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[[Image:スマートフォン1.jpg|400px|thumb|[[スイーツ]]のスマートフォン]] '''スマートフォン'''は[[携帯電話]]機の一形態を指す用語である。 明確な定義はないが、電話やメールの他に[[携帯情報端末|PDA]]機能が付いた多機能携帯電話で、パソコンの特徴が取り入れられている携帯電話と表現される。あるいは[[インターネット]]との親和性が高い多機能[[携帯電話]]/[[PHS]]を差す。日本では「'''スマフォ'''」、「'''スマホ'''」と略される。[[タブレット (コンピュータ)|タブレット]]などとまとめられて「スマートデバイス」と呼ばれる。 == スマホ女子高生3割がネット出会い「実際に会った」 (2014年2月) == スマートフォンを利用する町内の[[JK画像3|女子高生]]の3割が、[[インターネット]]で知り合った相手と実際に会ったことがある-。里山の森林や、のどかな田園風景が広がる[[兵庫県]]南東部の人口約3万人の[[猪名川町]]で実施されたアンケート結果が、保護者に衝撃を与えている。 スマホが実現した都会と同じレベルの“危険性”に対処しようと、同町では中高生自身も参加しての「スマホサミット」を開催。スマホ利用の“自主ルール”づくりに乗り出した。 === “会える率”は大阪の2倍 === 1月18日。兵庫県猪名川町で中高生や県警、自治体関係者ら約320人が参加して開かれたのは、「INAGAWAスマホサミット」。 昨年2月に[[PTA]]や教職員でつくる猪名川町青少年健全育成推進会議が実施した教育現場のいじめに関するフォーラムで、中高生のスマホ利用をめぐる問題について生徒が自分でルールや対策を考える機会を作ろうと決まったことから、初めて開催された。 ここで発表されたのが、町内の全中高生(中学853人、高校505人)を対象に事前に実施した、スマホに関するアンケート調査の結果。結果をまとめた[[兵庫県立大]]の[[竹内和雄]]准教授によると、会ったことがない人とメールや[[LINE]]をした経験がある生徒は[[フィーチャーフォン]]利用者が29%なのに対し、スマホ利用者では59%と倍。スマホを1日3時間以上使う生徒も54%もいた。 衝撃を与えたのは、「ネットで知り合った人と実際に会った経験」に関する調査結果だ。フィーチャーフォン利用者では3%に過ぎなかったが、スマホを利用する生徒では17%。スマホ利用者のうち高校女子に限ると、実に30%にも達した。これは大阪府警の同様の調査結果(13%)の実に2倍以上に相当し、会場に集まった保護者からは驚きの声が上がった。 === 書き込み・投稿の「影響」には意識薄く === 今回、アンケートの質問項目は「1日に携帯電話を使う時間」や「個人情報を公開した、またはされたことがある」「インターネットで知り合った人と実際に会ったことがある」-など。生徒が自分で考え、学年と性別のみ記入する形式で、全員から回収した。 青少年によるLINEや[[フェースブック]]、[[ツイッター]]などの[[SNS]]の使い方をめぐっては、さまざまなトラブルが発生、社会問題化している。根底にあるのは、自分の書き込み・投稿が相手や社会にどのような影響を及ぼすかに対する子供たちの認識不足だ。 今回、アンケートから利用ルールづくりまで、一環して生徒たち自身に取り組ませたのは、「親や教師から押しつけられるより、自分たちで考える方が実効性は高い」(竹内准教授)とのねらいから。サミットではまず、アンケート結果を基に竹内氏と高校生らがパネルディスカッションを実施。その後は中高生7人ずつで計3つの班をつくり、スマホ利用のルールやトラブル防止策について話し合った結果をそれぞれが発表した。 === 「当たり前」の防止策だが…「気づいた」効果の大きさ === 生徒たちが考えたスマホ利用ルールやトラブル防止策は、「LINEのKS(既読スルー)を気にしない」「スマホの利用を止める時間を決める」「ダウンロード、アップロードする前に、立ち止まって考える」など。 大人からみれば当たり前のことばかりだが、サミットを主催した太田はるよ・町青少年健全育成推進会議会長は、「ネット上にも善悪の区別やルールがあることを、子供たちは知らなかった。自分たちで気づいたのは大きい」と強調する。 サミットの最後には、「自分たちでルールを作る(夜○○時まで/個人情報を書かない/心を広く)」「リアルのコミュニケーションを大切にする」「書いていいか、ダウンロードしていいか立ち止まって考える」-との3カ条から成る「INAGAWAAスマホ宣言」を採択。推進会議では今後、スマホ宣言を印字したパネルを町内全校に配布する予定だ。 参加した生徒らは、宣言をさらに具体化したスマホ使用のガイドラインの作成に意欲を示している。このガイドラインを基に、中学生が小学校でスマホの安心・安全な利用のための出前授業を行うことも検討しているという。スマホやSNSがこれだけ普及した今、小学生をそれらから遠ざけるのは困難。ならば、早いうちから正しい使い方を知ってもらおう、という発想だ。 