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*1991年8月 - 神奈川県相模原市相模原に'''株式会社ザ・アール'''を設立 | *1991年8月 - 神奈川県相模原市相模原に'''株式会社ザ・アール'''を設立 |
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ブックオフコーポレーション株式会社は、中古本販売チェーン「ブックオフ」 (BOOK OFF) を展開する企業。新古書店の草分け的存在で、業界最大手である。本社は神奈川県相模原市南区に所在。
ハードオフ(HARD OFF)やTSUTAYA(レンタルビデオチェーン)などのフランチャイジー(加盟店)でもある。子会社で新刊書店の青山ブックセンターも展開する。
目次
方針[編集]
それまでの古本屋の形をうち破り、「新古書店」と呼ばれる新しい古本屋の形態を作り上げた。店内はコンビニエンスストアの様な照明にし、店舗面積を広めにとり、さらに商品の臭いを抜くための対策を施し、古本業界ではタブーであった立ち読みも可能にした。これが受け入れられ、チェーンが爆発的に全国へと広がった。
しかしながら、2007年ごろから店舗数拡大の飽和状態にあり、既存店前年比も落ち込みが見られている。設立当初は参入に消極的であったブックオフオンラインやイーブックオフなどのウェブ店舗も、現在は積極的に展開している。創業地である相模原市では本社ビル近隣の古淵駅前店の傍らで、近隣店舗の淵野辺駅前店と相模原陽光台店が相次いで閉店するなど、方向転換を図っている。
また、古本屋の店先などに従来よく書かれている「本買います」という言葉は、店員が客より上の立場から言っているという点から、店員が客より下の立場からお願いする口調の「本お売りください」にした事が、成功の要因とも言われている。この「お売りください」というキャッチコピーは、創業当時にパートタイマーであった現会長の橋本真由美が考案したもので、現在では各地のブックオフとは無縁の古書店でも利用されている。しかし、顧客への訴求効果が薄れてきたため、2005年頃から店舗改装を機に、「お売りください」の看板を「買取センター」に順次変更している。
近年、インターネットの普及に伴いウェブからの買い取り(宅本便)サービスを広め、ブックオフの店舗に本を持っていかなくても済むようになった。
資本[編集]
2009年5月13日(決済は20日)に、それまで筆頭株主であった2社のアント・DBJ投資事業有限責任組合(14.52%、議決権で15.70%)と、Ant Global Partners Japan Strategic Fund I, L.P.(14.52%、議決権で15.70%)が、保有する株式をすべて、大日本印刷株式会社(0%→6.60%)とその子会社である丸善株式会社(0.51%→6.09%)と株式会社図書館流通センター(0%→3.86%)、さらに、株式会社講談社(0%→4.29%)、株式会社小学館(0%→4.29%)、株式会社集英社(0%→4.29%)に株式を譲渡し、大日本印刷株式会社が筆頭株主となった。2011年5月27日に、ハードオフが株式を7.06%取得し、筆頭株主となった。
CI[編集]
マスコットキャラクターは「よむよむくん」。また、長らくタレント清水國明をイメージキャラクターとして起用していたが、清水の実姉である橋本真由美が、当時ブックオフの常務取締役であったことが縁で起用された。なお、橋本は2006年6月24日付でブックオフの社長に就任した。パートタイマー出身者が東証一部上場企業の経営トップに就くのは、非常に珍しいことであるとして、脚光を浴びた。
現在は、特定のタレントを起用せず、「捨てない人のブックオフ」をキャッチコピーに、ポスター広告やテレビCMを展開している。
沿革[編集]
- 1990年5月 - BOOK・OFF直営1号店(神奈川県相模原市)開店
