大和倶楽部のソースを表示

'''大和倶楽部'''（やまとくらぶ）は、[[1938年]]4月に結成され、[[排英運動]]や[[末次信正]][[海軍大将]]擁立運動を推進した[[国家主義]]団体{{Sfn|小田部|1988|p=204}}{{Sfn|粟屋|小田部|1984|pp=287-288}}。幹事会のほかに、毎月定例で、「石油国策の話」といったテーマで講師を招き、時局懇談会を開催していた{{Sfn|粟屋|小田部|1984|pp=287-288}}。

『木戸幸一関係文書』中の[[河野恒吉]]の情報によると、[[石原広一郎]]が創設者、[[大川周明]]が幹事、[[徳川義親]]が会長となり、[[3月事件]]、[[10月事件]]、[[血盟団事件]]、[[5.15事件]]、[[神兵隊事件]]等の関係者で、在京の者を会員として組織されており、[[末次信正]][[海軍大将]]の支持団体だった{{Sfn|粟屋|小田部|1984|pp=287-288}}。

「[[徳川義親#日記と自伝|徳川日記]]」によると、会合の出席者には徳川義親らと関係の深い政・財界人や軍人、高級官僚も多く、[[八田嘉明]]や[[大田耕造]]らの閣僚就任祝賀会、[[外務省]]の[[枢軸派]]官僚として知られる[[白鳥敏夫]]や[[栗原進]]の昇進祝いなどを行っていた{{Sfn|粟屋|小田部|1984|p=288}}。

大和倶楽部のメンバーは、1939年7月の[[有田・クレーギー会談]]と前後して、日本国内で当局の事実上の支援を受けて行われた[[排英運動]]に積極的に関与した{{Sfn|粟屋|小田部|1984|p=291}}。

==付録==
===脚注===
{{Reflist|20em}}

===参考文献===
*{{Aya|小田部|year=1988}} 小田部雄次『徳川義親の十五年戦争』青木書店、1988年、ISBN 4250880192
*{{Aya|粟屋|小田部|year=1984}} 粟屋憲太郞・小田部雄次「『大東亜戦争』と徳川義親」『中央公論』vol.99 no.8 (1182)、1984年8月、pp.284-303、{{NDLJP|3365998/145}}{{閉}}

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[[Category:排英運動]]
[[Category:右翼団体]]