町教委によると、サミットには隣の[[川西市]]や[[滋賀県]][[高島市]]など自治体のほか、[[奈良県]]と[[神戸市]]の団体からも問い合わせがあった。[[兵庫県警]]からはアンケートのデータ提供の依頼もあり、子供たち自身に考えさせるスマホ対策には注目が集まっている。 衝撃的なデータが明らかにされたスマホサミット。竹内准教授は閉幕を前に、会場にこう呼びかけた。 「スマホの悩み、トラブルを抱える子供は多い。気づいてやれるのは保護者。対処できなければ、知っている大人を探して相談しましょう」 ==オペレーティングシステム== *[[Android]] - Android社を買収した[[Google]]が開発しているOS。[[Linux]][[カーネル]]や[[WebKit]]、[[Dalvik仮想マシン|Dalvik]]と呼ぶ独自の仮想マシンなどで構成される。 *[[iOS (アップル)|iOS]](当初は OS X iPhone、その後 iPhone OS、現在 iOS) - [[アップル インコーポレイテッド|アップル]]が開発した自社ハードウェア専用のOS。[[Darwin (オペレーティングシステム)|XNU]]カーネルや[[Cocoa Touch]]、WebKitなど[[OS X|Mac OS X]]と共通するコンポーネントから構成されるが、[[ユーザインタフェース|UI]]は大きく異なり、バイナリ互換性はない。 *[[Symbian OS]] - [[S60]]や[[MOAP|MOAP-S]]などのUIレイヤと組み合わせて使用される。日本ではNTTドコモ向けの携帯電話([[フィーチャーフォン]])で多数採用されていた。[[ノキア]]の方針に伴いスマートフォン向けの採用は2011年に事実上停止された。 *[[BlackBerry|BlackBerry OS]] - 企業利用を念頭に、遠隔管理とアクセス、メッセージングに重点をおいたOS。初期のバージョンでは電話をかけることができなかった。 *[[:en:BlackBerry Tablet OS|BlackBerry Tablet OS]] - タブレット端末「[[BlackBerry PlayBook]]」専用OS。[[QNX]]をベースにしており、BlackBerry用アプリケーションの他、Android用アプリケーションも動作させることも可能。 *[[Windows Mobile]] - UIはデスクトップ版のWindowsと似ているが、バイナリ互換性はない。初期のスマートフォンでよく採用されたが、iPhoneやAndroidに押されシェアは低下している。日本では[[W-ZERO3]]シリーズの発売で広まった。 *[[Windows Phone 7]] - Windows Mobileを置き換えるMicrosoftの新しい携帯電話用OS。UIなどが刷新された。 *[[Windows Phone 8]] - Windows Phone 7の後継OS。[[Windows NT系|NTカーネル]]化、マルチコアCPU・SDカード・[[Microsoft DirectX|DirectX]]などのサポートが強化された。 *[[Palm OS]] - 現在は日本の[[ACCESS (企業)|ACCESS]]が[[知的財産権]]を保有している。PDAやスマートフォン登場初期に使われた。内蔵[[W-CDMA]]に対応していない。 *[[HP webOS]] - [[ヒューレット・パッカード|HP]](旧[[パーム_(企業)|パーム]]。現在はHPの一部門)のモバイル用OS。[[GNU/Linux]]とWebKitを中心に構成されている。 *[[bada]] - 韓[[サムスン電子]]の独自モバイルプラットフォーム。韓国語で「海」を意味する言葉からこの名前がつけられた。 *[[Brew MP]] - [[クアルコム]]が開発した途上国および新興国向け低スペック系スマートフォン用のOS。先進国には投入されない見込み。 *以下の3つのオープンソースプラットフォームは、Androidの寡占への懸念や新興国向けのコストダウンの需要などから主力キャリアやメーカーの注目を集め、2013年に端末が発売される見込みとなっている。 **[[Firefox OS]] - [[Mozilla Foundation]]が開発。[[KDDI]]や[[ソニーモバイルコミュニケーションズ]]が参入を表明している。 **[[Tizen]] - Linuxベースでサムスン・インテル・[[NTTドコモ]]などが開発に参加。ドコモが端末を発売予定。 **[[Ubuntu]] for Phones - 英[[カノニカル]]が開発。2013年に搭載端末が発売予定。 **[[:en:Sailfish OS]] - フィンランド[[Jolla]]が開発。2013年末に販売される予定である。またフィンランド3位の通信事業者[[DNA]]が導入を決定している。 ==機能== *[[パーソナルコンピュータ]]的な利用 **インターネットへの接続 ***[[World Wide Web|ウェブ]]の閲覧・[[電子メール|メール]]の送受信 ***[[フルブラウザ]] **[[Portable Document Format|PDF]]や[[Microsoft Word|Word]]・[[Microsoft Excel|Excel]]ファイルなどの閲覧 **メモ **文章作成 **第三者が開発したソフトウェアの追加 *[[PIM]](Personal Information Management - 個人情報管理)機能 **スケジュール(予定)管理 **ToDo(予約)管理 **住所録 *[[マルチメディア]][[プレーヤー]] **[[MP3]]などの音楽ファイルの再生 **静止画、動画の閲覧 **[[ボイスレコーダー|サウンドレコーダー]] *[[カメラ]] **[[デジタルカメラ]] **[[ビデオカメラ|ムービーカメラ]] *[[コンピュータゲーム|ゲーム]] *[[電子辞書]] *[[電子書籍]] *[[電卓]] *[[時計]](目覚まし時計) *[[グローバル・ポジショニング・システム|GPS]]([[自動車|車]]や[[オートバイ|バイク]]に固定したり持ち歩いたりして、実際[[カーナビゲーションシステム|カーナビゲーション]]アプリも配信されている。) **[[位置情報サービス]] *[[Bluetooth]]搭載で、無線音楽プレーヤーとしての利用や、自動車運転中のハンズフリー通話 *[[Wi-Fi]] *[[テザリング]] *[[QWERTY配列|QWERTY]]キーボード ==沿革== ===1996年=== [[DDIポケット]]が[[Pメール]]を提供開始した1996年、ヨーロッパでは[[ノキア]]が「Nokia 9000 Communicator」を発表した。これは、閉じた状態では縦長ストレート型携帯電話で、[[クラムシェル]](折りたたみ型筐体)を開けば640×200ピクセル画面及びQWERTYキーボードが現れるという、「携帯電話+PDA」を一台で実現したデバイスだった。これが、現在につながるスマートフォンの嚆矢であると考えられる。ただし、このとき「スマートフォン」という言葉はまだ存在しなかった。 PDA、[[携帯情報端末]]という言葉は1993年に[[アップル インコーポレイテッド|アップル]]が米国内で[[アップル・ニュートン|Newton]]という新ジャンルのデバイスを発売したときに付けられた造語・概念である。PDAという言葉・概念が一般化したのはその3年後の1996年に[[パーム (企業)|Palm]]が発売した「PalmPilot」のヒット以降である。PDAとしてスタートしたいわゆる[[Palm]]系デバイスは、紆余曲折を経て現在では電話・通信機能を持ったTreoシリーズとして脈々と続いている。 ===1999年=== 1996年とともに重要な年が1999年である。この年、日本では[[NTTドコモ]]により[[iモード]]がサービスインしている。 そして同年[[カナダ]]では、[[ブラックベリー (企業)|リサーチ・イン・モーション]] (RIM) が「[[BlackBerry|BlackBerry(ブラックベリー)]]」を発売した。これは、発売当初は電子メールの使えるキーボード付きポケットベルとでもいうべきもので、現在ではPIM機能の[[グループウェア]]とのセキュアなリモート連携・[[プッシュ型電子メール]]・音声通話機能や、インターネット上のウェブサイトの閲覧、さらに機種によってはマイクロソフトのOfficeアプリケーションファイルや[[PDF]]の閲覧・編集機能も備えたスマートフォンに変貌を遂げている。ブラックベリーは主に法人向けであり、2004年ごろから、米国のビジネスマンを中心に普及し、スマートフォンの米国でのトップシェアを誇っている。2006年にはNTTドコモが専用サーバ([[BlackBerry Enterprise Server]])とのセットで[[BlackBerry|BlackBerry8707h]]を法人向けに国内販売を開始した。2008年には、[[Post Office Protocol|POP]]・[[Internet Message Access Protocol|IMAP]]メールや[[Gmail]]等[[Webメール]]のプッシュ型電子メールに対応した、個人向けサービス[[BlackBerry Internet Service]]を開始し、2010年には[[iモードメール]]のメールアドレスにも対応させるべくBlackBerry用の[[spモード]]が提供されている。 ===影響し合うサブジャンル=== 現在スマートフォンと呼べるもの、または自称しているものは、商品展開において影響をお互いに与えていることが少なくない。 それまで独自の手描き入力「グラフィティ」をキーワードにしてきた[[Handspring]]は2002年1月に通話機能標準装備のPDAとして、初めてTreoシリーズを発売したが、初代となるTreo180(無印)には小型QWERTYキーボードを搭載した。これは前述のBlackBerryの影響である。ちなみにグラフィティ仕様のTreo180gも発売したが、後に終息した。 そのBlackBerryは、同年末以降に音声通話に対応した。これは、Treoシリーズあるいはその前身である[[Visor]]シリーズの通話オプションアタッチメントハード「[[VisorPhone]]」や、2001年12月に「[[HipTop]]」という名前で発表され2002年10月に「[[SideKick]]」として発売された通話可能製品の影響がある。 