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'''HMV'''（エイチエムブイ<ref group="注" name="商標">ローソンHMVエンタテイメント社による日本での商標登録で登録された呼称。</ref>、エッチエムブイ<ref group="注" name="商標"/>）は、[[イギリス]]の'''HMVグループPLC'''社が世界展開している[[レコード]]販売店グループである。

もとは英[[ベルリーナ・グラモフォン|グラモフォン]]社（現 英[[EMI]]）のブランドだった。「{{en|His Master’s Voice}}」の[[アクロニム]]であり、これは、グラモフォンの姉妹会社である[[アメリカ合衆国]]の[[ビクタートーキングマシン]]社（現 米[[RCA]]）や、その子会社であった[[日本ビクター]]（現 [[JVCケンウッド]]）のマスコット「[[ニッパー (犬)|ニッパー]]」のキャッチコピーだった。

「{{en|HMV... the music & movie master}}」などの[[キャッチコピー]]を擁する。

== 概要 ==
本社はイギリス・[[イングランド]]、[[バークシャー州]]メイデンヘッドにあり、社員数は約1500人。イギリスの他に[[日本]]、[[香港]]、[[シンガポール]]、[[アイルランド]]、[[オーストラリア]]、[[カナダ]]に店舗を有する。

黒を基調にした、[[量販店]]にしては比較的落ち着いた店舗内装が特徴とされる。

[[2013年]]1月14日、資金繰りに行き詰まり、経営破綻した。日本法人はこの時点で既に[[ローソン]]へ売却（後述）されており、資本関係がないため影響はない<ref>{{Cite news |url=http://www.news24.jp/articles/2013/01/15/10221255.html |title=レコード販売大手・ＨＭＶが経営破綻　英国  |newspaper = [[日本テレビ放送網|日本テレビ]] |date=2013-1-15|accessdate=2013-1-15}}</ref>。

2018年12月28日、経営再建に失敗して再び経営破綻した<ref>[https://www.jiji.com/jc/article?k=2018122801031&g=eco 英ＨＭＶが経営破綻＝音楽配信サービスに敗北] - 時事通信</ref>。

2019年2月5日、カナダの「サンライズ・レコーズ」の関連企業が買収することを管財人が明らかにした<ref>{{Cite web|title=HMV、カナダ企業が買収 昨年末に事実上の経営破綻|url=https://this.kiji.is/465492911157494881?c=39546741839462401|website=共同通信|date=2019-02-05|accessdate=2019-02-05|last=共同通信|publisher=共同通信社}}</ref>。

== 「HMV」の由来 ==
{{Main|ニッパー (犬)}}

「HMV」とはもともと英グラモフォン社の[[商標]]である[[蓄音機]]に耳を傾ける[[イヌ|犬]]（[[ニッパー (犬)|ニッパー]]）のマークのことである。「彼の（亡くなった）主人の声（を聞いている）」という意味で“[[HMV (レーベル)|His Master's Voice]]”（HMV）と呼ばれる。

== 国際展開 ==
=== アメリカ合衆国 ===
レコード販売店グループとして、[[1990年]]にアメリカ合衆国に進出したが、業績不振のため[[2004年]]末に撤退した。

=== 日本 ===
日本へは[[1990年]]に[[日本法人]]である「'''HMVジャパン'''」を[[西武百貨店]]との共同出資により設立して進出した。日本法人の[[ロゴマーク]]には[[ニッパー (犬)|ニッパー]]がなく[[蓄音機]]だけが描かれていた<ref group="注">日本における商標としてのニッパーの権利を日本ビクター（→JVCケンウッド）が保有しているため。なお、アメリカにおいてもニッパーの権利はRCAが保有している。</ref>。

HMVジャパンは、[[2007年]]8月に[[大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ]]の子会社へ売却され、2010年12月に[[ローソン]]へ再売却された。2011年9月にローソンエンターメディアに吸収合併されHMVジャパンは消滅。ローソンエンターメディアはローソンHMVエンタテイメントへ商号変更（現：[[ローソンエンタテインメント]]）。

