デザインも含めて「デジタル数字」「デジタル」と俗称されるようになった。
もともとは初期の表示素子であるLEDの技術的制約から採用された実用的表示手法であったが、今日では表示手法に関わらず機能美を伴った文字デザインの一つとして広く認知されており、ネット上においてもデジタル数字フォントが多数制作、公開されている。