「ミラ」の版間の差分

提供: Yourpedia
移動: 案内検索
(新しいページ: '{{Otheruses|恒星}} {{恒星 基本 |名称 = ミラ(Mira) |元期 = 2000年初分点 (J2000.0) |星座 = くじら座 |赤経 = 02<sup>h</sup> 1...')
 
1行目: 1行目:
{{Otheruses|恒星}}
 
 
{{恒星 基本
 
|名称 = ミラ([[:en:Mira|Mira]])
 
|元期 = 2000年初分点 ([[J2000.0]])
 
|星座 = [[くじら座]]
 
|赤経 = 02<sup>h</sup> 19<sup>m</sup> 20.8<sup>s</sup>
 
|赤緯 = -02° 58' 39"
 
|視等級 = +2.0<sup>m</sup>-+10.1<sup>m</sup>
 
}}
 
{{恒星 特徴
 
|スペクトル = M7IIIe (M5e-M9e)/Bep
 
|b-v = 1.09
 
|u-b = 1.42
 
|変光星 = ミラ型(M)
 
}}
 
{{恒星 位置
 
|視線速度 = +64
 
|運動赤経 = 10.33
 
|運動赤緯 = -239.48
 
|年周視差 = 7.79
 
|誤差 = 1.07
 
|光年 = 420
 
|パーセク = 130
 
|絶対等級 = -0.93等
 
}}
 
{{恒星 詳細
 
|質量 = 1.2/-
 
|半径 = 400/-
 
|光度 = 8,400/-
 
|表面温度 = 2,200/-
 
|金属量 = ?
 
|自転周期 = ?
 
|年齢 = ?
 
}}
 
{{恒星 伴星
 
|伴星 = ミラ B
 
|公転周期 = -
 
|軌道長半径 = -
 
|離心率 = -
 
|軌道傾斜角 = -
 
|昇交点 = -
 
|近星点 = -
 
}}
 
{{恒星 名称
 
|他の名称 = くじら座ο星(ο&nbsp;Cet), くじら座68番星(68&nbsp;Cet), 24[[ヘヴェリウスの星表|H]]&nbsp;Cet, 353[[ボーデの星表|B]]&nbsp;Cet, 104[[ハイスの星表|H']]&nbsp;Cet, 233[[グールドの星表|G]]&nbsp;Cet, [[星表#.E3.82.A4.E3.82.A8.E3.83.BC.E3.83.AB.E8.BC.9D.E6.98.9F.E3.82.AB.E3.82.BF.E3.83.AD.E3.82.B0_.28BS.2C_BSC.2C_HR.29|HR]]&nbsp;681, [[星表#.E3.83.98.E3.83.B3.E3.83.AA.E3.83.BC.E3.83.BB.E3.83.89.E3.83.AC.E3.82.A4.E3.83.91.E3.83.BC.E3.82.AB.E3.82.BF.E3.83.AD.E3.82.B0_.28HD_.2F_HDE.29|HD]]&nbsp;14386, [[星表#.E6.8E.83.E5.A4.A9.E6.98.9F.E8.A1.A8_.28BD_.2F_CD_.2F_CPD.29|BD]]-03°353, [[星表##.E3.83.92.E3.83.83.E3.83.91.E3.83.AB.E3.82.B3.E3.82.B9.E6.98.9F.E8.A1.A8_.28HIP.29|HIP]]&nbsp;10826, [[星表#http#SAO_.E6.98.9F.E8.A1.A8_.28SAO.29|SAO]]&nbsp;129825, [[General Catalogue|GC]]&nbsp;2796, [[The Catalogue of the British Association for the Advancetment of Science|BAC]]&nbsp;720, II&nbsp;56, LTT&nbsp;1179, NLTT&nbsp;7657, ADS&nbsp;1778&nbsp;AP, CCDM&nbsp;J02194-0258AP<br> 
 
(ミラ&nbsp;B):VZ&nbsp;Cet
 
}}
 
{{恒星 終了}}
 
 
'''ミラ'''('''Mira''')は[[くじら座]]&omicron;星(&omicron;&nbsp;Cet)で、[[赤色巨星]]の代表的なものである。最も有名な[[脈動変光星]]で、ミラ型の代表星である。2.0等と10.1等の間を約332日の周期で変光するが、極大等級も周期も必ず一定になるとは限らない。[[スペクトル分類|スペクトル型]]は極大時には M5e だが、極小時には M9e になる。
 
'''ミラ'''('''Mira''')は[[くじら座]]&omicron;星(&omicron;&nbsp;Cet)で、[[赤色巨星]]の代表的なものである。最も有名な[[脈動変光星]]で、ミラ型の代表星である。2.0等と10.1等の間を約332日の周期で変光するが、極大等級も周期も必ず一定になるとは限らない。[[スペクトル分類|スペクトル型]]は極大時には M5e だが、極小時には M9e になる。
  