[[タワーレコード]]、[[新星堂]]、[[山野楽器]]、[[カルチュア・コンビニエンス・クラブ|TSUTAYA]]などと並ぶ大手レコード販売店である。HMVジャパンの2010年4月期売上高約310億円の約半分が[[ネット通販]]事業で、音楽ソフトでは[[Amazon.co.jp]]に次ぐ規模である<ref>[[日本経済新聞]]電子版 2010年10月28日</ref>。

==== 略史 ====
===== HMV渋谷と「渋谷系」=====
日本では[[1990年]][[2月28日]]に西武百貨店との合弁で日本法人「HMVジャパン」を設立、同年[[11月16日]]には日本第1号店となる「'''HMV渋谷'''」を[[東京都]][[渋谷区]][[宇田川町]]（[[文化村通り]]）の[[109 (商業施設)#ONE-OH-NINE|ONE-OH-NINE]]の[[キーテナント]]として出店した。{{see also|109 (商業施設)#ONE-OH-NINE}}

[[1990年代]]前半、[[旗艦店]]であったONE-OH-NINE時代のHMV渋谷は「[[渋谷系#語源|渋谷系]]ミュージック」の発信源として重要な役割を担った。同店でプッシュされたアーティストが、[[テレビ番組|テレビ]]などで流れる[[ヒット曲]]を好まない音楽好きの若者に支持され、渋谷系という[[ジャンル]]を生み出す原動力となり「渋谷系の[[聖地]]」と呼ばれた<ref>[https://www.oricon.co.jp/news/76976/ “渋谷系”の聖地、「HMV渋谷」が8月中旬で閉店] [[オリコンニュース]] 2010年6月7日、2020年1月3日閲覧。</ref>。{{see also|渋谷系#語源}}

[[インターネット]]がなかった時代には、[[音楽雑誌]]や[[ラジオ番組]]と並び[[レコード店]]が音楽情報の有力な発信源であり、[[六本木]][[WAVE (企業)|WAVE]]（元[[セゾングループ]]）、渋谷に店舗があったタワーレコード、[[ディスクユニオン]]（この2社は「タワレコ」「ユニオン」と略された）とともに、最先端の音楽情報を伝える発信地として注目されていた。HMV渋谷では積極的にインストア[[イベント]]やミニライブなどを開催し、[[渋谷]]に集まる音楽ファンに[[インディーズ]]系などの新進アーティストを紹介する役割を果たしていた。

その後[[1995年]]にONE-OH-NINEはアミューズメントビルに業態転換、HMV渋谷も[[1998年]][[9月]]に[[渋谷センター街]]へ移転した。これにより西武百貨店との合弁を解消する。そして移転後は、[[J-WAVE]]の[[サテライトスタジオ]]「渋谷HMVスタジオ」が2009年9月まで存在し、同局の高[[聴取率]]番組『[[GROOVE LINE]]』が当スタジオより放送されていた。

渋谷の地で20年営業したHMV渋谷は[[2010年]][[8月22日]]をもって閉店<ref>[https://www.shibukei.com/headline/6947/ 渋谷の地で20年、「HMV渋谷」閉店へ] [[みんなの経済新聞ネットワーク|シブヤ経済新聞]]、2010年6月8日、2020年1月3日閲覧。</ref>、最終営業日には多くの音楽ファンが集まり閉店を惜しんだ<ref>[https://www.shibukei.com/headline/7115/ 「HMV渋谷」閉店－多くのファンらに見送られ20年の歴史に幕] シブヤ経済新聞、2010年8月23日、2020年1月3日閲覧。</ref>。「渋谷系の聖地」とまで呼ばれたHMV渋谷の閉店は、[[1998年]]をピークに販売低迷が続く「[[CD不況]]」やインターネットの普及による[[音楽配信]]販売の浸透など、時代の変化を象徴する出来事として[[新聞]]各紙や[[ニュース番組]]で取り上げられた<ref>[https://www.nikkei.com/article/DGXNASGF2100F_S0A820C1000000/ さようなら「20年の殿堂」 HMV渋谷が閉店] [[日本経済新聞]]電子版、2010年8月22日、2020年1月3日閲覧。</ref>。

