愛甲石田駅のソースを表示

'''愛甲石田駅'''（あいこういしだえき）は、[[神奈川県]][[厚木市]]愛甲にある、[[小田急電鉄]][[小田急小田原線|小田原線]]の[[鉄道駅|駅]]である。駅番号は'''OH 35'''。

== 概要 ==
[[1980年代]]初頭頃より厚木市・[[伊勢原市]]の[[ベッドタウン]]化による人口の増加が始まり、西部の森の里の開発を契機に大学や企業の誘致も相まって駅北側の整備が行われ、当駅を拠点としたバス路線が開設されるなど、短期間で著しい変化を遂げた。

== 駅構造 ==
[[プラットホーム#形状と配置|相対式ホーム]]2面2線の[[地上駅]]で、[[橋上駅|橋上駅舎]]を有している。

=== 駅施設の変遷 ===
改築前の旧地上駅舎時代は約3分の1前後が伊勢原市石田にかかっていたが、橋上駅舎完成後は一部駅用地のみが同市で、駅施設は厚木市愛甲側に集中した。ホーム延長工事後、再び石田側に一部駅施設がかかる部分が発生した。

なお、現駅舎になってから駅構内に[[公衆電話]]が設置されているが、駅が市境にかかり、厚木市と伊勢原市の[[市外局番]]が異なる（厚木市は046-2xx、伊勢原は0463）ため、市外局番が異なる電話機が並んでいる。

のりばは海側（東側）を1番線として、下表の通りとなる。

<!-- 2012年2月時点での現地の吊り下げ案内標の表記に準拠 --->
{| class="wikitable"
|+ 愛甲石田駅プラットホーム
|-
!ホーム!!路線!!方向!!行先
|-
!1
| [[File:Odakyu odawara logo.svg|15px|OH]] 小田原線
| style="text-align:center" | 下り
|[[小田原駅|小田原]]・[[箱根湯本駅|箱根湯本]]方面
|-
!2
| [[File:Odakyu odawara logo.svg|15px|OH]] 小田原線
| style="text-align:center" | 上り
| [[相模大野駅|相模大野]]・[[新宿駅|新宿]]・[[東京メトロ千代田線|千代田線]]方面
|}

2011年春に、隣駅の伊勢原駅とともに[[発車標|行先案内表示器]]が設置された<ref>{{PDFlink|[http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/5353_6545114_.pdf 2010年度の鉄道事業設備投資計画 ②.行先案内表示装置の新設]}} - 小田急電鉄</ref>。さらに、2012年1月から8月にかけて、各ホームの上屋（屋根）増設工事を実施した<ref>{{PDFlink|[http://www.odakyu.jp/program/info/data.info/6194_5738230_.pdf 2011年度の鉄道事業設備投資計画 (2)駅施設改良、サービスの向上 ○ホーム上屋の増設]}} - 小田急電鉄（2011年4月28日閲覧）</ref>。

<gallery>
ファイル:OER Aiko-Ishida station South.jpg|南口（2007年5月24日）
ファイル:Aiko-ishida Sta inside from Odawara.jpg|駅構内（2008年7月13日）
ファイル:Aikoishida-Sta-inside-wicket.jpg|改札口（2008年1月4日）
ファイル:Aikoishida-Sta-inside-public-telephone.jpg|市外局番の異なる公衆電話が並んでいる（2008年1月4日）
</gallery>

== 利用状況 ==
2013年度の1日平均[[乗降人員]]は50,002人である<ref>[http://www.odakyu.jp/company/business/railways/users/ 小田急電鉄「事業案内」]</ref>。近年の乗降人員・[[乗降人員#乗車人員|乗車人員]]の推移は下表のとおり。