「[[Sidekick (PDA)|Sidekick]](HipTop)」<!--米TVドラマHEROESで登場人物が持っている-->は2002年1月の見本市・[[International CES]]では「音声通信ができるBlackBerry」という捉えられ方で歓迎された。しかし、US200ドルを下回る低価格製品であり、カメラ機能はDDIポケットが自社PHS用に発売していた「[[トレバ]]」というオプションハードとそっくりの外付けオプションだった。日本国内においては既に1999年9月に携帯電話 (PHS) [[VP-210]]が内蔵カメラを搭載しており、その後各社・各キャリアが追随していったため、その目で見ると「スマートフォンなるもの」としては見劣りする。 ===イメージング機能=== イメージング機能をスマートフォンの要素と考えるなら、2002年に欧州の[[ボーダフォン]]へ対してノキアが「Nokia 7650イメージング・フォン」を出荷した時期が、現代的なスマートフォンのスタートだと捉えることも可能だろう。 同じ2002年の12月には、「Sanyo SCP-5300」が米国内では初めてとなるカメラ内蔵型携帯電話として発売されている。 そしてこれらの状況を受けて、米国で好調だったTreoシリーズが2003年、Treo 600でカメラ機能を初めて内蔵し、VGA撮影可能なカメラと通話およびメッセージングが可能な携帯電話、そしてQWERTYキーボード搭載のPDA機能を集約したデバイスとして登場している。 ===Windows Mobile=== その2002年、SideKickの発売元である[[T-モバイル|T-Mobile USA]] (VoiceStream Wireless) は、OSとして[[Pocket PC Phone Edition]]を搭載した携帯電話をUS549.99ドルで発売している。2002年時点では米国市場の受け取りかたはまだ、「PDAであるPocketPCに通話機能が付いた」というものだった。しかし、その流れを汲むWindows Mobileベースの[[W-ZERO3]]などのスマートフォンは、ユーザーインターフェースとファイルシステムにおいて、PCとの親和性から2007年から現在まで、一つの大きな製品群となっている。Palmデバイスを先祖に持つTreoも、今ではWindows Mobileのデバイスである。またPalmデバイスの製造を請け負っていた台湾のメーカー[[HTC (企業)|HTC]]も、スマートフォン、Pocket PCのメーカーとして躍進著しい。 2009年、Windows Mobile 6.5を発表、端末がリリースされた。これまであまり変化のなかった、待ち受け画面であるToday画面が刷新され、Titaniumという感性スクロール、大型アイコン、透明コントロールを用いた斬新なものになった。これはランチャーとしての機能と、ガジェットの機能を組み合わせたもので他のプラットフォームには見られない特徴があったが、一般的にはこの変化は付け焼刃的な改良という受け取り方をされていた。その他、ハニカム構造のスタートメニュー、大型化された標準メニューコントロールなど、フィンガーフレンドリーにしようという意図が見られ、静電容量タイプのタッチパネルにも対応し、端末も発売された。 ===iPhone=== 2007年、アップルが米国で「[[iPhone]](アイフォーン)」を発売した。[[OS X|Mac OS X]] から派生したiPhone OS(現[[iOS (アップル)|iOS]])を搭載し、[[マルチタスク]]非対応(OS4.x以降は制限付きで対応)、アプリケーションのインストールは公式サイトの[[App Store]]経由のみなどの制限が課され、従来のスマートフォンとは一線を画した、日本の高機能携帯電話に近い仕様が特徴である。 2008年7月11日になって[[第三世代携帯電話]]に対応の「iPhone 3G」が日本でも[[ソフトバンクモバイル]]から発売された。発売3日間で、全世界でiPhone 3G本体100万台の売り上げ、800本以上のソフトのリリース、1000万本のiPhone用ソフトのダウンロードを達成など、発売当初から注目を集め、日本のスマートフォン市場を拡大させ、2011年10月14日からは[[KDDI]] / [[沖縄セルラー電話]][[連合]]([[au (携帯電話)|各auブランド]])も参入した。 ===Android=== AndroidはGoogleおよび[[オープン・ハンドセット・アライアンス|Open Handset Alliance]](オープン・ハンドセット・アライアンス) (OHA) を中心として開発が進められているオープンソースの携帯端末用のプラットフォームである。OHAにはKDDIや NTTドコモ、クアルコム、[[インテル]]、モトローラ、HTCといった携帯電話関連の企業が名をつらねている。 Googleが中心となっているため、Googleのアプリケーションが中心のスマートフォンOSでGmail、[[Googleカレンダー]]、[[YouTube]]等のGoogleのサービスが利用可能である。