なお、渋谷センター街のHMV渋谷の跡地は[[京阪電気鉄道]]の関連会社である[[京阪流通システムズ]]が建物を賃借し、[[ファストファッション]][[チェーンストア|チェーン]]「[[FOREVER_21#日本での展開|FOREVER 21]]」がテナントとして出店していた（2019年10月31日閉店）<ref>[https://www.shibukei.com/headline/14472/ 「フォーエバー21」日本事業撤退へ　10月末で渋谷店など国内全店を閉店] シブヤ経済新聞、2019年9月25日、2020年1月3日閲覧。</ref>。

===== 事業譲渡 =====
[[2007年]]8月に、[[大和証券エスエムビーシープリンシパル・インベストメンツ]]株式会社（[[大和証券]]SMBCPI）の[[特定目的会社|SPC]]である[[有限会社]]ディー・エス・エムインベストメンツカトルセがHMV Group plcおよびその[[完全子会社]]のHMV Music LimitedからHMVジャパン株式会社とHMV Retail Limitedの全株式を取得した<ref>[http://www.daiwasmbcpi.co.jp/news/070731/070731.html HMVジャパン株式会社及びHMV Retail Limitedの全発行済み株式取得について]{{リンク切れ|date=2019年2月}} 大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ・ニュースリリース [[2007年]][[7月31日]]</ref>。HMVジャパン株式会社は[[2009年]][[5月1日]]にHMVジャパンIP株式会社と[[合併]]し、同年[[7月1日]]にHMV Retail Limitedより日本事業について[[事業譲受]]した。

[[2008年]]には最大67店舗まで拡大したが、その後は新規出店抑制とともに既存の店舗も閉店が多くなり、[[2009年]]は9店舗、2010年にはHMV渋谷を含む25店舗が閉店されている。一部店舗の跡地にタワーレコードなど他のCDショップが進出したところもある。

[[2010年]][[3月25日]]、[[カルチュア・コンビニエンス・クラブ]]株式会社が国内全事業の買収について、HMVジャパン株式会社および大和証券SMBCPIとの間で独占交渉権を取得し、6月末までに契約締結する予定であった（発表の時点でスキームは未定）<ref>[http://www.ccc.co.jp/fileupload/pdf/news/10325hmv.pdf HMV事業の取得に関する基本合意書締結のお知らせ] カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社・ニュースリリース [[2010年]][[3月25日]]</ref>。しかし、その後の大和証券SMBCPIやHMVジャパンとの交渉で事業方針等で対立し、独占交渉期限の2010年6月末までに合意に至らず、事実上、事業譲渡を白紙撤回した。

===== ローソングループ入り =====
2010年[[10月28日]]、[[コンビニエンスストア]]大手の[[ローソン]]が、HMVジャパンの全[[株式]]を大和証券SMBCPIの子会社HMVジャパン・ホールディングスから買収し、完全[[子会社]]化することが発表された<ref>[http://www.lawson.co.jp/company/news/025212/ HMVジャパンの完全子会社に関する株式譲渡契約を締結] ローソン ニュースリリース [[2010年]][[10月28日]]</ref>。取得金額は18億円で、同年12月1日を取得日とする。

事業譲渡後も従前とほぼ同様の体制で運営されていたが、2011年5月31日に、同年9月1日付けで[[プレイガイド|チケット販売]]事業などを手がけるローソンエンターメディア（LEM）と合併（LEMを[[存続会社]]とする[[吸収合併]]）<ref>[http://www.lawson.co.jp/company/news/038559/ 連結子会社の合併に関するお知らせ] ローソン ニュースリリース [[2011年]][[5月31日]]</ref>、同時期に[[ポイントプログラム]]をローソンも参加する共通ポイント「[[Ponta]]」に統合する<ref>{{PDFLink|[http://img.hmv.co.jp/News/images/free/st/storeinfo/press/2011/0531_2.pdf 共通ポイントプログラム「Ponta（ポンタ）」に参加]}}{{リンク切れ|date=2019年2月}} HMVプレスリリース 2011年5月31日</ref>ことを発表した。

