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:知能犯事件担当である捜査二課に出向させられただけあり幅広い知識を持ち、[[円周率]]の暗記(S.2-12)や[[ワイン]](S.5-9)、[[手話]](S.5-11)、[[方言]](S.6-10)、[[奇術|マジック]](S.8-13)、複数の外国語を理解している。だが恋愛の機微を察することを不得手とする<ref>大学時代に[[フランス文学]]講義の担当教官にもその点を指摘され、恋愛絡みの内容が多いその科目の単位を落とした(S.7-15)。ただ本人は「大学時代は女の子とデートをしていた」と述べている(S.2-4)</ref>。洞察力や推理力が高いため作家から気に入られることがある(S.6-3,7など)又、(S.12-2)では、教授から、「刑事にしておくのは、もったいない」などといわれることもある。 | :知能犯事件担当である捜査二課に出向させられただけあり幅広い知識を持ち、[[円周率]]の暗記(S.2-12)や[[ワイン]](S.5-9)、[[手話]](S.5-11)、[[方言]](S.6-10)、[[奇術|マジック]](S.8-13)、複数の外国語を理解している。だが恋愛の機微を察することを不得手とする<ref>大学時代に[[フランス文学]]講義の担当教官にもその点を指摘され、恋愛絡みの内容が多いその科目の単位を落とした(S.7-15)。ただ本人は「大学時代は女の子とデートをしていた」と述べている(S.2-4)</ref>。洞察力や推理力が高いため作家から気に入られることがある(S.6-3,7など)又、(S.12-2)では、教授から、「刑事にしておくのは、もったいない」などといわれることもある。 | ||
:一人称は基本的に「僕」であるが、初期は「私」も使っていた。また、芝居をする場合は「俺」を使うこともある。口癖は、「はぁいぃぃ?」「おやおや」「細かいところまで気になってしまうのが僕の悪い癖」。「最後に一つだけ」と言って去り際の質問で事件の核心に繋がる情報を聞き出すこともしばしば。また、動揺すると「僕としたことが!」「迂闊でした!」と狼狽する。 | :一人称は基本的に「僕」であるが、初期は「私」も使っていた。また、芝居をする場合は「俺」を使うこともある。口癖は、「はぁいぃぃ?」「おやおや」「細かいところまで気になってしまうのが僕の悪い癖」。「最後に一つだけ」と言って去り際の質問で事件の核心に繋がる情報を聞き出すこともしばしば。また、動揺すると「僕としたことが!」「迂闊でした!」と狼狽する。 | ||
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:[[ハーバード大学]]卒業、同大学院中退。頭脳明晰な点、人差し指を立てながらポイントを説明する癖、紅茶を入れる際の動作、理屈を並べたがる点やしゃべりだすと止まらない点<ref>警視庁を訪れた際、花に事情聴取を行った芹沢には「まるで杉下警部と話しているみたい」、三浦には「嫌な[[DNA]]だなぁ~」と言われている。また、彼女の物言いにカチンときた薫は、「この、ダブル右京が!」と毒を吐いた。</ref>などは右京とよく似ている。後先考えずに行動することがあり、それが原因で警察に連行されたことや、犯罪に巻き込まれかけたこともある。右京の曽祖父と花の曽祖父が従兄弟同士に当たる関係である(公式ガイドブック掲載の系図メモより)が、たまきによると右京と再会すると必ず右京との家系関係の話で揉めるので、面倒を避けるために普段は「姪」と紹介している。 | :[[ハーバード大学]]卒業、同大学院中退。頭脳明晰な点、人差し指を立てながらポイントを説明する癖、紅茶を入れる際の動作、理屈を並べたがる点やしゃべりだすと止まらない点<ref>警視庁を訪れた際、花に事情聴取を行った芹沢には「まるで杉下警部と話しているみたい」、三浦には「嫌な[[DNA]]だなぁ~」と言われている。また、彼女の物言いにカチンときた薫は、「この、ダブル右京が!」と毒を吐いた。</ref>などは右京とよく似ている。後先考えずに行動することがあり、それが原因で警察に連行されたことや、犯罪に巻き込まれかけたこともある。右京の曽祖父と花の曽祖父が従兄弟同士に当たる関係である(公式ガイドブック掲載の系図メモより)が、たまきによると右京と再会すると必ず右京との家系関係の話で揉めるので、面倒を避けるために普段は「姪」と紹介している。 | ||