- 1991年8月 - 神奈川県相模原市相模原に株式会社ザ・アールを設立
- 1991年10月 - BOOK・OFF全国フランチャイズ展開開始
- 1991年11月 - BOOK・OFF加盟店1号店をオープン
- 1992年6月 - 商号をブックオフコーポレーション株式会社に変更
- 1997年6月 - 「100人の社長を育てる」構想により、株式会社ブックオフリパブリックを皮切りに株式会社ブックオフファクトリー、株式会社ブックオフウェーブ、株式会社ブックオフエヴァの計4社が分社化される(現在はすべてブックオフコーポレーション子会社化)
- 1998年5月 - BOOK・OFF海外1号店(ハワイ店)をオープン
- 1998年7月 - 本社を現在地に移転
- 1999年3月 - 中古書店として日本最大(530坪)の町田中央通り店をオープン
- 1999年4月 - 社内で初めて、古本以外の業態である子供服部門「キッズグッズ」(現ビーキッズ)を開始
- 2000年11月 - ブックオフの旗艦店となる原宿店をオープン
- 2002年10月 - 子供服部門の「ビーキッズ」やスポーツ部門の「ビースポーツ」などを、子会社であるリユースプロデュース株式会社へ譲渡
- 2004年3月16日 - 東京証券取引所市場第二部に上場
- 2005年3月1日 - 東京証券取引所市場第一部指定
- 2007年8月 - ECサイト「ブックオフオンライン」営業開始
- 2007年9月 - 年間平均1億円前後の赤字店舗であった原宿店を閉店。旗艦店としてその役目を終える
- 2007年10月1日 - Tポイントのサービス提供を開始。
- 2008年5月 - 関東最大級のブックオフ秋葉原駅前店をオープン。ブックオフ単体での1日の売上高として最高の約1,177万円を記録する
- 2008年11月 - 受け皿会社となる子会社を設立し、青山ブックセンターの営業譲受
- 2009年11月 - 複合店として最大規模(1,451坪)である、ブックオフスーパーバザー カインズモール名古屋みなとをオープン。複合店での1日の売上高として最高の1,420万円を記録する
- 2010年4月 - 同社最大の子会社であるリユースプロデュースを吸収合併。
- 2010年9月30日 - 契約期間満了に伴いTポイントサービスを終了。
店舗[編集]
全国に1093店舗(2009年3月現在)。米国、フランス、カナダ、韓国にも事業展開し、ニューヨーク店、ロサンゼルス店、ハワイアラモアナシロキヤ店、パリ・オペラ座店、バンクーバー店、ソウル駅店など海外店舗は2008年現在9店舗ある。
フランチャイズ展開店舗名[編集]
- BOOK・OFF(ブックオフ) - 書籍・CD・DVD・ビデオ・ゲームの買取・販売
- B・KIDS(ビーキッズ) - 子供服古着・ベビー用品・マタニティ用品の買取・販売
- B・SPORTS(ビースポーツ) - 中古スポーツ用品・アウトドア用品の買取・販売
- B・STYLE(ビースタイル) - 婦人古着・小物の買取・販売
- B・LIFE(ビーライフ) - 中古雑貨・インテリア・ギフト商品の買取・販売
- B・Select(ビーセレクト) - 中古貴金属・腕時計・アクセサリーの買取・販売
- ブックオフ中古劇場 - 上記業態の大型複合店舗の総称。全国に数店舗を展開
- ブックオフ スーパーバザー - 上記業態の大型複合店舗の総称。中古劇場とは違った雰囲気の店舗として展開。
(HARD・OFF、OFF・HOUSE、MODE・OFF、Garage・OFF、JUNK・HOUSE、BOX・SHOP、Hobby・OFFは、ハードオフコーポレーションがフランチャイザーとして展開している)
特色のある店舗[編集]
インターネット店舗[編集]
ブックオフのインターネット店舗としては、2007年運営開始のブックオフオンライン(ブックオフコーポレーション100%出資)がある。