合併後の新社名は「'''ローソンHMVエンタテイメント'''」で、法人としての「HMVジャパン」は消滅したが、店舗やインターネット通販事業では引き続き「HMV」ブランドを使用する。同年8月に[[ローソンチケット]]とHMVの通販ウェブサイトを統合。合併後は両社合計で約850万人（HMV約500万人、LEM約350万人）の会員基盤を生かしエンタテイメント事業を強化している。

LEMとの経営統合後は積極策に転じ、2011年には年間5店舗から10店舗の新規出店を計画しており<ref>[http://www.zaikei.co.jp/article/20110531/73257.html ローソン、子会社ローソンエンターメディアとHMVを9月に合併] [[財経新聞]]、2011年5月31日、2020年1月3日閲覧。</ref>、同年7月から11月にかけて9店舗が相次いでオープンした。その中には逆にタワーレコードの跡地に出店した店舗もある。

=====新業態と渋谷店復活=====
2011年4月に新業態として、[[あべのキューズタウン|あべのキューズモール]]（[[大阪市]][[阿倍野区]]）に小型店舗「'''HMV SPOT'''」の1号店を出店（[[あべのHoop]]の既存店舗を移転する形）。続いて2012年5月には、ローソン店内に「HMV SPOT」を併設した[[コンビニ]]一体型店舗「ローソンHMV[[表参道 (原宿)|表参道]]」をオープン<ref>[http://www.lawson.co.jp/company/news/058410/ 表参道に「LAWSON」&「HMV」初の一体型店舗OPEN!]</ref>したが、5年後の2017年2月28日に閉店<ref>[https://www.shibukei.com/headline/12153/ 表参道の「ローソン」「HMV」一体型店舗閉店へ　オープンから5年] [[みんなの経済新聞ネットワーク|シブヤ経済新聞]]、2017年2月27日、2020年1月3日閲覧。</ref>。2020年現在、「HMV SPOT」業態の店舗は「HMV SPOTあべのキューズモール」1店舗のみとなっている<ref>[https://www.hmv.co.jp/store/ABN/ HMV SPOTあべのキューズモール] HMV公式サイト、2020年1月3日閲覧。</ref>。

2014年8月2日には、[[東京都]][[渋谷区]][[宇田川町]]（ダンス・ミュージック・レコード渋谷店跡地）に初の[[アナログレコード]]と[[中古CD]]の専門店「'''HMV record shop''' 渋谷」がオープン、2010年のHMV渋谷の閉店以来4年ぶりに[[渋谷]]に店舗が復活した<ref>[https://www.hmv.co.jp/store/SHU/ HMV record shop 渋谷]  HMV公式サイト、2020年1月3日閲覧。</ref>。また2015年11月19日には、[[丸井|マルイシティ渋谷]]をリニューアルした「渋谷[[モディ]]」内に新たな旗艦店として、音楽・映像ソフトと[[書籍]]の複合店舗「'''HMV&BOOKS''' TOKYO」（その後「HMV&BOOKS SHIBUYA」に店名変更）<ref>[https://www.hmv.co.jp/store/BTK/ HMV&BOOKS SHIBUYA] HMV公式サイト、2020年1月3日閲覧。</ref>がオープン、HMV日本上陸25周年の年に、日本のHMV発祥の地・渋谷に旗艦店が復活した<ref>[http://www.lawson.co.jp/lab/tsuushin/art/article_003.html 渋谷にHMVが帰ってきた！「HMV&BOOKS TOKYO 2015.11.19 グランドオープン」] ローソン公式サイト「ローソン研究所」、2015年11月19日、2020年1月3日閲覧。</ref>。