:たまきの営む小料理屋「花の里」の名前は彼女の名前に由来している。 | :たまきの営む小料理屋「花の里」の名前は彼女の名前に由来している。 | ||
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2020年5月4日 (月) 20:23時点における最新版
杉下 右京(すぎした うきょう、1957年[1] - )はテレビ朝日でシリーズ化されている刑事ドラマ『相棒』に登場する架空の警察官。
概要[編集]
- 警視庁特命係係長 警部補→警部[3]。血液型は不明であるが、おそらく水谷本人と同じくA型。生年月日は不明であるが、S.1開始時点で45歳であるため1957 - 1958年頃となる[1]。
- 服装は三つボタンのシングルスーツ、またはスリーピース・スーツで、ベルトは使わずにボタン留のサスペンダーを愛用している。冬場に着るコートもテーラードカラーのチェスターフィールドコートである。花の里の女将である宮部たまきとは元夫婦。
- 東京大学法学部を卒業後に渡英、帰国後[4]キャリアとして警察庁に入庁。20代後半の3年間のスコットランドヤードの研修を経て(S.1-7)、警視庁刑事部捜査二課に出向して活躍していたが、ある重大な事件をきっかけに窓際部署の特命係に追いやられてしまう。S.1終了時に一旦警察庁に戻り、警視庁警察学校の教官に異動する[5]が、休職してロンドンへ渡る。S.2で特命係復活に伴い復帰し、S.3では免職されかかったが、これも免れている。
- 性格は極めて冷静で理性的。PS‐1で荒っぽい口調で話す場面があるものの、誰に対しても慇懃に接し、思ったことをずばりと言ってしまうこともしばしば。周囲を振り回すマイペースな変わり者で、余程のことがない限り動じることはない。そのためか、強烈なキャラクターについていけずに複数の部下に辞められてしまったため「人材の墓場」と呼ばれている。しかし罪を自覚しない非道な犯人などに対しては怒りが頂点に達すると怒号を放ち(主に声のトーンが変わる)、顔を震わせて「激昂」する激情家の一面も持つ[6][7]。
- 観察力、洞察力、記憶力に優れ、分析能力や推理力も非常に高く、時には誰も疑問に思わないような些細なことを足掛かりにして捜査を開始する。出世、手柄には全く興味を示さず、あくまで事件の真実を明らかにすることに重きを置く。「人は犯した罪を法で裁かれなければいけない」を信条に、個人的感情よりも警察官としての矜持を貫く強い信念と正義感の持ち主で、組織的・政治的利害や事情に関係なく一片の妥協もなしに真実を追求する姿勢から、不祥事を公にしたくない上層部と対立し圧力がかかることもしばしば。事件解決のためなら時に違法行為も辞さない強引な手段に訴えることもあり、小野田は「杉下の正義は暴走する」と指摘している(S.6-最終話)。自らの正義や止むを得ない事情で罪を犯した人間であっても、犯罪を正当化しようとは決してせず、情に流されることはない(S.2-17、S.5-1、S.7-2,最終話、S.8-14等)。この点についてたまきから「昔から四角四面で成長がない」と言われたこともあったが(S.2-10)、状況や法律の関係で逮捕を見送ったり自首を勧める等右京なりの柔軟さも見せる(S.4-12、S.5-1、S.8-14、劇場版II等)。人命が失われる事態を嫌うため、拳銃は決して携帯せず、警察官の義務である射撃訓練すらしないほど嫌っている(S.2-4)。また、不測の事態に備え、白手袋(S.6-10)や紐付きの指錠(S.7-11)を携帯している。この他、先述の信条や人命を尊重する精神から、自殺で幕を引こうとしたり自分の命ごと狙った相手を殺そうとするような類の犯人に対しては否定的で(S.1-最終話、S.8-8、S.9-2等)、時には「罪を償わずに死んで楽になろうというのは、一番やってはいけないことです!」と犯人を叱責することもあったが(S.7-10)、犯人の自殺を阻止した結果、射殺されるという結末を迎えた時は薫に自分の行動が本当に正しかったのか問いかけた(S.3-9)。
