大橋武夫 (政治家)のソースを表示

'''大橋 武夫'''（おおはし たけお、[[1904年]][[11月24日]] – [[1981年]][[10月3日]]）は、[[日本]]の[[政治家]]、[[自由民主党]]所属の[[衆議院議員]]。[[運輸大臣]]などを歴任。[[位階]][[勲等]]は正三位勲一等。[[濱口雄幸]]元首相は義父。子息に[[大蔵省]]関税局長であった[[大橋宗夫]]、[[昭和電工]]社長であった[[大橋光夫]]。

== 来歴・人物 ==
[[陸軍少将]][[大橋常三郎]]の長男として、父親の任地である[[京都府]][[舞鶴市|舞鶴]]に生まれる。[[東京都立日比谷高等学校|東京府立一中]]、[[第一高等学校 (旧制)|第一高等学校]]を経て、[[1928年]]に[[東京大学|東京帝国大学]][[法学部]]を首席で卒業。[[高等文官試験]]にもトップ合格し、[[内務省 (日本)|内務省]]に入省する。

[[厚生省]]労働局賃金課長、内務省土木局計画課長、[[戦災復興院]]計画局長、同次長を経て、[[1949年]][[第24回衆議院議員総選挙]]に[[民主自由党]]から旧島根全県区にて立候補し当選を果たす。以後当選10回。翌[[1950年]]、[[第3次吉田内閣第1次改造内閣]]で[[法務総裁]]に抜擢され、[[国家公務員]]の[[レッドパージ]]を指揮した。

この間、思想検事の流れを汲む主流・[[塩野季彦]]に連なる「岸本閥」の追い落としで逆に「木内閥」の構築を見てとった内務官僚出身の大橋がまず着手したのが、検察首脳[[木内曾益]]の追い落としだが、[[馬場義続]]にも手を及ぼそうとした時、大橋自らの「二重エントツ事件」で身辺捜査をされ、法務総裁の椅子から外された。翌[[1951年]]には、[[警察予備隊]]担当[[国務大臣]]となり、同隊の育成に努めた。

[[保守合同]]後は[[池田派]]-[[佐藤派]]-[[福田派]]に所属。[[1962年]]、[[第2次池田内閣第2次改造内閣]]で[[労働大臣]]、[[1966年]]の[[第1次佐藤内閣第3次改造内閣]]では[[運輸大臣]]を歴任する。[[1976年]]の総選挙で落選し、政界から引退した。

[[1975年]]、[[勲一等旭日大綬章]]受章。没後、叙・[[正三位]]。

'''カミソリ'''の異名を取るほどの切れ者で仕事に厳しく、部下には容赦なく辛辣な叱責を浴びせ恐れられたが、労相時代は新聞配達少年たちのために「日曜夕刊廃止」を実現に導くなど、きめ細やかな人情味をうかがわせる一面もあった。

== 系譜 ==
*''濱口氏''
<pre>
　　　　　　　　昭和天皇━━━今上天皇
　　　　　　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　　　　┏美智子
　　　　　　　正田英三郎━━┫
　　　　　　　　　　　　　　┗正田巌
　　　　　　　　　　　　　　　　┃
　　　　　　　　　　　　　　　┏淑
　　　　　小林和介━━直　　　┃　　
　　　　　　　　　　　┣━━━╋宏
濱口雄幸　　　　┏濱口雄彦　　┃
　　┃　　　　　┃　　　　　　┗幸
　　┃　　　　　┃
　　┣━━━━━╋富士　　　　┏大橋宗夫
　　┃　　　　　┃　┣━━━━┫
　　夏　　　　　┃大橋武夫　　┗大橋光夫
　　　　　　　　┃
　　　　　　　　┗濱口巌根　　┏郁子
　　　　　　　　　　　┣━━━┫
　　　　　　　　　　　稜　　　┗英子
　　　　　古沢潤一　　　　　　　┃
　　　　　　　┣━━━━━━古沢義文　　　　　　　　
　　　　　┏百合子　　　　
鳩山一郎━┫　
　　　　　┗鳩山威一郎　　
</pre>　　　

== 参考文献 ==
*早川隆　『日本の上流社会と閨閥』　角川書店　1983年　158-161頁

== 関連項目 ==
*[[吉田13人衆]]



{{先代次代|[[法務総裁]]|1950-1951|[[殖田俊吉]]|[[木村篤太郎]]}}
{{先代次代|[[労働大臣]]|1962-1964|[[福永健司]]|[[石田博英]]}}
{{先代次代|[[運輸大臣]]|1966-1967|[[藤枝泉介]]|[[中曽根康弘]]}}
{{防衛大臣}}
{{厚生労働大臣}}
{{DEFAULTSORT:おおはし たけお}}
[[Category:日本の閣僚経験者]]
[[Category:衆議院議員]]
[[Category:島根県の政治家]]
[[Category:日本の内務官僚]]
[[Category:1904年生]]
[[Category:1981年没]]