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'''第一特務機関'''（だいいちとくむきかん）は、[[太平洋戦争]]の後期に[[日本占領下の西ボルネオ]]・[[ポンチアナク州]]知事庁内で組織された、宣撫工作のための[[特務機関]]{{Sfn|赤道会|1976|p=75}}。[[ガバン|ナバン]]の山岳密林地帯の[[ダヤク族]]の中に入って宣撫品を配るなどして反日感情を和らげ、[[連合軍]]上陸後の日本人の退避・ゲリラ活動の準備をすることを目的とした{{Sfn|赤道会|1976|p=75}}。業務の性質上、[[海軍警備隊]]とも密接なつながりを持っていた{{Sfn|赤道会|1976|p=75}}。

機関長は州知事庁・ポンチアナク普通中学校の村川澄で{{Sfn|赤道会|1976|p=75}}{{Sfn|赤道会|1975|p=5}}、機関員には日本人の藤本某、豊田某、土持則雄、現地住民のスヨ、ワシオ、ムハラン、チニ、イダリアらが参加した{{Sfn|赤道会|1975|p=45}}。

機関の本部は[[ジャタ]]に設置し、土持は[[スリンブー|スリンボウ]]の支部長を務めることになったが、ジャタへ出発する当日の1945年8月15日に[[玉音放送]]があり、翌日機関員が[[ポンティアナク|ポンチアナク]]を離れてジャタへ向かったものの、同月21日にジャタに集ったときに村川機関長から引揚げの決定が伝えられた{{Sfn|赤道会|1975|p=45}}。

このとき土持は命令に従わず奥地へ入ったが、後に[[ガバン|ナバン]]でオランダ軍に投降し、[[ポンチアナク刑務所]]に収容された{{Sfn|赤道会|1975|p=46}}。

==付録==
=== 脚注 ===
{{Reflist|20em}}

=== 参考文献 ===
*{{Aya|赤道会|year=1976}} ポンチアナク赤道会『続赤道標』{{JPNO|73015036}}
*{{Aya|赤道会|year=1975}} ポンチアナク赤道会『赤道標』{{JPNO|73012073}}

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[[Category:日本の特務機関]]
[[Category:日本占領下の西ボルネオ]]
[[Category:宣撫工作]]