- プライベートはと言うと「夜飲まないと眠れない」ほどかなりの紅茶通[8]である。カップに紅茶を注ぐ時に、ポットをかなり高い位置に引き上げてまた戻すという、独特な注ぎ方をする[9]。ワサビ多めのお茶漬けを好み、苦手なものは梅干しと酢豚のパイナップル(S.4-12)など(S.1-7では梅干入りカクテルを飲んでいる)。PS.では喫煙するシーンがあった。趣味はチェス、落語、クラシックレコード鑑賞など。特に落語は同じ趣味をもつ米沢とカセットテープの貸し借りをしたり、話が盛り上がることもしばしばである。中学時代に書いた推理小説が大学の推理小説サークルの同人誌に掲載されたことがある(S.4-8)。幽霊や超能力に非常に興味があり、幽霊の噂や目撃談に食いつくものの、幽霊を実際に目撃した経験がないことを悔しがっていた。ただし、本人は気づいてないが幽霊の少女と遭遇したことがある。(S.11-18)
- 手先が器用で、リンゴの皮剥きを綺麗にこなし(S.4-18)、ピアノが弾け(S.3-15)、携帯メールや電卓の操作も早い(S.4-19、S.10-4、S.11-6)[10]。多少ではあるがピッキングの技術も持ち合わせる(S.11-1)。運動能力も高く、剣道(S.5-7)や護身術にも長けている。高い運転技術を持ちながらも(S.3-9)、相棒不在の場合を除き(S.3-2、S.7-10,15など)、普段は薫や尊、平時はたまきに運転を任せているが、S.11より愛車の日産・フィガロに享を乗せて自分で運転している[11]。
- 知能犯事件担当である捜査二課に出向させられただけあり幅広い知識を持ち、円周率の暗記(S.2-12)やワイン(S.5-9)、手話(S.5-11)、方言(S.6-10)、マジック(S.8-13)、複数の外国語を理解している。だが恋愛の機微を察することを不得手とする[12]。洞察力や推理力が高いため作家から気に入られることがある(S.6-3,7など)又、(S.12-2)では、教授から、「刑事にしておくのは、もったいない」などといわれることもある。
- 一人称は基本的に「僕」であるが、初期は「私」も使っていた。また、芝居をする場合は「俺」を使うこともある。口癖は、「はぁいぃぃ?」「おやおや」「細かいところまで気になってしまうのが僕の悪い癖」。「最後に一つだけ」と言って去り際の質問で事件の核心に繋がる情報を聞き出すこともしばしば。また、動揺すると「僕としたことが!」「迂闊でした!」と狼狽する。
所縁のある女性[編集]
- 宮部 たまき(みやべ たまき)
- 演 - 益戸育江[13](PS.1〜S.10-1)
- 小料理屋「花の里」(PS.では「新ふくとみ」)[14]女将。生年月日は不明だが、S.1時点で38歳。常に和服姿[15]で、誰にでも分け隔てなく接する物腰の柔らかい女性。
- 右京の元妻ではあるが、その後も右京のことを何かと気遣ってくれている「家族以上の存在」であり、右京の最大の理解者。右京と結婚していた頃、共にロンドンに滞在していた時期がある(S.1、S.2)。離婚理由は未だ不明で、本人曰く「頑固で不器用で天邪鬼な所に惚れ、頑固で不器用で天邪鬼な所が原因で別れた」らしい。
- 美和子とは違い基本的に事件には首を突っ込まないが、ふとした時に店で漏らす一言が右京に重要な手がかりを与えることも少なくない。また、元夫婦らしく、右京の考えていることを一発で当てたり(PS.2)、右京が「自信がない」と言った台詞から彼の着眼点を言い当てて右京を仰天させたりしていた(S.5)。尊にも友好的で、右京と尊の間を取り持とうとしたりする他(S.8-1、S.8-10)、尊と映画を観に行ったりしている(S.9-7)。
- 右京と薫だけがJR東日本の寝台特急カシオペアに乗ったことで不機嫌になっていたり、列車の発着時刻に妙に詳しかったりと隠れ鉄道ファンの節がある言動も見受けられるが、本人は否定している(S.6-10)。雷が大の苦手(S.2-3)。
- S.10-1で日本や世界各地を旅することを理由に突如「花の里」を閉店した。
