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スターバックス コーヒー ジャパン 株式会社
Starbucks Coffee Japan, Limited | |
本社所在地 | 東京都渋谷区神宮前二丁目22番16号 |
設立 | 1995年10月26日 |
業種 | 飲食業 |
事業内容 | コーヒーストアの経営 コーヒー及び関連商品の販売 |
代表者 | マリア・メルセデス・エム・コラーレス (代表執行役COO兼CEO) |
資本金 | 83億3,574万円(2006年3月31日現在) |
売上高 | 679億3,700万円(2006年3月期) |
従業員数 | 1769人(2006年3月期末) パート・アルバイト1万2274人 |
決算期 | 毎年3月 |
外部リンク | www.starbucks.co.jp/ |
スターバックス(Starbucks)は、1971年にアメリカ合衆国ワシントン州シアトルで開業した、世界規模で展開するコーヒーのチェーン店である。1986年に、エスプレッソをメイン商品としてテイクアウトと歩き飲みが可能なスタイル(シアトルスタイル)でのドリンク販売を初め、後に北米地区全土に広がったシアトルスタイルカフェ・ブームの火付け役となった。2005年現在、世界30カ国に展開しており、日本には1996年に第一号店を出店。ミルク入りコーヒーにもエスプレッソを使用する新鮮な味わい、近代的でおしゃれな雰囲気の店舗や、店内禁煙制の導入、オープンテラスの併設などから人気を集め、日本でカフェブームが起こるきっかけとなった。日本法人はスターバックスコーヒージャパン株式会社(株式会社サザビーリーグとの合弁)。
店名の由来は、シアトル近くのレーニア山にあったスターボ (Starbo) 採掘場と、ハーマン・メルビルの小説『白鯨』に登場する一等航海士スターバック (Starbuck) の名から。日本ではスタバとも略称される。企業ロゴには、船乗りとの縁が深いセイレーン(ギリシャ神話に出てくる人魚)が用いられている。なお、シアトルにある1号店のみは、開店来の色調(茶色)とデザインを採用しており、他のチェーン店とは異なる。
目次
概要[編集]
1971年に開業して以来、シアトルのありふれたコーヒー焙煎の一会社にすぎなかったスターバックス社は、1986年に最大の転機を迎えた。この年にハワード・シュルツ(1982年入社)が、エスプレッソを主体としたテイクアウトメニューの店頭販売を開始。これが、シアトルの学生やキャリアウーマンの間で大人気となり、瞬く間に流行した。同業他社もこれに倣い、同様のスタイルのコーヒー店が急増した。当時のアメリカではイタリア流のファッションや食事が流行しつつあり、イタリア式のコーヒーである、エスプレッソを主体とするこれらの「シアトル系コーヒー店」はブームに乗ってすぐに北米全土に広がり、シアトルスタイルというコーヒーおよびコーヒー店のスタイルとして定着した。なお、シュルツは1987年に本社を購入している。
メニューの特徴[編集]
スターバックスのメニューの特徴としては
- エスプレッソコーヒー(アラビカ種)がメイン商品
- ホットドリンク、アイスドリンクともにテイクアウトが可能。立ち飲みや歩き飲みしてもこぼれないよう、蓋やストローがついた容器を採用。
- フラペチーノ
- 飲み物のカスタマイズが細かく出来る(豆乳をスターバックスで最初に始めたのは日本である)
- セルフサービス
などが上げられる。
メニュー・サイズの名称[編集]
また、スターバックスでのサイズやドリンクメニューの名称は、それまでのコーヒー店と違って、イタリア語あるいは英語・イタリア語の混成語が多用されている。ドリンクサイズは、Sに相当する「Short/ショート」(アメリカなどではショートは販売されているがメニューにはない)、Mに相当する「Tall/トール」、Lに相当する「Grande/グランデ」と呼ばれる。更にその上にはLLサイズに相当する「Venti/ベンティ」も存在する。また、カフェラテやカフェモカなどのメニューの名称は、スターバックスをはじめとするシアトル系コーヒー店が使用したことで市民権を得た。
