北ボルネオ軍政部のソースを表示

'''北ボルネオ軍政部'''（きたボルネオぐんせいぶ）は、[[第2次世界大戦]]中の[[1942年]]4月に[[英領ボルネオ]]を占領した日本軍（[[ボルネオ守備軍]]）が設置し、同地の軍政を管轄した組織。同年7月の[[南方軍軍政総監部]]編成後も、旧来の組織のまま軍政を継続した。

== 沿革 ==
1942年4月、[[英領ボルネオ]]を占領した日本軍は、[[ボルネオ守備軍]]（司令部・[[クチン]]）を編成し、英領ボルネオ（のち「北ボルネオ」に改称）の守備に充てた。同軍の司令部内には軍政本部が設置され、北ボルネオの軍政を管轄した（'''北ボルネオ軍政部'''）。{{Sfn|フォーラム|1998|p=668}}

1942年7月に[[南方軍軍政総監部]]が編成された際、各占領地には軍政監部が設置されたが、北ボルネオでは従来の軍政部のままで軍政を継続した{{Sfn|フォーラム|1998|p=668}}。

1942年9月末に、軍政部に総務部、警務部、交通部、産業部、財務部、調査局が置かれ、外局として海事局、通信局が置かれた{{Sfn|フォーラム|1998|p=668}}。

1943年2月に敵産管理部と会計監督部が新設され、交通部と産業部は廃止された{{Sfn|フォーラム|1998|p=668}}。

北ボルネオは、[[東海岸州]]・[[西海岸州]]・[[ミリ州]]・[[クチン州]]・[[シブ州]]の5州に分けられ、各州に州政庁が置かれた{{Sfn|フォーラム|1998|p=668}}。

1944年9月、ボルネオ守備軍は[[第37軍 (日本軍)|第37軍]]に改編され、その際に軍政部は総務部、産業部、逓信部、会計監督部の4部組織となった{{Sfn|フォーラム|1998|p=668}}。

== 組織・人事 ==
{{Small|以下、特に断りのない場合の出典は{{Harvtxt|フォーラム|1998|pp=668-670}}。括弧書きの数字は[[陸軍士官学校卒業生一覧 (日本)|陸軍士官学校の卒業期]]。}}

=== 軍政部長 ===
* [[馬奈木敬信]] 少将 (28) 1942年4月10日 - 1944年9月22日
* [[黒田茂]] 少将 (30) 1944年2月24日 -

=== 軍政顧問 ===
* [[小栗一雄]] 1942年6月 - 1944年1月

=== 総務部長 ===
* [[矢野常雄]] 中佐 (36) 1942年4月15日 - 1943年3月11日
* [[内田謙三良]] 大佐 (30) 1943年3月11日 - 1944年9月24日
* [[高山彦一]] 大佐 (34) 1944年9月24日 -

=== 警務部長 ===
* [[町口琢]] 1942年5月 -

=== 交通部長 ===
* [[佐々木元勝]] 1942年5月 -
* [[鈴木謙吾]]

=== 産業部長 ===
* [[青木熊夫]] 1942年5月 -

=== 財務部長 ===
* [[高橋敬二]] 1942年5月 -

=== 会計監督部 ===

=== 調査局 ===
* [[笠間杲雄]] 1942年11月25日 -
* [[山田節男]]

=== 海事局 ===
* [[御厨信市]] 1942年7月4日 -

=== 通信局 ===

=== 州政庁 支部長・長官 ===
==== 東海岸州 ====
* [[隈部種樹]] 1942年5月17日 -

==== 西海岸州 ====
* [[村上義正]] 予備少将 (17) 1942年5月17日 - 1943年10月18日
* [[久慈学]] 1943年10月18日 -

==== ミリ州 ====
* [[兒玉魯一]] 1942年9月 - 1944年
* [[熊野周二]] 1944年 -

==== クチン州 ====
* [[徳野外次郎]] 予備少将 (16) 1942年5月17日 - 1944年
* [[千田倶次郎]] 1944年

==== シブ州 ====
* 千田倶次郎 1942年5月17日 -

==付録==
=== 脚注 ===
{{Reflist|20em}}

=== 参考文献 ===
*{{Aya|フォーラム|year=1998}} 「日本の英領マラヤ・シンガポール占領期史料調査」フォーラム（編）『日本の英領マラヤ・シンガポール占領：1941～45年：インタビュー記録』〈南方軍政関係史料33〉龍溪書舎、ISBN 4844794809

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[[Category:日本占領下のマレーシア]]
[[Category:軍政監部]]
[[Category:1942年設立]]