ブックオフオンライン創業前に、ブックオフコーポレーションの起業家支援制度によって独立した黒田武志が創業した会社・イーブックオフ(現在のネットオフ)が同種の営業を営んでいたが、カルチュア・コンビニエンス・クラブとの資本提携・社名変更などを経てブックオフからの独立を果たしている。
問題点[編集]
売上水増し及び坂本CEOへの個人リベート問題・社員へのセクハラ問題[編集]
2007年5月9日に、週刊文春に掲載された記事を発端として、子会社を通しての不適切な売上水増し(粉飾決算)問題と坂本孝CEOのリベート問題が発覚した。 その後、ブックオフは調査委員会を設置し内部調査を開始。そして、2004年12月と2006年2月の2回にわたって、合計2,206万円の不適切な売り上げ計上の水増しがあったことを発表し、また坂本代表取締役会長兼CEOについては、1993年5月から2001年5月までの8年間に、丸善から約7億4,200万円の個人リベートを受け取っていたことを発表。坂本CEOは、当初この半分を自主的にブックオフに返還する意向を示していたが、後日、全額を返還すると訂正した。同年6月23日に坂本CEOは引責辞任し、橋本COOは代表権のない取締役会長に異動、新社長には執行役員企業戦略担当で戦略部門長の佐藤弘志が就任した。
また、その後、坂本によるセクハラ問題も浮上し、同年7月25日の調査委員会の報告により、セクハラ行為があったことが判明した。坂本本人も、セクシャル・ハラスメント、パワー・ハラスメント行為、コンプライアンス意識が低い言動があったことを認めた。
その他の問題点[編集]
- 漫画家の小林よしのりは、著書ゴー宣・暫にて、「ブックオフはわしら漫画家を食えなくしていく。ブックオフはただの文化破壊でしかない」と述べている。
- 映画『凶気の桜』では、個人経営の「古き良き」古書店が、大型チェーン店に駆逐されていくことに批判する内容が含まれ、ブックオフが実名で登場する。
関連会社[編集]
- ハードオフコーポレーション - 創業者間の個人的な繋がりなどから友好関係にある。この為、フランチャイズに相互加盟しており、フランチャイズ店舗でも併設している事が多い。またロゴマークや店内レイアウトにも共通性がある。
- リユースプロデュース - かつて、婦人服や子供服など、ブックオフ事業以外のリユース事業を運営していたブックオフの子会社。
- ブックオフオンライン - Web店舗にて、書籍・CD・DVD等の買取および中古販売を展開
- 青山ブックセンター(abc) - 東京の新刊書店。六本木・青山などの一等地に出店。ファッション・広告・建築・音楽の分野を得意とする。
関連書籍[編集]
- 大塚桂一「ブックオフ革命」(1994年) ISBN 4-8871-8271-6
- 小田光雄「ブックオフと出版業界―ブックオフ・ビジネスの実像」(2000年)
- 村野まさよし・坂本孝・松本和那「ブックオフの真実――坂本孝ブックオフ社長、語る」(2003年)対談
- グロービスMBA ブックオフ探検隊「ブックオフ 情熱のマネジメント」(2004年)
- 小林成樹「挑戦 何が起業の成否を分けるのか」(2000年) ISBN 4-478-37297-7
関連項目[編集]
- せどり
- 古物
- 古物商
- 古本
- 古本屋
- 新古書店
- ゾッキ本
- カメレオンクラブ - かつてブックオフがフランチャイジー契約していた中古ゲーム販売店。古本を売っている店舗もある。
- Second Life - 仮想空間内にブックオフセカンドライフ店を出店していた。
- SUGOCA、はやかけんも利用可能。その後、直営店を中心にJR系のIC乗車券を本格的に導入している。
主な同業他社[編集]
- ブックマーケット(株式会社エーツー) - 業界第2位
- 古本市場(株式会社テイツー) - 業界第3位
- ブックマート
- ブックアイランド
- ゲオ
- まんだらけ(株式会社まんだらけ)
- 満遊書店(有限会社満遊書店 有限会社アゲイン 有限会社グッドニュース 有限会社グッドホエールズ 等)
- ネットオフ