主力商品であるカプチーノやカフェラテに入っているエスプレッソの量は、ショートサイズもトールサイズも1ショットである。グランデサイズになるとエスプレッソのショット数が2ショットとなる。よって、コーヒー感の強いドリンクが欲しい場合は、ショートかグランデサイズを注文するか、別料金でエスプレッソを1ショット追加するのがよい。
主なドリンクメニュー[編集]
- スターバックスラテ(カフェラテ)
- カフェモカ
- キャラメル・マキアート
- カフェアメリカーノ
- カプチーノ
- エスプレッソ
- 本日のコーヒー
- カフェミスト(カフェオレ)
- タゾ・ティー
- タゾ・チャイ・ティー・ラテ
- キャラメルスチーマー
- 抹茶ティーラテ
- ココア
- プレミアムホットチョコレート
- オレンジジュース
- ダブルスクィーズ
- コーヒーフラペチーノ
- モカフラペチーノ
- キャラメルフラペチーノ
- ジャバチップフラペチーノ
- バニラクリームフラペチーノ
- 抹茶クリームフラペチーノ
- エスプレッソフラペチーノ
- ホワイトモカフラペチーノ
また、期間限定のドリンクメニューがある。最近ではバナナクリームフラペチーノ、バナナモカフラペチーノ、ストロベリークリームフラペチーノ、マンゴーフラペチーノ、シェイクン・レモン・パッション・ティー、シェイクン・レモン・グリーンティー、パンプキンスパイスラテ・フラペチーノ、チョコレートミントモカ、トフィーナッツラテ、ジンジャーブレッドラテ、ダブルモカマキアート。
カスタムメニュー[編集]
最も長いメニューとして「ベンティアドショットヘーゼルナッツバニラアーモンドキャラメルエキストラホイップキャラメルソースモカソースランバチップチョコレートクリームフラペチーノ」が有名である。
サイズ[編集]
- Short (ショート) 240ml (8fl.oz)
- Tall (トール) 360ml (12fl.oz)
- Grande (グランデ) 480ml (16fl.oz)
- Venti (ベンティ) 590ml (20fl.oz)
日本のフードメニュー[編集]
- 2002年より日本国内のスターバックスのパン・デニッシュ類はアンデルセングループのタカキベーカリーが冷凍生地を供給している。また、アンデルセングループとはメニュー開発等で提携しておりベーカリーの「アンデルセン」と隣接した店舗がある他、2005年には東京都町田市金森にフードメニューを充実させた郊外型店舗を開店している。
店舗の特徴[編集]
- ソファ、落ち着いた照明など長居したくなるようなインテリア
- 通りに面したオープンテラス
- 店内全面禁煙(テラスは喫煙可)
- フレンドリーな接客
なども積極的に取り入れられた。これらの方針は、欧米ではスターバックス以前にも比較的広く見られたものだが、日本進出のときにも、提携したサザビー(SAZABY)によってほぼそのまま導入された。いずれも、その当時の日本の喫茶店と一線を画した目新しいものであったため、日本ではスターバックスの特徴として挙げられることがある。
なお上記したすべての特徴の中には、タリーズコーヒーやシアトルズベストコーヒーなど他のシアトル系コーヒー店や、世界各国で後続した類似のコーヒー店にも共通して見られるものがある。
インターネット配信番組「イグザンプラー」のコーナー"日本地域査定"においては都会度をはかる基準として、その地域内にスターバックスコーヒーの店舗が何軒あるかを示した"スタバ数"というものが用いられた。沖縄北谷町は同町内に3店舗出店し、市部以外での複数店舗は珍しい。なお、2007年1月末現在日本国内では青森県・山形県・鳥取県・島根県・徳島県・高知県以外の41都道府県に出店している。
世界展開[編集]
1996年8月2日、東京・銀座に、北米地区以外では初めてとなる、日本第一号店を出店(1994年ごろに成田空港内に実験的に出店されたことがある)。チェーン店ながらも洗練された店内・おしゃれなメニュー品目・欧風のオープンテラスの併設などから大きな人気を呼んだ。 日本に開店した1996年当時の喫茶店としては珍しく、店内を全面禁煙にしていたことも特徴(但しオープン当初は一時期喫煙席が存在した)。喫煙したい客のために屋外のオープンテラスは喫煙可としている。特に女性層を中心に好評を呼び、日本のカフェブームが進むきっかけとなった。