{| class="wikitable" style="text-align:right;"
|-
|+年度別1日平均乗降・乗車人員<ref>[http://www.pref.kanagawa.jp/life/6/27/142/ 神奈川県県勢要覧]</ref>
!年度
!1日平均<br>乗降人員<ref>[http://www.train-media.net/report/index.html 各種報告書] - 関東交通広告協議会</ref>
!1日平均<br>乗車人員<ref>[http://www.city.atsugi.kanagawa.jp/atsugi/toukeisho/ 厚木市統計書]</ref>
|-
|1972年（昭和47年）
|6,879<ref>『首都圏沿線ガイド1 小田急線各駅停車』（椿書院・1973年）p21</ref>
|
|-
|1982年（昭和57年）
|15,194<ref>『日本の私鉄5 小田急』（保育社・1985年重版）p145</ref>
|
|-
|1985年（昭和60年）
|22,297<ref>『小田急 車両と駅の60年』（大正出版・1987年6月1日）p150</ref>
|
|-
|1989年（平成元年）
|39,357<ref>『[[鉄道ピクトリアル]]』通巻546号「特集・小田急電鉄」（[[電気車研究会]]・1991年7月臨時増刊号）p17</ref>
|
|-
|1995年（平成{{0}}7年）
|
|24,637<ref>線区別駅別乗車人員（1日平均）の推移</ref>
|-
|1998年（平成10年）
|48,937<ref>『鉄道ピクトリアル』通巻679号「特集・小田急電鉄」（電気車研究会・1999年12月臨時増刊号）p29</ref>
|24,466<ref>神奈川県県勢要覧（平成12年度）223ページ</ref>
|-
|1999年（平成11年）
|
|23,598<ref name="youran2001">神奈川県県勢要覧（平成13年度）225ページ</ref>
|-
|2000年（平成12年）
|
|23,513<ref name="youran2001"/>
|-
|2001年（平成13年）
|47,573
|23,760
|-
|2002年（平成14年）
|48,443
|24,201
|-
|2003年（平成15年）
|44,017
|22,001
|-
|2004年（平成16年）
|44,627
|22,590
|-
|2005年（平成17年）
|45,686
|23,084
|-
|2006年（平成18年）
|46,571
|23,525
|-
|2007年（平成19年）
|47,686
|24,058
|-
|2008年（平成20年）
|49,005
|24,687
|-
|2009年（平成21年）
|48,291
|24,275
|-
|2010年（平成22年）
|47,460
|23,856
|-
|2011年（平成23年）
|47,052
|23,655
|-
|2012年（平成24年）
|48,666
|24,487
|-
|2013年（平成25年）
|50,002
|
|-
|}

== 駅周辺 ==
{{Double image aside|right|Aerophotograph Aikoishida Sta 1977 ja.jpg|200|Aerophotograph Aikoishida Sta 1988 ja.jpg|200|1977年頃の当駅上空写真。まだ駅前広場はなかった。{{国土航空写真}}|1988年頃の当駅上空写真。北側にバスターミナルが整備されている。{{国土航空写真}}}}
北口側は国道246号に接しているため、[[ロードサイド店舗]]が多い。南口側は純粋な[[住宅地]]である。

<!--チェーン店を含む飲食店、コンビニ、個人商店等は記載しない-->
=== 北口 ===
* [[国道246号]]
* [[厚木市役所#愛甲石田駅連絡所|厚木市役所 愛甲石田駅連絡所]]
* [[神奈川県警察]][[厚木警察署]] 愛甲石田駅前交番
* [[横浜銀行]] 愛甲石田支店
* [[カルチュア・コンビニエンス・クラブ|TSUTAYA]] 愛甲石田店
* [[文教堂#文教堂書店|文教堂書店]] 愛甲石田店
* [[アマダ]] 本社（アマダ総合技術研究所、フォーラム246）
* [[日産自動車]] テクニカルセンター

=== 南口 ===
* [[小田原厚木道路]]（[[国道271号]]）
* 愛甲石田駅前[[郵便局]]
* [[中栄信用金庫]] 愛甲石田支店
* [[神奈川県立伊志田高等学校]]
* [[神奈川県立伊勢原養護学校]]
* 学校法人向上学園（[[自修館中等教育学校]]・[[向上高等学校]]）
* ヨロズヤ石田店
* 伊勢原市役所石田窓口センター（ヨロズヤ石田店2階）
* 神奈川県湘南[[赤十字血液センター]] - 献血ルームは設置されていない。
* ブックスハヤカワ