103行目: 54行目:
 
[[Category:2等星]]
 
[[Category:2等星]]
  
[[als:Mira (Stern)]]
 
[[cs:Mira]]
 
[[da:Mira]]
 
[[de:Mira (Stern)]]
 
 
[[en:Mira]]
 
[[en:Mira]]
[[eo:Omikron Baleno]]
 
[[es:Mira (estrella)]]
 
[[fi:Mira]]
 
[[fr:Omicron Ceti]]
 
[[it:Mira (stella)]]
 
[[lb:Mira (Stär)]]
 
[[nl:Mira (ster)]]
 
[[no:Mira]]
 
[[pl:Mira Ceti]]
 
[[pt:Mira (estrela)]]
 
[[ru:Мира (звезда)]]
 
[[sk:Mira]]
 
[[sv:Mira]]
 
[[tr:Mira Ceti]]
 
[[zh:米拉]]
 

2007年9月30日 (日) 19:10時点における版

ミラMira)はくじら座ο星(ο Cet)で、赤色巨星の代表的なものである。最も有名な脈動変光星で、ミラ型の代表星である。2.0等と10.1等の間を約332日の周期で変光するが、極大等級も周期も必ず一定になるとは限らない。スペクトル型は極大時には M5e だが、極小時には M9e になる。

直径は平均して太陽の440倍あり、光度は極大時には太陽の250倍に達する。距離は100光年、220光年、500光年、820光年などと資料によりまちまちだが、『天文年鑑』2007年版によると400光年、ヒッパルコス衛星年周視差の測定結果から計算すると418光年となっており、ミラの距離は400光年~500光年が有力と考えられる。

ミラは実視連星でもあり、赤色巨星の主星(ミラA)と伴星(ミラB)からなる。ミラBも不規則に明るさを変化させる変光星であり、変光星名をくじら座 VZ(VZ Cet)という。ミラBは降着円盤を伴う白色矮星だと考えられている。

ミラに関する年表

  • 紀元前2世紀:カール・マニティウスによれば、ヒッパルコスの 「エウドクソスとアラトスの 『ファイノメナ』の注解書」 でミラについて言及している条項があるという。
  • 紀元前134年頃:ミューラーとハルトヴィッヒによれば、ヒッパルコスはミラについて言及していたという。
何丙郁(Ho Peng-Yoke)によれば、この年にヒッパルコスが見た新星(プリニウスの 『博物誌』 など、通説ではさそり座に出現したとされる)がミラだったと主張している。ただ、この説だと前のマニティウスの主張と矛盾することになる。
  • 紀元1世紀:ヨハン・バイエルによれば、くじら座の 「こぶ」 あるいは 「湾曲部」 に位置する星(ミラのこと)についてはヒュギヌスと無名氏が言及しているという。
  • 紀元前後:金井三男は 『聖書』 に登場するベツレヘムの星=ミラ説を主張している。
  • 1070年12月25日:何丙郁は、中国の文献に記録されている客星がミラだったと主張している。
  • 1592年11月23日:何丙郁は、韓国の文献に記録されている客星がミラだったと主張している。(何丙郁は日付を「11月28日」と誤っているという)
  • 1594年2月20日:何丙郁は、韓国の文献に記録されている客星がミラだったと主張している。

固有名

ミラは、ファブリツィウスによって発見されて以来、長らく新星と考えられていた(しかしながら、数年後には再発見されていたのであるから、今でいう回帰新星ということになる)。そのため、ロワーエの星図やヘヴェリウスの星表、フラムスティードの星表などではいずれも新星として扱われていた。

18世紀の後半になって、『フラムスティード星図』 のパリ・第2版(1776年)で Variante、同パリ・第3版(1795年)で Changente と記されており、この頃には変光星として認知されていたと考えられる。ミラ(Mira)という固有名は、上記ヘヴェリウスの論文の表題に由来するものであるが、実際に使われたのはボーデによる 『フラムスティード星図』 のベルリン版(1782年)が最初である。

しばしば星座名を伴ってミラ・ケーティー(Mira Ceti、「くじら座の不思議星」)ともいう(以前はよく 「ミラ・ケチ」 と表記された)。類例として、デネブ・キュグニー(はくちょう座α星)、スピカ・ウィルギニス(おとめ座α星)、プロキシマ・ケンタウリ(ケンタウルス座α星C)がある。

また、ミラはよく 「くじら座の心臓」 に当たるといわれるが、別名をコルム・ケーティー(Collum Ceti、ラテン語で 「くじらの頚」 の意)という。ちなみにヘヴェリウスは、星表では Nova in Collo Ceti (くじらの頚にある新星)と記している。

外部リンク