==== 店舗 ====
店舗はいずれも「○○店」ではなく「HMV○○」を名乗る（「HMV&BOOKS」業態の店舗では「○○」部分が[[アルファベット|英字]]表記）。ほとんどの店舗が[[ショッピングセンター]]を始めとする[[商業施設]]のテナントとして出店しているため、商業施設名を冠するケースが大半である。[[郊外]]や[[地方都市]]では[[イオンモール]]の[[テナント]]としての出店が多い。店舗名に商業施設名ではなく都市名・地域名のみを冠する店舗も存在するが閉店により減少し、複合店舗「HMV&BOOKS」、中古専門店「HMV record shop」を除けば、2020年現在は一般商業ビル内に出店している「HMV[[立川市|立川]]」「HMV[[栄 (名古屋市)|栄]]」の2店舗のみとなっている<ref>[https://www.hmv.co.jp/store/list/ 店舗一覧] HMV公式サイト、2020年1月3日閲覧。</ref>。

[[中国地方]]にはかつて2店舗あったが撤退し、その後しばらく店舗がなかったが、2014年4月25日に[[広島県|広島]]（HMV広島本通、2017年8月28日閉店）、同年12月5日に[[岡山県|岡山]]（HMV[[イオンモール岡山]]）がオープンし再出店を果たした。

[[広島県]]内のHMV店舗は、1999年4月に「HMV広島」が[[広島市]][[中区 (広島市)|中区]][[紙屋町]]の[[サンモール]]2階に中国・[[四国地方]]1号店として出店。2009年1月12日にサンモールのフロア改装により閉店（跡地は[[ユニクロ]]）、広島県からいったん撤退<ref>[https://hiroshima.keizai.biz/headline/512/ サンモール改装で「HMV広島」閉店－ユニクロ増床でフロア独占へ] [[みんなの経済新聞ネットワーク|広島経済新聞]]、2009年1月8日、2020年1月3日閲覧。</ref>。 2014年4月25日、HMV広島本通が[[広島本通商店街]]（広島市中区）の[[玩具]]店「マルタカ子供百貨店」跡地に5年ぶりに再出店。ローソングループのノウハウを生かした実験店「チャレンジ店舗」として、全国のHMV店舗で初となる[[カフェ]]スペース「MACHI cafe」やローソンチケットカウンターを導入し、複合店舗の試みとして渋谷の「HMV&BOOKS」展開にもつながった。だが[[地方都市]]での市街地中心部の[[商店街]]では苦戦を強いられ、再出店後の3年後となる2017年8月28日にHMV広島本通は閉店、広島県内から再度撤退。中国地方の店舗はHMVイオンモール岡山の1店舗のみとなった<ref>[https://hiroshima.keizai.biz/headline/2653/ 「HMV広島本通」が閉店　全国に先駆けローソンカフェやチケット導入も] 広島経済新聞、2009年1月8日、2020年1月3日閲覧。</ref>。

また、[[岡山県]]内にはかつて[[天満屋#岡山ロッツ|岡山ロッツ]]に「HMV岡山」が出店したが2009年8月20日に閉店（跡地はユニクロ→[[GU]]）、後にイオンモール岡山に再出店している。

[[九州地方]]では各都市中心部から撤退し、郊外の大型商業施設内の店舗のみが残る状態であったが、[[博多駅]]前に2016年4月21日に開業した[[KITTE博多]]に「HMV&BOOKS HAKATA」として出店、約6年ぶりに都市中心部への再出店を果たした<ref>[http://www.post.japanpost.jp/notification/pressrelease/2016/00_honsha/0118_01.html 2016年4月21日「KITTE博多」グランドオープン] [[日本郵便]]株式会社 2016年1月18日</ref>。また、[[沖縄県]]内の店舗として[[サンエー浦添西海岸 PARCO CITY]]内に「HMV&BOOKS OKINAWA」1店舗がある<ref>[https://www.hmv.co.jp/store/BOK/ HMV&BOOKS OKINAWA] HMV公式サイト、2020年1月3日閲覧。</ref>。