また[[Android SDK]] (アンドロイド開発キット)と[[Eclipse]]([[統合開発環境]])を使ってWindowsでもMacでも簡単にアプリケーションの開発ができ、審査等なしに、apkファイルを読み込むだけでAndroidスマートフォンへのアプリケーションのインストールが可能である。また[[Google Play]](旧称 [[Android Market]])といわれる、アプリケーションのポータルも立ち上がっている。 2008年には米国でAndroid OSを搭載した[[T-Mobile G1]]が発売され、2009年7月10日には日本でもNTTドコモから[[HT-03A]]というAndroid搭載スマートフォンが発売され、注目を集めた。 2010年4月にNTTドコモから[[SO-01B|XPERIA(SO-01B)]]が発売され、その後ドコモからは[[SH-10B|LYNX(SH-10B)]]、ソフトバンクモバイルからは[[SoftBank X06HT]]、auからは[[IS01|IS01(SHI01)]]などが順次リリースされた。 2010年代前半にシェアを伸ばし、スマートフォン市場の過半数を占めるまでに成長。市場はAndroidとiOSの2強による寡占状態となった。 ===Windows Phone=== 2010年に入り、米[[マイクロソフト]]からWindows Phone 7が発表され、同年9月にリリースされた。これまでのWindows Mobileとは異なり、アプリケーションのインストールはMarketplaceからに限られる。 また、Windows Phone 7は、マイクロソフトの3スクリーン(PC、TV、モバイル)戦略の一環で重要な位置を占めており、新しい開発環境では、PC、Xbox、Windows Phoneで共通のプログラムが動く。これも他陣営には見られない特徴である。 2012年に発表されたWindows Phone 8は、同年の年末商戦で北米などの主要市場(日本を除く)で本格的に売り出され、ノキアの[[:en:Nokia Lumia 920|Lumia 920]]などは一定の成功を収めた。しかしプラットフォームのシェアではAndroidやiOSに大きく差をつけられ、Windows Mobile時代よりも減少している。 ==日本での状況== 日本では1990年代以前に[[東芝]]「[http://www.toshiba.co.jp/about/press/1997_02/pr_j2701.htm GENIO]」や[[京セラ]]「[[DataScope]]」「DataScope for DoCoMo」、[[パナソニック]]「ピノキオ」といった、“PDA的要素を付加した携帯電話/PHS”はいくつか発売されたが普及は進まず、むしろ一般の携帯電話([[フィーチャー・フォン]])の高機能化を受け入れるユーザー層の増加が目立った。しかし、3G(第三世代携帯電話)の普及にともなって、日本国外で生まれたカテゴリーであるスマートフォンを日本語化して発売することが可能になり、2004年には[[ボーダフォン]]日本法人(現ソフトバンクモバイル)からノキア「[[Nokia 6630|Vodafone 702NK]]」が、2005年にはNTTドコモから[[モトローラ]]「[[FOMA]] [[M1000]]」が発売された。また同じく2005年に、[[シャープ]]と[[ウィルコム]]が[[Pocket PC|Windows Mobile 5.0 for PocketPC]]を搭載した日本独自開発の「W-ZERO3」シリーズを出すなどの動きがあり、このころ日本でも本格的なスマートフォンが普及するきざしが出始めた。日本国外製の3G対応のスマートフォンを個人輸入するユーザーもいた。 日本では携帯機器に特化したインターフェースを持ったiPhoneの登場によって、ビジネスマンやマニア層以外の一般の人々にスマートフォンが受け入れられるようになった。後発のiPhoneに追い抜かれた形となったWindows Mobile陣営は、新たにWindows Phoneプラットフォームを立ち上げ、マルチタッチを生かしたインターフェースを搭載するなど、これに追随する動きを見せている。また、Android陣営もWindows Mobile陣営と同様の動きを見せている。 日本では、2009年以前では[[電気通信事業者|キャリア]]が提供している携帯電話向けのWebやメールのサービス(iモードや[[EZweb]]、[[Yahoo!ケータイ]])との相性が悪く、キャリアから携帯電話用ドメインのメールアドレスが提供されない場合、『スパムメール対策に携帯電話用ドメイン以外からの電子メールをメールフィルターでブロックしている人』にメールを送信する場合は除外設定をしてもらうなどの対応をしてもらう必要がある。またキャリア側が何らかの対策を行わない場合、PC等からの接続を許可していない携帯電話向け[[ウェブサイト]]を閲覧できない場合も存在する。そのため、“マニア向けなガジェット”に留まっていた。特に携帯電話におけるプッシュ配信型のメールサービスと、既存のPC同様の[[POP3]]やIMAPをベースとしたスマートフォンのメール機能の使い勝手の違いは大きい。