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'''石飛 仁'''（いしとび じん、[[1942年]][[8月1日]]-、本名：樋口 仁一）は、日本の劇作家・演出家、フリーライター。[[花岡事件]]に関する著作で知られる。

== 経歴 ==
1942年8月1日、[[大阪市]]生まれ<ref name="石飛(1973)奥付、石飛(1997)奥付">石飛(1973)奥付、石飛(1997)奥付</ref>。父親は戦後の一時期、[[中国人俘虜殉難者慰霊実行委員会]]に参加していたことがあった<ref>石飛(2010)p.51</ref>。

1964年または1965年<ref>石飛(1973)奥付では1964年、石飛(1996)奥付と石飛(2010)奥付では1965年。</ref>、[[駒沢大学]]文学部国文学科を卒業<ref name="石飛(1973)奥付、石飛(1996)奥付、石飛(2010)奥付">石飛(1973)奥付、石飛(1996)奥付、石飛(2010)奥付</ref>。

1965年に[[劇団青俳]]演出部に入所<ref name="石飛(1997)奥付">石飛(1997)奥付</ref>。[[秋浜悟]]や[[木村光一]]の演出助手をしていた<ref name="石飛(2010)奥付">石飛(2010)奥付</ref>。

1967年、[[蜷川幸雄]]らの[[劇団現代人劇場]]に参加<ref name="石飛(1973)奥付">石飛(1973)奥付</ref>。[[新劇人反戦青年委員会]]を結成<ref name="石飛(2010)奥付" />。

1969年、初めて[[騒乱罪]]が適用された4月28日の[[沖縄反戦デー]]で、「街頭闘争」中に逮捕される<ref>金子(2010)p.393</ref>。

1970年に退団して[[ルポライター]]となる<ref>石飛(1996)奥付</ref>。

1971年から、[[本多勝一]]・[[古川万太郎]]が『[[朝日新聞]]』に連載した『[[中国の旅]]』により日中戦争の実録が注目されたとき、『[[潮 (雑誌)|潮]]』編集部が企画し、[[竹内好]]の監修下で[[平岡正明]]が担当した日中戦争の実録企画にアシスタントとして参加、中国人強制連行問題・[[花岡事件]]の取材調査を行なった<ref>石飛(2010)pp.50-51</ref>。「中国人強制連行」の記録報告ブームの中、1973年に『中国人強制連行の記録』を刊行<ref>石飛(2010)p.53</ref>。

1972年、[[光文社]]の週刊誌『[[女性自身]]』のドキュメント記事「シリーズ人間」班の専属記者となる<ref>石飛(2010)奥付、金子(2010)p.397</ref>。以後30年間勤務<ref name="石飛(2010)奥付" />。

1984年2月から、[[鹿島建設]]と、日本に残留していた元[[華人労務者]]4人への未払賃金の支払を要求する交渉を始める<ref>石飛(2010)p.12</ref>。1984年6月に'''劇団「空飛ぶ[[襟巻トカゲ]]」'''を主宰し、「報告劇 中国人強制連行の記録」を作成、1985年6月に[[大館市|大館]]で行われた「中国人殉難者慰霊式」で上演した<ref>石飛(2010)pp.145-153,166-174</ref>。

1985年11月には、[[劉智渠]]とともに、中国・[[河南省]]で暮らしていた[[耿諄]]を訪問<ref>石飛(2010)pp.12,214</ref>。

1986年7月、招待を受けて[[台北]]で「報告劇 中国人強制連行の記録」を上演<ref>石飛(2010)pp.272-275</ref>。

1995年12月、脳内出血で翌年1月まで入院<ref>石飛(2010)p.377</ref>。

2010年当時、フリーライター、東京[[東アジア文化交流会]]主宰。社団法人[[国際善隣協会]]評議会員<ref name="石飛(2010)奥付" />。

== 著書 ==
* 石飛(1973) 石飛仁『中国人強制連行の記録－花岡暴動を中心とする報告』太平出版社、1973年、{{全国書誌番号|71002177}}
* 石飛(1982) 石飛仁『風の使者・ゼノ神父』講談社、1982年、{{全国書誌番号|82036734}}
* 石飛(1983) 石飛仁『夢の砂漠－おもしろ哀しい男たち』〈tomato books〉佐川出版、1983年、{{ISBN|4914935023}}
* 石飛(1987) 石飛仁『ドキュメント悪魔の証明－検証中国人強制連行事件の40年』経林書房、1987年、{{ISBN|4767302773}}
* 石飛(1991) 石飛仁「花岡事件・対鹿島建設交渉の素描」『月刊 状況と主体』No.183、1991年3月号、谷沢書房、pp.137-149、[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2207955/70 NDLJP:2207955/70] (閉)
* 石飛(1996) 石飛仁『花岡事件』〈FOR BEGINNERSシリーズ74〉、現代書館、1996年、{{ISBN|4768400744}}
* 石飛(1997) 石飛仁『中国人強制連行の記録－日本人は中国人に何をしたか』〈三一新書1164〉三一書房、1997年、{{ISBN|4-380-97008-6}}
* 石飛・高橋(1996) 石飛仁・高橋幸春『愛が引き裂かれたとき－追跡ルポ・結婚差別』解放出版社、1996年、{{全国書誌番号|98004668}}
** 吉成英夫「図書紹介 石飛仁、高橋幸春著『愛が引き裂かれたとき』」部落解放・人権研究所『ヒューマンライツ』No.105、1996年12月、[http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/1834481 NDLJP:1834481] (閉)、pp.70-73
* 石飛(2005) 石飛仁『蘇れ古代出雲よ－出雲王朝は鉄の故郷・三刀屋にあった』新泉社、2005年、{{ISBN|4-7877-0515-6}}
* 石飛(2010) 石飛仁『花岡事件「鹿島交渉」の軌跡』彩流社、2010年、{{ISBN|9784779115042}}
== 脚注 ==
{{Reflist|18em}}
== 参考文献 ==
*石飛の著書については[[#著書]]を参照。
*金子(2010) 金子博文「解説」石飛（2010）pp.389-422

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<!--{{先編集権主張|由亜辺出夫}}-->
[[Category:花岡事件]]
[[Category:1942年生]]
[[Category:大阪府出身の人物]]
[[Category:駒澤大学出身の人物]]