== バス路線 ==
[[ファイル:Aikoishida-Sta-Bus-Terminal.jpg|thumb|250px|愛甲石田駅バスターミナル（2006年4月11日）]]
1980年頃までは当駅を始発・終着とする路線バスはなく、国道246号上の「'''愛甲石田'''」と新宿側の陸橋を下って小田原厚木道路に向かう道の途中に「'''駅入口'''」の2か所のバス停があるのみであった。

その後、高森団地などからの住民の要望により愛甲石田 - 高森団地線が運行開始された。この時の折り返し場は現在・湘和会館が立地する場所であった。その後、国道246号から直接愛甲原住宅へ向かう道路が開通し、高森団地 - 愛甲石田 - 愛甲原住宅間や[[伊勢原駅]] - 高森団地 - 愛甲石田 - 愛甲原住宅間の路線が運行されるようになった。

折り返し場の制約から愛甲石田を途中停留所とした運行形態であったが、愛甲原住宅から先毛利台へ抜ける道路が開通すると、それまで[[本厚木駅]]近くから出発していた日産テクニカルセンターへの送迎バスも当駅近くに折り返し場<ref>当時は宮前停留所近くに立地、のちに駅から国道246号を厚木方面に少し向かった場所に移転。</ref>を新設して対応するなど、[[渋滞]]の多い本厚木駅への路線に代わる交通手段として、にわかに脚光を浴びるようになった。

このため、橋上駅舎化と同時に北口にバスターミナルの建設が開始され、橋上駅舎の供用開始よりも少し早い1987年10月6日より供用を開始した。同時に「愛甲石田」「駅入口」の各停留所の機能はバスターミナルへ統合されることになった。

2010年4月現在、伊勢原駅・[[平塚駅]]・[[松蔭大学]]などへ計14系統が運行されている。なお、高森団地線は同年4月11日をもって廃止となった。各路線の詳細については、末尾（あ）は[[神奈川中央交通厚木営業所]]、末尾の（ひ）は[[神奈川中央交通平塚営業所]]、それ以外の路線は[[神奈川中央交通伊勢原営業所]]を参照。

2014年3月10日より、愛甲石田駅南口と東成瀬地区を結ぶ東成瀬循環線の運行を開始した。

<!--のりば毎の見出しの細分化はしないで下さい-->
* 1番のりば
** 愛02 - あかね台循環、すみだ公園行（ひ）
** 伊74 - [[東海大学医学部付属病院|東海大学病院]]経由 伊勢原駅北口行
** 伊76 - 粕屋経由 伊勢原駅北口行
* 2番のりば
** 愛20 - 毛利台団地行
** 平68 - 横内団地経由 平塚駅行（ひ）
** 伊80 - 大田経由 伊勢原駅南口行
* 3番のりば
** 愛11 - 愛甲原住宅経由 七沢病院行
** 愛15 - 愛甲原住宅・森の里中学校前経由 森の里行
** 愛24 - 愛甲原住宅経由 松蓮寺行（あ）
* 4番のりば
** 愛16 - 愛甲郵便局経由 森の里行
** 愛17 - 上愛甲・日産先進技術開発センター経由 森の里行
** 愛18 - 上愛甲経由 松蔭大学行
** 愛19 - 上愛甲経由 日産先進技術開発センター行
** 愛21 - 上愛甲・松蔭大学経由 日産先進技術開発センター行
* 南口のりば
** 愛30 - 東成瀬循環 東成瀬・リバティタウン伊勢原経由 愛甲石田駅南口行