===== 店舗業態 =====
{{Main2|現行の店舗一覧と詳細については公式サイト「[https://www.hmv.co.jp/store/ HMV 店舗情報]」を}}
* HMV - 通常の店舗業態。音楽ソフト（[[CD]]）、映像ソフト（[[DVD]]・[[Blu-ray]]）を販売。
* HMV SPOT - HMVの小型店舗。新作やヒット作に絞った商品構成。
** 1号店の「HMV SPOTあべのキューズモール」のみ現存（前述）。
* HMV&BOOKS - 大型複合店舗。音楽・映像ソフトに加え、[[書籍]]・[[雑誌]]・[[コミック]]、[[雑貨]]などを販売。
** 東京都内（3店舗）、大阪府]・福岡県・沖縄県（各1店舗）で展開。
** 「HMV&BOOKS SHIBUYA」は開業当初の店名は「HMV&BOOKS TOKYO」だったが、都内に他店舗が展開したため店名変更。
* HMV&BOOKS SPOT - HMV&BOOKSの小型店舗。東京都内1店舗のみ。
** 1号店は[[ルミネエスト新宿]]内の「HMV&BOOKS SPOT SHINJUKU」。6階にあった「HMVルミネエスト新宿」が、2019年3月7日に[[東日本旅客鉄道|JR]][[新宿駅]]改札直結の地下1階へ移転しリニューアル<ref>[https://mrs.living.jp/tokyo/newopen/article/3416940 【開店】HMVルミネエスト新宿店が3/7、地下1階に移転リニューアルオープン！] リビング東京、[[サンケイリビング新聞社]]、2019年3月12日、2020年1月3日閲覧。</ref><ref>[https://www.fashionsnap.com/article/2019-02-02/hmvbooks-spotshinjuku/　HMV&BOOKS初の小型店舗がルミネエスト新宿にオープン、約3万点の商品を展開] FASHIONSNAP.COM、2019年2月2日、2020年1月3日閲覧。</ref>。
* HMV record shop - アナログレコード・中古CD専門店。東京都内3店舗のみ。
** 1号店「HMV record shop渋谷」が2014年8月2日開店。
** 2号店「HMV record shop[[新宿アルタ|新宿ALTA]]」が2016年10月1日開店<ref>[https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000101.000034304.html 「HMV record shop 新宿ALTA」オープン3周年を記念し、限定アナログ盤13タイトルのリリースが決定！2019年10月2日(水)より順次販売] [[ローソンエンタテインメント]][[ニュースリリース]]、2019年8月28日、[[PR TIMES]]、2020年1月3日閲覧。</ref>。
** 3号店「HMV record shop[[コピス吉祥寺]]」が2017年3月30日開店。