これはスマートフォンが、電話付きの超小型PCであり、'''携帯電話とは似て非なるもの'''であることに原因している(PCから[[公式サイト (携帯電話)]]や一部の[[勝手サイト]]にアクセスすることは出来ない)。また、ユーザーサイドでもスマートフォンを活用できずに、従来からの日本型高機能携帯電話に戻ってしまったり、ネットブックとデータ通信の組み合わせに移るユーザーもいた。 しかし、2010年の後半からは、spモードなどスマートフォンでのプッシュ型のキャリアメール対応や、[[FeliCa]]や[[ワンセグ]]、[[赤外線]]、[[緊急地震速報]]のように日本型高機能携帯電話の要素を取り入れたスマートフォンが日本のメーカーから次々と発表されている。また、近年では操作性の向上を目的として、一部[[AQUOSケータイ|AQUOS PHONE]]([[IS11SH]](CDMA SHI11)および[[IS14SH]](CDMA SHI14)、007SHなど)、および[[INFOBAR C01]](CDMA SHX12)などのようにテンキーを備えた「ガラパゴスケータイのような形状をしたスマートフォン」(SoftBankでは二つ折りタイプの[[SoftBank 007SH|007SH]]を「'''スマ'''ートフォン」と「'''ケー'''タイ」で「スマケー」と呼称)が登場している。ソフトウェア面においても、Twitterやmixiだけでなく、[[モバゲー]]や[[GREE]]といった人気SNSもスマートフォンへの対応しスマートフォンへの人気を急速に高めている。そのため2011年上半期には携帯電話新規販売台数の約半数がスマートフォンとなった。 このような、フィーチャーフォンの機能を持つ機種を「[[ガラケー|'''ガラ'''ケー]]のような'''スマ'''ートフォン」として「'''[[ガラパゴススマートフォン|ガラスマ]]'''」と呼ぶ事がある。この場合、対義語としてそのような機能を搭載していない機種をグローバルスマーフォン、「グロスマ」と呼ぶ。 ヤッターマンの者はモニターが半分のようだ。2015年11月24日のスッキリで語っていた 多くの通信帯域を利用するスマートフォンの急速な普及により、携帯電話回線の電波帯域不足が問題となっている。各通信事業者は、当面は[[無線LAN]]へのオフロード(携帯電話のデータ通信を無線LANを介して光回線に迂回させる)でしのぎ、[[Long Term Evolution|LTE]]や[[モバイルWiMAX]]といった、電波効率のよい次世代の通信方式への展開を急ぐ考えである。 ;2012年の状況 インプレスR&Dの調査によると、2012年10月現在、日本のスマートフォン普及率は39.9%で、5ヶ月で10%普及率が上昇している。 端末の開発をスマートフォンにシフトした国内メーカーだが、シェアはアップルとサムスン電子の二強が半分を占め、残りのシェアを奪い合うこととなり、部品確保に苦戦している。 高い工作精度が必要な部品については日本メーカーの使用率が高いが、半導体チップは米[[クアルコム]]が独占している。供給は、アップルとサムスン電子が優先されるため、周回遅れで市場参入した日本メーカーは販売台数を搾らざるを得ない状況となっている。各キャリアも、人気のある端末をリリースする事が事業戦略にかかわるため、以前の様に国内メーカーと密な関係を続けられず、人気の高い海外製スマートフォンを主力商品としている。 ==日本国外の状況== 日本国外ではHTCやRIM、パームやノキア、[[サムスン電子]]などが多数機種を出しており、一定の市場を形成している。Symbian OSや[[Windows CE|Windows Mobile for SmartPhone]]など専用の[[オペレーティングシステム|OS]]も作られており、他にもPalm OSや[[PocketPC|Windows Mobile for Pocket PC]]などPDA用OSを一部改良し搭載された機種も存在する。さらにスマートフォン向けに作られた[[アプリケーションソフト]]も多数提供されている。PDA用OSを搭載した場合、それまでに作られたアプリケーションソフトが利用できるという利点がある。 [[インド]]の[[Micromax]]、[[インドネシア]]の[[Mitomobile]]、[[フィリピン]]の[[Cherry Mobile]]、[[アフリカ]]市場における[[Mi-Fone]]などのメーカーが出てきた。 ==アプリケーション== [[iPhone]]や[[Android]]などのスマートフォンは、[[ソフトウェア開発キット]] (SDK) が公開されており、開発者が自由にアプリケーションを開発・配布できるようになっている。 ただしiPhoneの場合、開発者は[[Apple Developer Connection]]に加入する必要があり、さらにアプリケーションの公開時にはアップルの審査を受ける必要がある。アップルの審査に通らないアプリケーションは公開できない。[[jailbreak]]により非認可のアプリが導入可能になるが、それを行った場合は保証対象外となる。