== 歴史 ==
[[ファイル:Aikoishida Sta 1986.jpg|thumb|250px|1986年頃の愛甲石田駅。橋上駅舎化工事が始まる直前。]]
小田原線が開通する際の駅設置予定地は、現在の駅所在地よりも1kmほど伊勢原寄りの[[中郡]]成瀬村高森（現在の伊勢原市高森付近）であった<ref name="60-127">大正出版『小田急 車両と駅の60年』p127</ref>。しかし、地主の反対を受けたことから、現在地よりも少し西側の成瀬村石田（国道246号から高森道了尊への道が分かれる付近）へ計画を変更した<ref name="60-127"/>。ここで[[愛甲郡]][[南毛利村]]（現在の厚木市愛甲付近）から駅誘致があったため、さらに東側に計画を変更しようとしたところ、全く石田に鉄道駅がなくなることには石田側が難色を示した<ref name="60-127"/>。このため、南毛利村と成瀬村の境界付近に駅を設置することとし、駅名も南毛利村'''愛甲'''と成瀬村'''石田'''の双方の地名を合わせることになった<ref name="60-127"/>。

* [[1927年]]（[[昭和]]2年）[[4月1日]] - 開業。
* [[1946年]]（昭和21年）[[10月1日]] - [[小田急小田原線#準急|準急]]が設定され、停車駅となる。
* [[1972年]]（昭和47年）[[12月18日]] - [[小田急小田原線#急行|急行]]の停車駅となる。
* [[1987年]]（昭和62年）
** [[10月6日]] - 北口バスターミナルが完成し、供用開始。
** [[12月24日]] - 橋上駅舎と南北を結ぶ自由通路が完成し、供用開始。
* [[2004年]]（[[平成]]16年）[[12月11日]] - [[小田急小田原線#快速急行|快速急行]]・[[小田急小田原線#区間準急|区間準急]]が設定され、停車駅となる。
* [[2011年]]（平成23年）2月 - 駅構内のコンコース・ホームに行先案内表示器が新設される<!--（[[本厚木駅]]と同じデザイン）-->。
* [[2012年]]（平成24年）[[3月17日]] - [[小田急小田原線#区間準急|区間準急]]の停車駅から外れる。
* [[2012年]]（平成24年）8月 - 各ホームの上屋増設が完了する。

== 隣の駅 ==
; {{color|#2288CC|■}}小田急電鉄
: [[File:Odakyu odawara logo.svg|15px|OH]] 小田原線
<!-- 有料列車の通過は記載しない --->
:: {{color|#ff8c00|■}}快速急行・{{color|red|■}}急行・{{color|green|■}}準急・{{color|#00bfff|■}}区間準急（下り列車のみ）・{{color|#0000cd|■}}各駅停車
::: [[本厚木駅]] (OH 34) - '''愛甲石田駅 (OH 35)''' - [[伊勢原駅]] (OH 36)

== 脚注 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}

== 参考文献 ==
* 『首都圏沿線ガイド1 小田急線各駅停車』（椿書院・1973年）書籍コード:0026-710192-4820
* 『日本の私鉄5 小田急』（[[保育社]]・1985年重版）ISBN 4586505303
* 『小田急 車両と駅の60年』（[[大正出版]]・吉川文夫編著・1987年6月1日初版）0025-301310-4487

== 関連項目 ==
* [[日本の鉄道駅一覧]]
* [[鉄道むすめ]] - [[鉄道事業者]]の[[制服]]を模した[[フィギュア]]シリーズ。このシリーズに登場する小田急女性車掌の石田あいこの名前の由来は当駅から。

== 外部リンク ==
* [http://www.odakyu.jp/station/aiko_ishida/ 小田急電鉄 愛甲石田駅]

{{小田急小田原線}}
{{DEFAULTSORT:あいこういした}}
[[Category:神奈川県の鉄道駅]]
[[Category:日本の鉄道駅 あ|いこういした]]
[[Category:小田急電鉄の鉄道駅]]
[[Category:1927年開業の鉄道駅]]
[[Category:厚木市の交通|あいこういしたえき]]
{{Wikipedia/Ja}}