===== 閉店した店舗 =====
（2020年1月3日現在）
* [[北海道]]
** HMV小樽（[[ウイングベイ小樽]]） - 2005年8月21日閉店
* [[東北地方]]
** HMV[[エマルシェ|仙台VIVRE]] - 閉店時期不明
** HMV[[イオンモール名取|イオンモール名取エアリ]] - 2010年9月12日閉店
** HMV[[イオンタウン仙台泉大沢|イオン仙台泉大沢]] - 2010年9月27日閉店
** HMV[[一番町 (仙台市)|仙台一番町]] - 2010年11月7日閉店
* [[関東地方]]
** HMV[[ビビットスクエア|船橋ビビットスクエア]] - 2006年8月31日閉店
** HMV[[高崎ビブレ|高崎VIVRE]] - 2009年7月26日閉店
** HMV[[川崎DICE]] - 2010年5月9日閉店
** HMV[[スマーク伊勢崎]] - 2010年7月25日閉店
** HMV[[イオンタウン上里|イオン上里]] - 2010年8月15日閉店
** HMV[[イオンモール土浦|イオン土浦]] - 2010年9月20日閉店
** HMV[[イオン新百合ヶ丘店|新百合ヶ丘SATY]] - 2010年9月28日閉店
** HMV[[モラージュ菖蒲]] - 2010年11月30日閉店
** HMV[[横浜ビブレ|横浜VIVRE]] - 2011年1月10日閉店
** HMV[[モザイクモール港北]] - 2011年3月27日閉店
** HMV[[アリオ川口]] - 2011年9月25日閉店
* [[東京都]]
** HMV上野（[[アブアブ赤札堂#ABAB|ABAB上野店]]) - 2007年6月17日閉店
** HMV原宿（[[ラフォーレ原宿]]） - 2007年7月24日閉店
** HMV[[109 (商業施設)#109 MACHIDA|109MACHIDA]] - 2009年8月2日閉店
** HMV[[サンシャイン60通り|池袋サンシャイン60通]] - 2009年8月30日閉店
** HMV[[数寄屋橋]] - 2009年9月6日閉店
** HMV[[新宿タカシマヤタイムズスクエア]] - 2010年1月6日閉店
** HMV[[アクアシティお台場]] - 2010年2月28日閉店
** HMV[[東京高速道路|銀座インズ]] - 2010年6月20日閉店
** HMV[[吉祥寺]][[パルコ]] - 2010年8月17日閉店
*: 2017年3月30日、「HMV record shop[[コピス吉祥寺]]」が出店<ref>[https://recordshop.hmv.co.jp/9489 2017.03.30 OPEN!! HMV record shop コピス吉祥寺] HMV record shop公式サイト</ref>
** HMV渋谷（[[渋谷センター街]]） - 2010年8月22日閉店。日本1号店の旗艦店
*: 後に「HMV record shop渋谷」、旗艦店「HMV&BOOKS SHIBUYA」が復活（前述）
** HMV[[アトレ|アトレ目黒]] - 2014年2月28日閉店
** ローソンHMV[[表参道]] - 2017年2月28日閉店。ローソンと「HMV SPOT」の複合店舗
* [[中部地方|中部]]・[[信越地方]]
** HMV[[生活創庫 (スーパーマーケット)|名古屋生活創庫]] - 2003年8月17日閉店
** HMV新潟（[[NEXT21 (新潟市)|NEXT21]]） - 2008年9月23日閉店
** HMV[[イオンモール浜松志都呂]] - 2010年8月19日閉店
** HMV[[イオンモール大高|イオン大高]] - 2010年9月5日閉店
* [[近畿地方]]
** HMV[[ユニバーサル・シティウォーク大阪]] - 2003年8月閉店
** HMV心斎橋（[[OPA#OPA|心斎橋OPA]]） - 2008年8月24日閉店
** HMV[[箕面マーケットパーク・ヴィソラ|箕面マーケットパークヴィソラ]] - 2009年7月20日閉店
** HMV[[イトーヨーカドー奈良店|イトーヨーカドー奈良]] - 2009年8月16日閉店
** HMV[[京阪シティモール]] - 2010年5月26日閉店
** HMV[[イオンモール草津]] - 2010年7月19日閉店
** HMV[[河原町ビブレ|京都河原町VIVRE]] - 2010年7月31日閉店
** HMV[[阪急阪神百貨店|川西モザイクボックス]] - 2010年8月29日閉店
** HMV[[イオンモール姫路大津|イオン姫路大津]] - 2010年9月23日閉店
** HMV[[アリオ鳳]] - 2010年11月28日閉店
** HMV[[くずはモール]] - 2011年3月21日閉店
** HMV[[アリオ八尾]] - 2013年1月6日閉店
** HMV[[ららぽーと甲子園]] - 2014年1月13日閉店
* [[中国地方]]
** HMV広島（[[サンモール]]） - 2009年1月12日閉店（後に広島本通に再出店）
** HMV[[広島本通商店街|広島本通]] - 2017年8月28日閉店
** HMV岡山（[[天満屋#岡山ロッツ|岡山ロッツ]]） - 2009年8月20日閉店（後にイオンモール岡山に再出店）
* [[九州地方]]
** HMV博多（[[博多井筒屋]]） - 2007年1月31日閉店
** HMV[[天神ビブレ|天神VIVRE]] - 2008年2月11日閉店
** HMV[[ホークスタウン]] - 2009年4月25日閉店
** HMV[[キャナルシティ博多|キャナルシティ]] - 2010年8月31日閉店
** HMV[[リバーウォーク北九州]] - 2010年9月26日閉店
** HMV[[アミュプラザ鹿児島]] - 2010年9月30日閉店