- 理由は演じていたのが引退した為である。
- このことは幸子が「花の里」を引き継ぐまでは、S.10-12にて習慣から外れた出来事として右京が一時スランプに陥った要因とされている。
親族[編集]
- 杉下 花(すぎした はな)
- 演 - 原沙知絵
- S.4-16に登場。右京の遠縁で、ニューヨーク在住のフォトグラファー。
- ハーバード大学卒業、同大学院中退。頭脳明晰な点、人差し指を立てながらポイントを説明する癖、紅茶を入れる際の動作、理屈を並べたがる点やしゃべりだすと止まらない点[16]などは右京とよく似ている。後先考えずに行動することがあり、それが原因で警察に連行されたことや、犯罪に巻き込まれかけたこともある。右京の曽祖父と花の曽祖父が従兄弟同士に当たる関係である(公式ガイドブック掲載の系図メモより)が、たまきによると右京と再会すると必ず右京との家系関係の話で揉めるので、面倒を避けるために普段は「姪」と紹介している。
- たまきの営む小料理屋「花の里」の名前は彼女の名前に由来している。
脚注[編集]
- ↑ 1.0 1.1 1958年1月13日説もある
- ↑ 水谷はS.11-11で、エンドクレジットでは未表記ながら、右京とゲストキャラクターの一人二役で出演した。
- ↑ PS.までは警部補の設定であった。ただし、PS.1で伊丹が「警部殿」と呼ぶ場面がある。なお、現実の警察キャリアは、採用時に警部補、その後の研修等の終了で自動的に警部に昇任し、採用後7年以内に自動的に警視へ昇任、将来的には警視監まで昇るが、右京の場合は実質的に「昇任なし」という極めて特異なケースである。
- ↑ 国家公務員上級(当時)試験に合格 合格者の留学制度利用なら留学前に合格、違うなら帰国後
- ↑ この人事は、本来なら出世が約束される花形コース。
- ↑ 代表作は「つべこべ言わずに答えなさい!」「開き直るんじゃない!!」「まだわからないのですか!」「恥を知りなさい!」(S.4-最終話等)
- ↑ その他、理不尽な要求をする犯人に対して「できません!!」と叫んだり、稀に「**さん!(**には犯人役のゲストの姓が入る)」などと犯人の前で主に怒り口調で名前を叫ぶこともあるがこれらは激昂というよりは人の道に外れてしまった犯人に対して諭すニュアンスがある
- ↑ 水谷自身は元々コーヒー党だったが、本作がきっかけで紅茶好きになったという。
- ↑ 当初は普通に注いでいたが、回を重ねるごとに段々高くなっていった。熱い飛沫が自分の手に飛び散るところを我慢してやっており、水谷本人曰く「本能が刺激されてどれだけ高くまでいけるかやってみたくなった」(2008年4月30日放送の『スーパーJチャンネル』)という。また、S.5-2でペットボトルの水をコップに注ぐ時も同じ注ぎ方をしていることから、癖のようになっていると思われる。なお、水谷本人が撮影中に考案した注ぎ方で、「こんな風に注いだら、紅茶がおいしくなりそうだし紅茶の時間が楽しくなる、と思った」というが、紅茶の専門家から紅茶教室の生徒が真似をして困る、と抗議されかけた(朝日新聞テレビラジオ;2014年1月1日見出し面より)
- ↑ 電卓については左手でも早く操作できる(S.11-6)
- ↑ [410] 右京さんの車! そして広島で相棒展プレミア2開催!|P DAY プロデューサーブログ|相棒season11。ボディカラーは黒で相棒専用カラー
- ↑ 大学時代にフランス文学講義の担当教官にもその点を指摘され、恋愛絡みの内容が多いその科目の単位を落とした(S.7-15)。ただ本人は「大学時代は女の子とデートをしていた」と述べている(S.2-4)
- ↑ PS.1〜劇場版Iは旧芸名の高樹沙耶名義。
- ↑ S.4までの「花の里」の外観と所在地周辺の風景はシーズンごとに若干異なっていたが、S.5より固定された。
- ↑ 劇場版1でのランナースタイルと、S.8-14で盲腸で入院していた時のパジャマにガウン姿が例外。
- ↑ 警視庁を訪れた際、花に事情聴取を行った芹沢には「まるで杉下警部と話しているみたい」、三浦には「嫌なDNAだなぁ~」と言われている。また、彼女の物言いにカチンときた薫は、「この、ダブル右京が!」と毒を吐いた。