Windows Phone 7においても、ソフトウェアのインストール元は[[Windows Phone Marketplace]]のみに制限されており、開発者はWindows Phone Marketplaceへの登録と審査を経る必要がある。 BlackBerryやAndroid、Windows Mobile(6.5以前)ではアプリケーションマーケット以外のアプリケーションもインストール可能だが、アプリケーションの配布を効率的に行うためにOS提供元が中心となったアプリケーション公開用プラットフォームが存在する。 *Android OS - [[Google Play]] *BlackBerry - [[Blackberry#BlackBerry app World|BlackBerry App World ]] *Windows Phone - Windows Phone Marketplace ==その他== ===スマートフォンに近い端末=== スマートフォンと同等の筐体や機能を備えるが厳密にスマートフォンではないものや、通話機能を備えていないデータ通信専用のPDA型や、小型ノートPCに通話機能を備えたものなどを記す。 主に、ウィルコムのW-ZERO3シリーズがヒットしたシャープ製端末に見られる。 ====スマートフォンライクな携帯電話端末==== スマートフォンではないが、スマートフォンに近い操作性の携帯電話や、スマートフォンをベースにOSをローカライズしたもの。 *NTTドコモ **[[docomo PRO series]] [[SH-04A]] - シャープ製。「docomo PROシリーズ」のひとつ。QWERTYキーボードを備える。 **docomo PRO series [[SH-03B]] - シャープ製。SH-04Aの後継機。 **[[docomo PRIME series]] [[F-04B]] - [[富士通]]製。「docomo PRIMEシリーズ」のひとつ。ダイヤルキー部分を分離した状態でQWERTYキーボードを備え、スマートフォンと遜色ない操作が可能。 **docomo PRO series [[N-08B]] - [[NEC]]製。QWERTYキーボードを備えたスマートブック型iモード端末。通話にはヘッドセットが必要。 **docomo PRO series [[SH-05C]] - シャープ製。「docomo PROシリーズ」のひとつ。「[[AQUOS SHOT]]」。光学3倍ズーム搭載の1410万画素CCDカメラとフルタッチパネルを備える。 **docomo PRO series [[SH-06C]] - シャープ製。「docomo PROシリーズ」のひとつ。SH-05Cをベースに530万画素CMOSカメラとプロジェクターを備える。 **[[SH-08C|TOUCH WOOD SH-08C]] - シャープ製。素材に四万十ヒノキを使用し、フルタッチパネルを備える。一見スマートフォンと遜色ない。 *ソフトバンクモバイル **[[SoftBank 922SH]] - シャープ製。通称「インターネットマシン」。QWERTYキーボードを備えた、前述のSH-04Aのコンセプトの先駆け。 **[[SoftBank 930SC]] - サムスン電子製。[[Samsung Omnia]]の筐体をベースに、OSを日本向けに独自OSを搭載している。韓国向けのOmniaも独自OSを搭載している。 **[[SoftBank 931SC]] - サムスン電子製。OMNIA POP。 **[[SoftBank 940SC]] - サムスン電子製。OMNIA VISION。 **[[SoftBank 941SC]] - サムスン電子製。Samsung WaveもしくはSamsung Galaxyの筐体をベースに、OSを日本向けに独自OSを搭載している。 *KDDI/沖縄セルラー電話(auブランド) **[[Sportio water beat]](CDMA SHY01) - シャープ製。通称「(フル)タッチスタイル防水ケータイ」。全面タッチパネル液晶を搭載。OSには[[BREW]]から拡張したau独自の[[KCP+]]を搭載する。 **[[biblio]](CDMA TSY01) - 東芝製。通称「電子ブックケータイ」。QWERTYキーボードを備え、OSには上記のSportio water beat同様KCP+を搭載する。 ====スマートフォンに近い携帯情報端末 (PDA)==== *NTTドコモ **[[exire|exire・exire II]] - [[日本電気|NEC]]製。インターネット及び電子メール専用の[[DoPa]]端末。 **[[SH-07C|ブックリーダー SH-07C]] - [[GALAPAGOS]]モバイルモデルをベースにし、FOMA通信機能を搭載した電子ブックリーダー。インターネットブラウジングが可能となる。 **[[ドコモ スマートフォン]] [[L-06C|Optimus Pad L-06C]] - LGエレクトロニクス製。Android OS 3.0搭載タブレット端末。Optimus Padのドコモ向け端末。