==== 支払方法 ====
店舗での現金以外の支払方法には[[クレジットカード]]があり、[[nanaco]]・[[QUICPay]]が利用できる店舗もある。

また、[[乗車カード|交通系電子マネー]]<ref group="注">導入店舗では[[Kitaca]]・[[Suica]]・[[PASMO]]・[[TOICA]]・[[manaca]]・[[ICOCA]]・[[SUGOCA]]・[[nimoca]]・[[はやかけん]]が共通して利用可能。</ref>・[[WAON]]・[[楽天Edy|Edy]]・[[iD (クレジット決済サービス)|iD]]・[[PiTaPa]]が一部の商業施設内店舗で利用できる。

==== メンバーズカード ====
2011年まで発行されていたかつてのHMVのメンバーズカードは、九州地方では[[2006年]]11月から、その他の地方では[[2007年]]から導入開始したものである。オンラインストアとリアルストア（実際の店舗）でのポイントが共有される（ただし、カード切り替え後1週間以内に[[オンライン]]（[[携帯電話]]もしくは[[パーソナルコンピュータ|PC]]）からのオンライン登録が必要）。共通会員限定（新カードでオンライン登録されているカード）のトリプルポイントサービス等のキャンペーンがある（期間や日程は不定）。オンラインで登録したメールアドレスには[[メールマガジン]]が配信された。

ポイントの期限は「カード発行日から1年」ではなく、「ポイントごとにポイント取得から1年」に設定されていた（例：2006年[[11月15日]]に10p、同年[[12月29日]]に20p取得なら2007年11月15日に10p、同年12月29日に20p失効）。50p→1000円、100p→2500円 のHMVマネー（HMVにおける割引）に任意で交換可能。交換されたHMVマネーは次回の買物の税抜き価格から自動的に割引され、その際残額が発生した場合は次回に繰り越された（希望の額だけ値引きをすることも可能）。HMVマネーには有効期限がない。年間購入記録が10万円を越えると黒からゴールドに移行された（ゴールド会員限定の月一度のトリプルポイントサービスがあった）。
2009年1月中旬からポイント制度が見直され、還元率が従来の4分の1以下に変更された。ポイントが直接割引額に反映されるようになり、クレジット機能付きメンバーズカード「HMV VISAカード」（[[三菱UFJニコス|UFJカード]]）の発行を開始した。

2011年8月より、HMVメンバーズカードからローソンと同じ「[[Ponta]]」へポイントプログラムが変更された。

==== 音楽配信 ====
2006年10月より2010年2月まで、オンラインストアでパソコン向けの[[音楽配信]]サービス「HMV DIGITAL」を行っていた。[[ファイルフォーマット]]は[[Windows Media Audio|WMA]]と[[ATRAC]]。約150万曲を取り揃えていて、楽曲の中心価格帯は1曲150円であった。

2010年[[2月21日]]で、HMV DIGITALはサービスを終了した（購入したライセンスの再発行は同年[[2月28日]]までであった）。その後はオンラインストアに[[iTunes Store]]へのリンクを表示し、HMV経由で購入するとポイントが付与されるサービスを行っていたが、ローソンとの通販サイト統合により終了。

2019年4月より、[[KKBOX]]との共同運営により定額制音楽ストリーミングサービス「'''HMVmusic powered by KKBOX'''」の提供を開始。

== 脚注 ==
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=== 注釈 ===
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=== 出典 ===
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== 外部リンク ==
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* [https://www.hmv.com/ HMV]{{en icon}}
* [https://www.hmv.co.jp HMV&BOOKS online]
* [https://www.ent.lawson.co.jp/ ローソンエンタテインメント]
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[[Category:イギリスの多国籍企業]]
[[Category:経営破綻した企業]]
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