以降、イギリスやアジア各地にも店舗を展開し2005年現在30カ国に上る。また中国の北京では紫禁城(故宮)内部に店舗があり、その社会的な注目度も伺われる。その全世界的な展開から、欧州などではマクドナルドと並びアメリカ的資本主義の象徴として反グローバリズムの標的の一つとされ、批判されることも多い。
ロゴマークと訴訟[編集]
スターバックスが使用する『緑の二重円』のロゴマークについては、世界各国で類似の商標が登場しており、訴訟に発展しているものも少なくない。
日本ではドトールコーヒー系のエクセルシオールカフェが、1999年の誕生当初にスターバックスによく似たロゴマークを使用していたため、2000年にスターバックス側が不正競争防止法に基づきロゴマークの使用差し止めを求める仮処分申請を申し立てた。結局同年8月に両社の間で和解が成立し、エクセルシオールカフェ側がロゴマークの外側の円の色を青に変更している。
韓国では地元コーヒーチェーン企業であるエルプレヤが2003年8月に商標登録した『スタープレヤ』のロゴに対して、スターバックス側が商標侵害だとして、特許裁判所に類似商標訴訟を起こしたが、裁判所は2006年10月11日、「侵害の事実は認められない」として訴えを退けた。スターバックス側は判決を不服とし最高裁(大法院)に上告したが、最高裁は2007年1月にスターバックス側敗訴の確定判決を下した。[1]
同様の裁判は上海でも行われている。スターバックスは同社の中国語名「星巴克」やロゴなどを真似たとして、上海でコーヒー店を展開していた地元業者を商標権の侵害で告訴した。スターバックスは2005年に下級審で勝訴したものの、地元業者はこれを不服とし日本での最高裁に当たる上海市高級人民法院に上訴したが、高級人民法院は商標権侵害を認め、スターバックス側の勝訴が確定した。[2]
関連商品[編集]
- 2005年9月27日より、サントリー(製造はタカナシ乳業)と共同開発した「スターバックス ディスカバリーズ」(チルドタイプ)を東京・神奈川・埼玉・千葉のコンビニエンスストアで発売した。ミルクをたっぷりと使用してクリーミーな「Seatlle(ラテ)」と甘さを抑えた力強い「Milano(エスプレッソ)」の 2 種類。発売開始当初、予想を上回る売れ行きで商品供給が追いつかなかったため、4 日目で Milano の販売を中止し、Seatlle に限って製造販売を継続した。Milano は、2006年4月25日に販売再開された。販売地域は 2006年6月27日に茨城・栃木・群馬を含めた1都6県に拡大され、2006年11月21日からは静岡・山梨・長野・新潟でも販売開始。続いて2007年2月6日には中部3県(愛知・岐阜・三重)のコンビニエンスストアで販売開始。2007年2月20日には近畿2府4県(大阪・京都・兵庫・奈良・和歌山・滋賀)のコンビニエンスストアで販売開始。全国展開の時期は未定(2006年11月現在)。
- 店内BGM使用曲を中心としたオリジナルCDの販売も行っており、米国ではボブ・ディランのライブ盤などがスターバックス限定で販売された。
- 米国ではスターバックスコーヒーリキュールといわれるアルコールがある。しかし、スターバックス店内では販売されずスーパーの酒類コーナーや酒屋のみの販売である。販売当初は 1 種類だけだったが、2006年になり種類が増えた。
備考[編集]
- スターバックスコーヒー日本本社は、千駄ヶ谷店の一般公道を挟んで向かい側にある。
- WTCテロの際のスターバックス社の対応 http://www.usatoday.com/news/nation/2001/09/25/starbucks.htm
関連項目[編集]
参考文献[編集]
- ハワード・シュルツ、ドリー・ジョーンズ・ヤング 『スターバックス成功物語』 日経BP社、1998年。ISBN 4822241130
- 小石原はるか 『スターバックスマニアックス』 小学館<文庫>、2001年。ISBN 4094177213
- 『Starbucks A to Z-スターバックスのことならなんでもわかる総合ガイド』 ぴあ、2002年。ISBN 4835602099
- ジョン・シモンズ 『スターバックスコーヒー 豆と、人と、心と』 ソフトバンクパブリッシング、2004年。ISBN 4797330015
外部リンク[編集]
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