ドコモ スマートフォンのラインナップには入っているものの、通話機能は備えていないが、内蔵カメラで[[Google Talk]]による[[インターネット電話|ビデオチャット]]が使用できる。 **[[Sony Tablet S]]、[[Sony Tablet P]]、ソニーが発売した初のandroid 3.xを搭載したタブレット端末。ソニー・コンピュータエンタテインメントの(SCE)のライセンスプログラム「PlayStation Certified」に世界で初めて対応したタブレット **[[SC-01D|GALAXY Tablet 10.1 LTE]] - サムスンエレクトロニクス製のandroid 3.2搭載の[[ドコモ タブレット]]シリーズの端末で。[[Long Term Evolution|LTE]]データ通信([[Xi (携帯電話)|Xi]])対応端末。 **[[F-01D|ARROWS Tab LTE]] - 富士通製のAndroid 3.2、GALAXY Tabと同様、LTE(Xi)対応タブレット端末。 *ソフトバンクモバイル **[[iPad]]・[[iPad 2]]・[[iPad (第3世代)]]・[[iPad (第4世代)|iPad Retinaディスプレイモデル]]・[[iPad mini]] - Apple製。iOS搭載タブレット端末。現行機種において通話機能は備えていないが、iPad 2から搭載された内蔵カメラで[[FaceTime]]によるビデオチャットが使用できる。 *KDDI/沖縄セルラー電話 **[[iPad (第4世代)|iPad Retinaディスプレイモデル]]・[[iPad mini]] - Apple製。iOS搭載タブレット端末。内蔵カメラで[[FaceTime]]によるビデオチャットが使用できる。 **[[SHT21|AQUOS PAD SHT21]] - シャープ製。Android 4.0搭載タブレット端末。通話機能は備えていない以外はスマートフォンと同等の性能。 *イー・モバイル **[[EM・ONE|S01SH/S01SH2]] - シャープ製。PocketPC。「EM・ONE/EM・ONEα」通話機能は備えていない以外はスマートフォンと同等の性能。 *ウィルコム **[[WS026T|WILLCOM NS(WS026T)]] - 東芝製。PocketPC。通話機能は備えていない以外はスマートフォンと同等性能。 *アステル **[[WorkPad 31J]] - [[IBM]]製。[[Garnet OS|Palm OS]]。通話機能は備えていない以外はスマートフォンと同等の性能。NTTドコモとの契約も可能。 *キャリア以外が販売 **[[iPod touch]] - アップル製。通話・データ通信・GPSを除けばiPhoneに近い機能を持つ。 **[[ウォークマン]]Zシリーズ - ソニー製。通話・データ通信・GPSを除けばAndroidスマートフォンに準じる。 **[[MEDIAS]] for BIGLOBE [[NEC-102]] - [[NECカシオ モバイルコミュニケーションズ]]製。[[BIGLOBE]]の3Gデータ通信とセット販売される。通話できない以外はMEDIAS [[N-06C]]と同等。 ====スマートフォンに近いモバイルPC==== *NTTドコモ **[[F-07C|LOOX F-07C]] - 富士通製(富士通モバイルフォン事業本部と同PC事業部の共同開発)。[[Microsoft Windows 7|Windows 7]]搭載[[UMPC]]とSymbian([[MOAP]]/[[オペレータパック|OPP]])フィーチャー・フォンが一体化したもの。[[2011年]]7月23日発売。 *ウィルコム **[[WS016SH|WILLCOM D4]] - シャープ製。[[Microsoft Windows Vista|Windows Vista]]搭載ネットブック。位置づけは'''MID(Mobile Internet Device)'''的な存在。通話には付属のヘッドセットやオプションのハンドセットが必要。 ===「スマホ症候群」=== スマートフォンの普及で「ストレートネック」にともなう症状(首の痛みや肩こり、ひどい場合は、めまいや吐き気)を訴える女性が増えている。 正常な首の骨は、重い頭を支えるために、前方向きに彎曲しているが、「ストレートネック」は、姿勢の崩れや慢性的な疲労により、カーブは失われ、まっすぐになってしまう。 ==脚注== {{脚注ヘルプ}} {{reflist}} ==関連項目== *[[スマート]] *[[スマートブック]] *[[携帯情報端末]] (PDA) *[[携帯機器]] *[[携帯電話・PHSの事業者一覧|国内外の携帯電話・PHSの事業者一覧]] *[[携帯電話]] *[[ガラパゴススマートフォン]] *[[日本における携帯電話]] *[[日本の携帯電話文化]] *[[アメリカ合衆国における携帯電話]] *[[モバイルブロードバンド]] *[[テザリング]] *[[モバイルオペレーティングシステム]] *[[Bluetooth]] *[[BYOD]] *[[Super Lemon]] {{デフォルトソート:すまあとふおん}} [[Category:スマートフォン|*]] [[Category:電話機]]